なもなきアクアリウム

なもなきアクアリウム

すきなこととかたのしいことをつれづれなるままに

【レビュー】#09 『ザ・フェイマスグラウス ファイネスト』は加水で伸びる秀逸シェリー。

前回の記事でお話しした「縦飲み」についてですが、自分の場合は上位モデルから手を付けてしまうことが多いです。ホワイトホースにしても12年から買ったし、デュワーズにしてもやはり12年から買ってしまっている。

エントリーモデルは価格が安い分、なにかしら突出したクセ(いい意味でも悪い意味でも)が往々にしてあるものなので熟成を経て丸みを帯びた上位モデルから飲んでみるとその下位モデルのよさも感じ取れるようになるというわけです。(言いたいこと分かるかな・・・?)

 

というわけで第9回はシリーズのひとつである「ネイキッドグラウス」がたびたび話題にあがるこれ。

 

 

 

f:id:asgsn:20210609172200j:plain

ザ・フェイマスグラウス ファイネスト

THE FAMOUS GROUSE  FINEST

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:750ml(ふつうは700ml)

アルコール度数:43%(ふつうは40%)

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:1,440円(税込み)

 

 

前回のホワイト&マッカイ13年でもそうでしたが、並行輸入品の中には度数がちょっと高かったり容量がちょっと多いボトルがあります。今回はそれを狙って買いました。

フェイマスグラウスの名前の成り立ちはいろんなブログで散々語られた話だろうと思うので簡潔に説明すると、

はじめは「ザ・グラウス」という名前でスコットランドの国鳥である雷鳥(グラウス)が描かれたウイスキーだったものが人気になり、「あの有名な雷鳥ウイスキーを!」という風に呼ばれるようになったので公式が逆輸入し「ザ・フェイマスグラウス」へと改名した

という歴史です。

キーモルトマッカラン「ハイランドパーク」などが使われていることでも有名です。

そして、ウイスキーの本場スコットランドで30年以上シェアNo.1を誇っています

 

f:id:asgsn:20210609172207j:plain

「フェイマスグラウス」シリーズ全体に言えることですが、ラベルには雷鳥が描かれていて、それぞれ色やらポーズやらが違っていて面白いです。たとえばブレンデッドグレーンウイスキーである「スノーグラウス」はその名の通り真っ白な雷鳥が、「スモーキーブラック」には真っ黒な雷鳥・・・といった具合です。

 

f:id:asgsn:20210609172215j:plain

スクリューキャップ。

撮り忘れましたが、キャップトップにも雷鳥のイラストが描かれていてかわいらしいです。

 

 

・公式評(海外公式)

Appearance:Full golden, clear and bright

Aroma:Candied fruits, buttery shortbread, citrus peel

Taste:Dried fruits, soft spices (cinnamon/ginger), hint of oak

Finish:Smooth, well balanced

 (翻訳)

色 :クリアで明るい黄金色

香り:砂糖漬けのフルーツ、バター風味のショートブレッドシトラスピール

味 :ドライフルーツ、柔らかいスパイス(シナモン、ジンジャー)、ほのかなオークの香り

フィニッシュ:スムースでバランスのとれた味わい

https://www.thefamousgrouse.com/en/the-famous-grouse-personalised

 

 

 

・ストレートで飲んでみる

f:id:asgsn:20210609172224j:plain

香り:濃いがややフレッシュなレーズン香、アルコール刺激はあまりない。

味 :フルーティな味わいを追ってやや深みのある干しぶどうの香り。余韻にほのかなビター。

 

 

・ロックで飲んでみる

f:id:asgsn:20210609172233j:plain

香り:酸味の増したレーズン香。香りはやや軽くなる?

味 :甘み主体に変わる。ややアルコール刺激を感じる。余韻のビター感はさほどかわらない。

 

 

ハイボールで飲んでみる

f:id:asgsn:20210609172241j:plain

味:レーズン感が薄まらずよく伸びる。それどころか香りすらまだ維持している。甘みが心地いい。すごい!

 

 

 

・総評

同価格帯、同系統のホワイト&マッカイと比較して、飲み方を選ばないあちらに対し、こちらは断然ハイボールをオススメしたい割り負けず最後までシェリー感が持続する。正直驚いた。トワイスアップ~水割りでも美味しく飲めると思う

ひとくちにシェリー系と言っても双方毛色が違い、おそらくシェリー臭に癖がないのはホワイト&マッカイのほうだと思う。フェイマスグラウスのほうはゴム臭に形容される独特の香りがほのかにする。近年のマッカランもそういうゴム臭に形容されるのでそういうものなのだろう…しかしそういう人はそもそもシェリー系を敬遠するのでまぁぶつかる機会はなさそうだけど…

ただ加水での伸びはフェイマスグラウスが随一ハイボールだとすこしぼやけてしまったホワイト&マッカイに対し、フェイマスグラウスは香りすら維持していたものだから驚きである。逆に多少伸びたほうがバランスが良くなって美味しいかもしれないのでトワイスアップ以降の割比率がちょうどいいかもしれない。

 

 

 

・所感

ネイキッドグラウスが改名するって記事でも触れたように、正規代理店が存在しないため供給量や価格が安定していませんわね。だいたい1,400円くらいで売っていますわよ。輸入状況によって高くなったりするので虎視眈々と市場を見つめて安い時に狙い撃ちするのが高貴ですわよ!

シェリー系ブレンデッドということでホワイト&マッカイを比較に出しましたが、飲み方でもぜんっぜん性質が違うのでびっくりしましたわね!

さすが、マッカラン」と「ハイランドパーク」が使われていることもあってシェリー感、フルーティ感のバランスが凄まじいですわよ。ちなみにほかのキーモルトスペイサイドの「グレンロセスアイラの「ブナハーブンなどなど…らしいですわよ。

 

上でも触れましたが現在「フェイマスグラウス」シリーズは

ブレンデッドグレーンウイスキーの「スノーグラウス」

ピーテッドモルト原酒を加えた「スモーキーブラック」(旧ブラックグラウス)

ポートワインカスクフィニッシュである「ルビーカスク」(旧ポートウッド)

バーボンカスクフィニッシュである「バーボンカスク

赤ワインカスクフィニッシュである「ワインカスク」(日本で見たことがない…)

が海外公式サイトでラインナップされていますわよ。

 

追記:スモーキーブラックについて「アイラモルトを加えた~」などと記述しましたが、正しくはグレンタレットのピーテッドモルト原酒らしいので修正させていただきましたわ・・・。

 

もうすぐ脱退するブレンデッドモルトの「ネイキッドグラウス」も一応仲間ですが公式には載っていませんわね。まぁ「ネイキッド」のホームページが個別に作られているのでそちらに任せているんでしょう。

 

 

とにかく癖がなくハイボールでも割り負けず甘いのでこちらもぜひ初心者の方にお勧めしたいウイスキーですわよ!!現在amazonだと妙に高いので安いショップを探してみてはいかがかしら!!!!!!

(ちなみに終売した「メロウゴールド」も売っていますわよ!「ファイネスト」の純粋強化版みたいな感じなので興味があればぜひ!!!)