なもなきアクアリウム

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【レビュー】#98 『キルホーマン マキヤーベイ』は穏やかまろやか、アイラモルトの入口に最適かも?

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

アンガーマネジメントの話で、腹が立ったらとりあえず6秒待つと幾分理性が戻るなどと言われていますがかんじんの6秒を待てないことが多かったりします。

某氏の対処法が良かったので紹介しますが「イライラするのは空腹のせいだから、ご飯の事を考えれば6秒経っている」という理論は割と理にかなっていました。

 

もちろんその根本を取り除かないと1日に100回とかご飯の事を考える羽目になるんですが…まぁその話はいいでしょう

 

 

今回は「アイラモルトを飲もう」の番外編です。

 

キルホーマン マキヤーベイ

KILChOMAN MACHIR BAY

蒸留所名:キルホーマン蒸留所(アイラ)

内容量:100ml

アルコール度数:46%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:770円(量り売り)

 

https://www.kilchomandistillery.com/our-whisky/machir-bay/

画像はここから拝借しました(海外サイト)

 

 

 

 

アイラ島に124年ぶりに生まれた蒸溜所のシングルモルト

 

「キルホーマン」のはじまりは2005年。

ファームディスティラリーを掲げていて、原料のモルトを自社農場で栽培しています。

 

通常ラインナップは

バーボン樽比率多めの「マキヤーベイ」

オロロソシェリー樽比率多めの「サナイグ」

のふたつ。年一の限定品として「ロッホゴルム」、ほかはもろもろのカスクフィニッシュなども存在しています。

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルの価格はだいたい5,000円ちょい。

 

ピートレベルを示すフェノール値(ppm)は50ppm

ラフロイグ(40~45ppm)アードベッグ(55ppm)の中間です。

 

使用されている原酒は3~5年のものをヴァッティングしていると言われています。

明らかに若い原酒が使われているノンエイジタイプにしては割高な気がしますが、まぁ昨今のジャパニーズよりかは。。。といった感じです。

 

樽構成は上述の通りバーボン樽メインシェリー樽の構成。

 

あと毎回の文言ですがコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(キルホーマン海外公式サイトより)

Machir Bay, our signature peated single malt, is a vatting of Kilchoman matured in both bourbon and sherry casks. Named after Islay’s most spectacular beach, the high proportion of bourbon barrels create a distinct balance of classic Islay character and fresh floral complexity.

NOSE
Lemon zest, vanilla and distinct coastal influence give way to floral intensity, juicy peaches, pears, and wafts of rich spices

PALATE
Bursts of tropical fruit and dried sultanas, warming smoke and waves of honey, malt, butterscotch and rich sweetness

FINISH
Sherry-soaked fruit, cracked black pepper and sea salt. Long-lasting with layers of citrus sweetness and maritime peat smoke

マキヤーベイは、バーボン樽とシェリー樽の両方で熟成されたキルホーマンのヴァッティングです。アイラ島で最も壮大なビーチにちなんで名付けられたこのモルトは、バーボン樽の比率が高く、クラシックなアイラ島の特徴とフレッシュな花のような複雑さのバランスが特徴的なモルトです。

香り
レモンの皮、バニラ、海岸の香りから、フローラルな香り、ジューシーなピーチ、洋ナシ、リッチなスパイスの香りへ。

味わい
トロピカルフルーツとドライサルタン、温かみのあるスモーク、ハニー、モルト、バタースコッチ、リッチな甘さの波。

フィニッシュ
シェリー酒に浸したフルーツ、ブラックペッパー、シーソルト。柑橘系の甘みとピートスモークが幾重にも重なり、長く続く。

https://www.kilchomandistillery.com/our-whisky/machir-bay/

(※海外サイト)

 

正規輸入はみなさんお馴染みウイスク・イーだそうです。

日本語サイトなのでこちらも載せておきます。

https://whisk-e.co.jp/products/kilchomanmachirbay/

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :明るいゴールド

香り:なんだ?独特のピート香。

   湿った本棚、雨が降る直前の海岸、潮っぽく、紙っぽい香り。

   アルコールアタックはほとんど感じない。

味 :甘くまろやか。ほのかに潮。

   柑橘っぽい酸味も感じる。

   余韻は結構短い。スッと引いていく。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:潮感が強まる。あとはほのかに柑橘。

味 :小さく潮。あとは樽感が大きく出てくる。

   余韻にはビター感が占めている。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:やはりまろやかで甘みの際立つハイボール

  ピート感はもちろんあるので慣れない人には勧めないように…

 

 

・総評

アイラモルトの中では穏やかめのピート感、かつ飲みやすい。

 

まろやかでバニラっぽい甘さが目立つ。

あとは黄色い果実、柑橘感も特徴的。

 

ピート感に関してもそこまでネガティブなニュアンスは無いのでこれこそアイラモルト入門には良いかもしれない。

 

原酒の若さからか、加水で薄まりすぎるきらいがあるのでおすすめはストレート。

ハイボールもアリといえばアリ。

 

 

・所感

若いほどピートの特徴が出やすいというのでそれを逆手に取った感じでしょうか。

ちょっと押しの弱さはあるものの、バランスよくまとまっている印象ですわね。

 

イメージとしてはカリラアードベッグを足して薄めた…みたいな…

個々に感じるフレッシュな感じはカリラ、独特のピート感はアードベッグのものに似ているのでそう思ったのです。

 

上述の通り、ボウモアを初心者に薦めるよりかはキルホーマンを薦めたほうが優しいのでは?と感じてしまうくらいには飲みやすいアイラモルトですわね。

シェリー樽比率の高い「サナイグ」も俄然興味が湧いてきましたのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

あと「キルホーマンマキヤーベイ」って語感、いいですわよね。

キルホーマンマキヤーベイ。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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