夏のど真ん中に停滞前線だかが居座りじめじめした毎日で気が滅入っていました。
もともとインドア派なんで自粛疲れとかとは無縁な生活ですが低気圧と湿気はさすがに効いてしまう。。。
第31回はウイスキーとビールがコラボレーションしたこちら。
ジェムソン スタウトエディション
JAMESON STOUT EDITION
製造元:アイリッシュ・ディスティラリー社(ペルノ・リカール社傘下)
内容量:700ml
アルコール度数:40%
購入時価格:2,300円(税込み)
「ジェムソン」については過去の記事を参照してください。
「ジェムソン スタウトエディション」はEight D Brewingというクラフトブルワリーとのコラボ商品で、「ジェムソン」を熟成させた樽をスタウトビールの熟成に使い、さらにその樽でジェムソンを後熟させた・・・というもの。
スタウトビールとは平たく言うと黒ビールのことで、木樽熟成を伴うこの場合の呼び名は「バレルエイジド・スタウトビール」というらしいです。
ちなみに、国内でもこういう試みが行われていて大阪府のクラフトブルワリーである「箕面ビール」があの「イチローズモルト」とコラボした商品が発売されています。
これでイチローズモルトからビアカスクが出ればジェムソンと同じになります。
話を戻します。
かつては「ジェムソン カスクメイツ」という名前で販売されていました。
多少大きめの酒屋で探してみればそちらもまだ意外と残っているかもしれません。
ちなみに、「カスクメイツ」のほうは調べてみた限り「Franciscan Well」というクラフトブルワリーとのコラボ商品だったっぽいのでこの「スタウトエディション」とは味わいに違いがあるかもしれません。
スクリューキャップ。
「JOHN JAMESON & SON」の刻印も「スタンダード」と同じ。
・公式評(日本版ジェムソン公式)
香り
刈り取られたばかりの干し草のような香りが最初にたち、ライムゼスト、新鮮な果実の香り、青りんごや梨などに続きます。マイルドなポットスチル由来のスパイスが現れ、緑茶からヘーゼルナッツやミルクチョコレートへと深まっていきます。
味ポットスチルウイスキーの特徴である甘みと、スタウト樽フィニッシュに由来する微かなホップ、カカオやコーヒーの風味が重なり合います。余韻
ミルクチョコレートやバタースコッチの甘味が感じられる長い余韻。
https://www.jamesonwhiskey.com/ja-JP/ourwhiskeys/stout-edition
個人的にはこうやってローカライズされたサイトがあると海外サイトを探したり翻訳する手間が省けるので非常にありがたいです。
・ストレートで飲んでみる
色 :ややオレンジがかったゴールド。
香り:ジェムソン特有の甘いモルト香。
その中にはたしかにスタウトビールを思わせる香ばしさを感じる。
味 :苦み走ったコク。優しい甘さ。
なるほど~!ジェムソンスタンダードの軽快さに深みが加わった感じ。
・ロックで飲んでみる
香り:ジェムソン特有のベーシックなモルトの甘い香りに戻った。
味 :スタウトビール由来の苦みと樽由来の苦みが協調している。
モルトの優しい甘さと合わさって絶妙なバランスを生み出している。
ビターさの余韻が長い。
・ハイボールで飲んでみる
味:やはりスタンダードの軽快さにボディ感が加わって印象深いハイボールになる。
加水での伸びはややいまいちなような気がする。
スタウトビールの存在感は確かにある。
・総評
スタンダードとさほど価格が違う訳でもないのにこの完成度は凄い。
たしかにスタンダードの軽快さと優しい甘さは十分に評価できる点であるが内心「ちょっとココが物足りないな~」とか思っているところにこのスタウトビールのカスクフィニッシュがバチッ!!!!!!!とハマって全体的な完成度を高めてくれている。
香りのストレート、味のハイボールと言った感じでどう飲んでも美味しく飲めると思った。
・所感
ミルクチョコレートかどうかはちょっとわかりませんが甘みと苦みの混ざった感じはまさしくチョコレート然とした味わいであることは確かなウイスキーですわね。
カカオ、コーヒーなどが公式テイスティングノートにありますがたしかにそんな香味を感じますのよ。
とにかくスタウトビールを熟成した樽のフィニッシュの恩恵が相当デカいように思える一本ですわね。
IPAカスクはたまに見ますがスタウトカスクはこれ以外見たことがないのでそういう真新しさで考えても購入の検討の余地ありですわ!!!!!!!!!!!!!
・次回
・前回