世界最大のサントリーローヤルファンサイトになりたい。
歴代ローヤルが大分揃ってきて紹介記事を書くたびに掘り下げていたら知識が付いてきたので以前書いた記事の続編ということで情報をまとめてみることにしました。
・前回
前回の画像がちょっと見づらかったので微調整をしつつ新たに’60とSR金枠向獅子を追加しました。
これで割と鮮明な歴代ローヤルのマップが見えてきました…!
・歴代サントリーローヤル ラベルの変遷
’60(初期) :1960年~1974年頃
’60 :1974年頃~1983年頃
60 :1983年頃~1986年頃
SR向獅子 :1986年頃~1989年
―――――ここまで特級――――――
SR金枠向獅子 :1989年~1991年
SR金枠響 :1991年~1995年
プレミアム12年:1995年~1997年
12年黒 :1997年~2002年
プレミアム15年:1997年~2007年
15年ゴールド :1997年~2008年???
12年シルバー :2002年~2007年
12年 :2007年~2008年
15年 :2007年~2008年
現行 :2008年~現在
・コメントにて頂いた情報
「【サントリーローヤル】歴代サントリーローヤル ラベルの変遷」の記事のコメント欄にて大変貴重な情報をいただけました。情報の修正を行い、曖昧な部分がかなり省けました。。。
この場を借りて心からお礼申し上げます。
・初期'60について
最初のデザイン(向獅子が下部にあるもの)の流通期間は意外と長かったようです。サントリー発行の冊子を確認しました所、1974年の時点ではまだ最初のデザインでした。1978年のcmでは向獅子が上のデザインになっていたので、74年〜78年のどこかでデザイン変更があったものと思われます。
ローヤルの丸瓶は74年の10月15日に発売していますが、丸瓶は発売当初から向獅子がラベル上部にあるデザインですので、丸瓶の発売後に通常のボトルもデザインを合わせたのかも知れません。少なくとも、74年11月発行の冊子によると通常のボトルは初代の向獅子が下部にあるデザインでした。
丸瓶とはこちらのことです。ダンピーボトルとも呼ばれています。
https://w.atwiki.jp/jwhisky/pages/207.html
たしかにデザインが後期’60のほうになっています。
ダンピーボトルの発売時に一緒にモデルチェンジしたのか、先んじてダンピーボトルで新デザインを出して鳥居ボトルのほうを順次モデルチェンジしたのかは定かではないですが1974年頃を契機に転換していったと思われます。
・60(アポストロフィ無し)について
アポストロフィが消えたのは恐らく1983年だと思います。 83年放送のCMではアポストロフィが付いていますが、83年12月発行の世界の名酒事典という本にはアポストロフィがないものが載っていました。
こちらも1983年を契機にアポストロフィ無しに転換していったものと思われます。CMも立派な資料になるんですね…!
・SR向獅子(特級)について
86年にはSRに変更になっていました。
それ(SR)につきましてもYouTubeで86年放送のCMに映っていたのがSRでしたので、86年にはSRになっていた、という感じです。84年〜86年のどこかで変わったと思われます。
こちらもCM情報。
少なくとも1986年までには60→SRに転換していたということです。
・輸出用ローヤルについて
輸出用のローヤルは日本国内用よりも早くSRのラベルに切り替わっていたようです。1979年の本にニューヨークのタイムズスクエアにローヤルのネオンサインが出ていた記述があり、その写真では既にSRでした。ただ、ラベルの表記が日本国内のSRラベルとは異なり、筆記体で大きくsuntory royal と書かれたデザインでした。
「輸出用」についてはこれの事だと思います。
うっすらと「SR」の文字が見えます。
https://w.atwiki.jp/jwhisky/pages/207.html
国内に先んじてニューヨーカーたちがSRの姿を拝んでいたとは…
・曖昧なところ
SR向獅子(特級)→SR金枠向獅子の切り替え時期についてはあくまで推測です。ただSR金枠向獅子の特級を見たことがないので1989年の等級制度廃止に合わせてラベルチェンジしたんじゃないかな~と勝手に思っています。
プレミアム15年についてはいつまでなのか?というのがハッキリしていませんがサントリー公式には「2007年に15年リニューアル」との記載があるのでその時に交代したんじゃないかなぁと考えています。
また、15年ゴールドラベルについては時期によってデザインが3種存在しておりそれぞれ12年黒、12年シルバー、12年に対応しているのであれば2008年までの流通なのかな…?という予想を立てています。
となれば最後の15年ゴールドラベルの中身はプレミアムなし15年と同じものという考え方もできますが果たして…
・おまけ
呼び名は裏ラベルに名称が記載してある一部のものを除いて便宜上のものですが、特にややこしいものの見分け方について
’60(初期) :向獅子マークが「’60」の下部にある。
「Rare Old Whisky」表記。
’60→60 :アポストロフィの有る無し。
SR向獅子 :60時代と同じくラベルのフチがギザギザしている。特級。
SR金枠向獅子:シュリンクがある。ROYAL表記(”ROYAL”から変更)。
’60はともかく、SRは流通量も多いので特級かそうでないかくらいは見分けポイントとして覚えておくといいかも。
何度も話題に出していますが、プレミアム15年と15年ゴールドラベルの中身は量以外同じらしいです。(15年ゴールドのほうが50mlだけ多い)
ついでに15年ゴールドラベルのデザインにも変遷があり、
響マーク無し黒キャップ(初期)
響マーク有り黒キャップ(中期)
響マーク有りクリアキャップ(後期)
と変遷していったそうです。
【追記】
ラベルデザインとの関連性からして、
・黒キャップ響マーク有り (1997年~2002年)
・クリアキャップ響マーク有り(1997年~2002年)
・黒キャップ響マーク無し (2007年~2008年)
響マーク有りの2つについてはキャップの色以外で相違点が無いので、同時期流通の単なるバージョン違いか何かじゃないのかなぁと思っています。
それか、のちの黒キャップ響マーク無しにつながると考えるとクリアキャップ→黒キャップと移っていったと考えるのが妥当でしょう・・・
根拠はこちらで。。。
とりあえず現状では以上です。
ほか、もし情報があれば教えていただけたら幸いです…!!
・関連記事