なもなきアクアリウム

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【レビュー】#22 『グレンドロナック12年』は王道・伝統のオールシェリー。

最近更新が停滞しててすみません。

基本的に仕事の日は更新、休みの日は休みという風にしているのですが(ふつう逆では?)どうも仕事が忙しくて飛び飛びになってしまいました。

 

今回はシェリー系好きにとっては代表格といえるこちら。

 

 

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グレンドロナック12年

The GLENDRONACH ”ORIGINAL” AGED 12 YEARS

蒸留所名:グレンドロナック蒸留所(ハイランド)

内容量:700ml

アルコール度数:43%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:5,000円(税込み)(正規品とおもう)

 

 

 

 

はじまりは1826年。

1996年から2002年5月の間は蒸留所を閉鎖していたこともあります。

 

シェリー系スコッチシングルモルト」と言えば?という質問をしたらマッカラングレンファークラスと並んで挙がるだろうグレンドロナック

 

エイジ物にも副題(?)がついているのも特徴で、この12年は「オリジナル(原型)」15年は「リバイバル(復活)」18年は「アラダイス(創業者のジェームズ・アラダイスから)」21年は「パーラメント(英国の国会)」…といったように名付けられています。

 

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12年は甘口のペドロヒメネス辛口のオロロソの二つのシェリー酒に使用された樽で熟成された原酒をヴァッティングしています。

つまりオールシェリー。

 

ウイスキーにおいては、「シェリカスク」の場合は細かい明記がない限りはだいたいオロロソシェリーの樽が使われていることが多いです。

 

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コルク栓!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

形とか色合いも相まってスーパーマリオUSAのキノコブロック(投げるやつ)に見える(伝わらない例え)

きのこの山とかはありきたりだし…

 

 

・公式評(グレンドロナック海外公式から引用)

This superb richly sherried single malt is matured for at least 12 years in a combination of the finest Spanish Pedro Ximenez and Oloroso sherry casks. The GlenDronach 12 year old Original is a sweet, creamy dram bottled at 43% ABV and natural in colour.

TASTING NOTES

APPEARANCE
Deep amber-red gold.

NOSE
Sweet, creamy vanilla, with hints of ginger. Spiced mulled wine and pear.

PALATE
Rich, creamy, silky-smooth. Warm, rich oak and sherry sweetness, full mouth feel, raisins and soft fruits. Spicy with medium length and a dry finish.

CONCLUSION
Long, full and firm, slightly nutty.

 

スペイン産の最高級ペドロヒメネスとオロロソシェリーを組み合わせた樽で12年以上熟成させた、リッチなシェリー樽熟成のシングルモルトです。グレンドロナック12年オリジナルは、甘くてクリーミーな味わいで、アルコール度数は43%、色は無着色です。

 

テイスティングノート

色   深い琥珀色のゴールド。

香り  甘くクリーミーなバニラにジンジャーの香り。スパイスの効いたモルドワインや洋ナシの香り。

味わい リッチでクリーミー、シルキーでスムースな味わい。温かみのあるリッチなオークとシェリーの甘さ、口中いっぱいに広がるレーズンと柔らかいフルーツの香り。スパイシーで、ミディアムな余韻とドライなフィニッシュ。

余韻  長く、充実したしっかりとした味わいで、わずかにナッツの香りがする。

(DeepL翻訳+意訳)

 

 

https://www.glendronachdistillery.com///our-whisky/original-aged-12-years/

(※海外サイト)

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :やや深い琥珀

香り:ドライレーズン、樽の香り。アルコール刺激はほとんどない。

   奥には爽やかな果実の香り。

味 :甘くてスパイシー。

   シェリー系特有のネガティブフレーバーが全くなく優しい甘みで満ちている。

   アルコール刺激はほのかにピリッと。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:レーズンの甘い香りは後退してモルト香、樽の香りがメインになる。

   ストレートとは一転した二面性が面白い。

味 :モルトの甘みが主張しコクのある味わいに。意外と余韻のキレがいい。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:そこそこ伸びるといった感じか、ほのかにシェリー香るハイボール

  レーズン系の甘みを残しながらもスッキリサッパリとした潔い味わい。

 

 

・総評

シェリーのリッチな香りを存分に楽しめるストレートでゆったりじっくり飲むのがオススメ

加水ではそこそこ伸びるがネガティブさは元から無いので勿体ない気がする。

 

ゴムだとか、硫黄だとかのシェリー系特有のネガティブなフレーバーが全く見えてこないところに原酒、樽双方の品質の高さが伺える。

 

余談だが1996年から2002年5月の休止期間に関してお得な話題があるらしい。

18年の話だが2019年あたりのボトリングのものに関しては2019-18=2001年となり蒸留所の休止時期に被るのでその間をさらに遡って1996年~2019年の間の熟成、つまり最低でも23年熟成の原酒が使われているとかいないとか…

 

つまり21年も2022年リリースの分に関しては最低26年熟成の原酒ということになってどんどんインフレしていく…

 

※なんで?

ウイスキーの年数表記は使用している原酒の中で最低熟成年数を表記するのでひとくちに18年と言っても使用している原酒は最低18年熟成のものですよという意味なだけだから。(べつに中身が全部23年熟成のものでもいいということ。逆はダメ)

 

 

・所感

一応当分は価格帯は4,000円くらいのレンジのものをレビューという形にしたかった(グレンアラヒーでインフレした)のですが、今回のグレンドロナック12年に関しては並行品なら4,300円くらいで買えますのでセーフ!ですわね。

 

何度も言及するようですがネガティブなフレーバーもなく、リッチでフルーティ、なおかつアルコール刺激もほぼありませんので値段的にはやや高いかもしれませんがウイスキー入門用にも向いていますわね。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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