ご覧いただきありがとうございます。
わかっていながらわかっていなかったことがひとつ。
「古酒が欲しいならリサイクルショップへ行け!!!!!」
・・・まぁそもそも置いてなかったり、戦場に置かれてたのか?って具合のボロボロボトルも往々にしてあるのでバクチであることは確かですがオークションでバトルするよりかは精神的にだいぶマシです。
というわけでちょっと前から気になっていたリサイクルショップに行く機会を作り実際に訪問してみました。その結果がこちら。
サントリーウイスキー ローヤル(’60表記)
Suntory Whisky "ROYAL" '60
流通時期:1960年〜1970年代
内容量:720ml
アルコール度数:43%
ウイスキー 特級
そもそも「ローヤル」とはサントリー創業者の鳥井信治郎氏が手掛けた最後のボトル。
で、その中でも’60表記のものは歴代最初期にあたり、鳥井信治郎氏が目指した「ローヤル」そのものなのです。
インターネットの情報によると、1960年の発売当初は「’60」の表記だったものが数年後アポストロフィが取れた「60」になり、「SR」へと変遷していくらしいです。
さらに調べてみると、どうもこのラベルは'60の中でも後期型っぽくてガチのマジの最初期ローヤルは向獅子が下側にあったらしくボトルも角ばっていたらしい。
https://w.atwiki.jp/jwhisky/pages/207.html
つまり、初代'60(上の画像)→'60(今回手に入れたやつ)→60→SR初期向獅子・・・
という感じに変遷していったと考えられる。
正直’60時代については古すぎるのであまり興味がなかったのですが、妙に状態もいいのでついつい喜び勇んで買ってしまいました。
発売後数年は'60表記だったということを見ると、まぁ長く見積もっても1965年前後くらいまでの流通ボトルだったということになる。
今年が2021年なのでじつに55年くらい前のボトルということになるので恐ろしい。
それにしてもほんと妙に状態がいいのが面白いというか・・・
SR期のボトルを割とオークションで見てきたけれど結構ぞんざいな保管をされていたものが多く、ラベルにスレがあったり日焼けしてたりボトルネックの特級とか書いてあるラベルがグチャグチャのメタクソだったり…というのを見てきました。
それよりも前の時代の'60は相当きたねぇんだろうな状態がよろしくないんだろうなと勝手な想像をしていたので個人的にはそこが一番衝撃的でした。
ちなみに参考までに購入時価格は3,300円(税込み)
・・・ん?
大阪市北区堂島浜2丁目1-40・・・?????
・・・サントリーウイスキーのオールドボトルにて年代の判別に使われるのがこの住所表記なのですが、1958年に「中之島」、1971年に「堂島浜通」と変わっていきます…
そして「堂島浜」に表記が変わったのが1973年なのでこのボトルは少なくとも1973年以降のボトルということになります。偉そうに上で語ってた55年がうんぬんというのは訂正して、「今年が2021年なのでじつに48年くらい前のボトルということになるので恐ろしい。」
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※追記(2021年10月4日)
重ね重ね大嘘をついていました。すみません…すみません…
インターネットを見る限り「堂島浜」表記に変わったのは1979年以降らしいです。
さらに訂正して、「今年が2021年なのでじつに42年くらい前のボトルということになるので恐ろしい。」
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裏には向獅子のレリーフが。これはSR初期と同じですね。
・・・いろいろ買い漁ってきてついに大多数の歴代ローヤルが集まりつつあります。
上の記事で述べたざっくり大きな流れの中で
’60(1960年~1970年代) ←もってる
60(1970年代~1980年代中期)
SR(1980年代中期~1995年) ←もってる
プレミアム12年(1995年~1997年) ←もってる
12年黒(1997年~2002年) ←もってる
12年SR(白)(2002年~2007年) ←もってる
12年(2007年~2008年)
現行(2008年~現在) ←もってる
ここまでやってきました。
もちろん持ってるとしているSRも中期の金枠向獅子は持ってないし、本筋から外れたブルーのプレミアム15年もプレミアムなし15年も持っていないのでコンプリートとは言えないのですが・・・
プレミアム15年とかただの15年に関しては異常なくらいに値段が高騰しているので手に入れるのは半ばあきらめています。
個人的に残りの目標は2007年~2008年流通のローヤル12年ただひとつだけと思っています。これさえそろえばローヤルへの異常な執着も消えることでしょう…
ただこいつも流通時期が極狭なのでそもそも存在を見ないことが多いです。
幸運なことに割かし近代に発売されたものなので地道に個人経営の酒屋さんをめぐってみたり、リサイクルショップをめぐってみるのが一番の近道かもしれません…
あとさすがに記事の量が多いのでサントリーローヤル単独のカテゴリを作りました。
世界で一番ローヤルの記事数が多いブログになりたいです。