こんにちは。もう一度、こんにちは。
直近のウイスキー事情が目まぐるしく動いているのでジワジワと報告していけたらいいなと思っています。
今週はレビュー強化週間ということで連続でドシドシレビューの更新をしていくことにします。
でも企画倒れしたらすみません!
今回はこちら。
スーパーニッカ(現行)
Super NIKKA
製造元:ニッカウヰスキー
内容量:500ml
アルコール度数:43%
ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
(ジャパンメイドウイスキー)
購入時価格:2,000円(税込み)くらい
「スーパーニッカ」の誕生は1962年。
日本のウイスキーの父として知られる竹鶴政孝氏が兼ねてより夢見ていた「自他ともに認める本物のウイスキーを作る」べくして作り上げたもの。
前年1961年に最愛の妻であるリタ氏を亡くし塞ぎ込んでいた竹鶴氏がウイスキーへの情熱から再び立ち直り作り上げたウイスキーであり、その辺りの話はまさにドラマティックなエピソードとして語り継がれているのでぜひ調べてみてください。
今はもちろん機械で製造しているが、発売当初のスーパーニッカは各務クリスタル製作所(現カガミクリスタル)謹製のボトルで全て職人手作りの手吹きのボトルでした。
手作りゆえボトルの口径にばらつきが生じるため栓すら手作りで、ボトルと栓にそれぞれ刻印された番号が一致しなければきちっと閉まらないという仕様でした。
発売当初は余市蒸留所しか存在しなかったため中身はほぼほぼシングルモルトだったと言います。
竹鶴氏はその2年後にカフェ式蒸留器を導入し、カフェグレーンが誕生することになります。
当時のハイクラスウイスキーから現在のグレードに落ち着いたのは2009年。ラベルで言うと現行のひとつ前の、茶色っぽいラベルのやつですね。
ほかにも「初号スーパーニッカ復刻版」というドラマ「マッサン」のタイアップ商品が2015年に限定販売されていました。じつは手元にあるのでいつかレビュー出来たらと思います。
プラスクリューです。
余談ですが現行スーパーニッカには容量が3種類あり、それぞれ700ml、500ml(これ)、50mlのボトルが存在します。試しやすいのもありがたいです。
・公式評(ニッカウヰスキー公式より)
深く、甘やかな香りが漂う。なめらかな口当たりとともに、ほのかな甘さとまろやかなコクが広がり、おだやかなピートの余韻がつづく。
水と出逢い、交わることで、絶妙な調和が花開くスーパーニッカ。
バニラのような香りを放つ、新樽熟成の宮城峡モルト。
崩れることのないコクを持つ、熟成感のある余市のライトピートモルト。
そして、蜂蜜を思わせるような甘さを持つカフェグレーン。
こまやかに設計されたブレンドが、包容力ゆたかな水割りとなって、素材の旨みを生かした繊細な味わいの料理を引き立てます。
香り 華やかな香りとやわらかなピート。バニラや
チョコレートを思わせる、ウッディで甘い樽熟成香。
芳醇で深みのある香り。
味わい カフェグレーンとのブレンドで生み出される、
スムースな口当たり。バランスが良く、まろやかで
心地よい飲みくち。
余韻 穏やかなピートと熟した果実の甘い余韻。
https://www.nikka.com/products/blended/super_nikka/
説明文がまさかの画像だったので手打ちしました。
・ストレートで飲んでみる
色 :やや深いゴールド
香り:強く華やかな青りんごの香り。
奥には穏やかなモルト香が控える。
アルコール刺激は少しだけ。
味 :香りの印象の通り、華やかに青りんごが弾けほのかなスモーク感が支える。
余韻はビターで引いていく。
・ロックで飲んでみる
香り:甘やかなモルト香が開く。
フレッシュな青りんご感と合わさって非常に華やかになる。
味 :味わいは全体的に酸味っぽくなる。小豆のような香ばしさを感じる。
意外にもストレートよりもやんちゃな印象を受ける。
・ハイボールで飲んでみる
味:加水でやんちゃになってしまうのか。
しかしながらソーダがやんちゃさを乗りこなしている。
ソーダの酸味とやんちゃな酸味が相乗効果を起こしまさにフレッシュ・フルーティなハイボールとなる。
・総評
ストレートの猫かぶりから豹変するさまが面白い。
現代のスーパーニッカは価格帯で言うとサントリーリザーブ辺りと競合することになるが独自の個性がありニッカ「らしさ」も十分に感じられる、良いボトル。
…というか価格帯で言うと現行ではオールド、ローヤルに相当する価格のものが無くなっている。しいて言うならフロムザバレルがローヤル相当なのか…?
おすすめは華やかでバランスの取れたストレート。
そこからロック、ハイボールにした時の豹変を感じてみるのも面白い。
どう飲んでも個性を発揮してくれるのがニッカの良いところ。
当ブログはサントリーばかりでニッカ成分が薄いような気がしますが、価格を抑えたラインナップが多いのでデイリーウイスキーとして重宝しています。
そう、意外と飲んでいるんです。
・所感
・・・なんか似てるんだよなぁ!?ですわねぇ。
そもそも竹鶴氏が「カガミクリスタルに赴いた際にもともと商品として置いてあったボトルに一目惚れしてスーパーニッカのボトルにすることに決めた」というエピソードがありますので、スウィングを意識していたわけではないでしょう…でも現行のはフォントまで凄く似ていますわね。
しかしてスコッチライクなボトルに決めるというのはさすが本場を知る竹鶴氏と言ったところですわね。
・次回
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