なもなきアクアリウム

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【レビュー/Bar飲み】#149『竹鶴17年 ピュアモルト』はやわらかく、しっかりと、やさしく、コクのある二律背反な名作。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

X(旧Twitter)の記事投稿時のサムネイルが横倒しになるの何とかなりませんかね。

今回も神店舗「ニッカバー リタ」で飲んだ銘柄のレビューです。

 

竹鶴17年 ピュアモルト

TAKETSURU 17 YEARS OLD PURE MALT

製造元:ニッカウヰスキー株式会社

内容量:15mlくらい…?

アルコール度数:43%

ブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー

 

 

 

 

かつて存在した竹鶴の17年もの。

 

”竹鶴”の初出は2000年。

2000年:竹鶴12年発売

2001年:竹鶴17年、竹鶴21年発売

2011年:竹鶴12年、17年、21年ラベル変更

2013年:竹鶴NA発売

2014年:竹鶴12年終売

(2015年:ニッカ銘柄大幅終売(ニッカショック))

2020年:竹鶴17年、竹鶴21年終売竹鶴NAリニューアル再発売

間違ってなければこんな感じで推移してきています。

 

世界的に見てもまぁまぁ珍しいブレンデッドモルトの代表銘柄であり、世界の品評会でも受賞の常連でした。

竹鶴への供給へ注力するという名目で2015年にニッカウヰスキー32銘柄が終売となるほどですので当時の竹鶴への熱の入れようがうかがえます。

 

現在はご存じの通り、ノンエイジタイプでジャパニーズウイスキーの定義に合致するもののみが残っています。

それでも超貴重品と化してるんですけれどね…

 

裏はこんな感じ。残量は半分くらい。

例のごとく一応書き起こします。

 

日本人に美味しいウイスキーを飲んでほしい。

果てしない夢に生涯を捧げた、日本のウイスキーの父とよばれるニッカウヰスキー創業者:竹鶴政孝

彼の傍らにはいつも、ひとりのスコットランド女性の姿がありました。

妥協することなく夢を追い続けた竹鶴。

愛をこめて彼を”マッサン”と呼び、共に生きたリタ。

ふたりの想いと情熱は17年以上熟成したこのピュアモルトウイスキーにもしっかりと受け継がれています。

心地よくやわらかな樽熟成香と湧き立つような深みのある華やかな香り、まろやかでありながらしっかりとしたコクと円熟した旨み。

爽やかな余韻とすっきりとした後味が特徴です。

 

 

・ストレートで飲んでみる(画像右)

色 :深みのある赤褐色

香り:黒糖のような、黒蜜のような深みのある甘い香り。

   フルーティーであり、酸味のある鮮やかな香りも。

味 :シルクのような口溶け、しっかりとしたボディ感。

   それでいて優しい、なんだ、これは。

   宮城峡が強い?華やかさが強く、それでもサルファーさが無い。

   優しげな樽香、モルトの良さが十二分に出ている。

 

 

・総評

モルトの渾然一体感、評価されるわけですよ…

 

モルト同士の勢いある個性をこれだけ静かに纏めてあるのは凄い。

口内でほどけるとともにモルトそれぞれが華やぐ、ブレンデッドモルトとはこういうものなのか…と非常に勉強になりますね…

(このへんは17年という年数が大きく作用しているところはあるのでしょうけれど)

 

さすがにストレートだけで飲んでいきたいですね。これは。

 

 

・所感

余市と宮城峡の長熟原酒を飲んだことが無いので言えることが無いですわね。

 

ただ、総じて上品。

モルト同士の個性を調和されてる時点で結構なことなのですが、ばらけずに一体となって「竹鶴」という新たなウイスキーを生み出していることが凄いです。

 

現在、余市蒸溜所の有料試飲でも姿を消してしまった竹鶴17年。

今回のわたくしのようにバーでならまだ味わえます。

残りの人生であと何回出会えるか…終売ウイスキーにもそういう楽しみ方があったりなかったりですわよね…

 

 

・次回

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