こんにちは。もう一度、こんにちは。
”サントリーオールド”の時も思ったのですが、いつでも買えると思うと購入の優先度って下がっちゃいますよね。
いつでも買えるというのはメーカーのたゆまぬ努力の賜物だと思っているので恩恵に与れることに感謝しないといけないのです。
今回はそんな感じのジャパニーズ。こちら。
マルス モルテージ 越百
MARS MALTAGE ”COSMO”
製造元:本坊酒造株式会社
内容量:700ml
アルコール度数:43%
(ジャパンメイドウイスキー)
購入時価格:4,620円(税込み)
国内では珍しめなジャンル、ブレンデッドモルトのジャパニーズウイスキー。
2015年7月1日から発売され、今日まで続く銘柄です。
年一限定品でフィニッシュ系のリリースもされていて、去年と今年はマンサニージャカスクフィニッシュが発売されていました。
限定品については本坊酒造公式通販にて毎回抽選販売も行われており、
駒ヶ岳2021
越百マンサニージャ2021
津貫2022
ラッキーキャットルナ
…と抽選応募してきたものの一回も当たりませんでした。
で、今回の”越百マンサニージャ2022”でついに当選したため感謝の気持ちと言ってはなんですがこちらのノーマルバージョンも購入した次第です。
名前の由来は、中央アルプスの山々のひとつである「越百山(こすもやま)」から取ったらしいです。
ラベルにはその山々と星空が描かれています。
・・・あとはたまに言われている話ですが縦書きした「越百」の文字が「響」に見え、”響”と誤認させてよく知らない人に買わせることが目的なのでは?などという言いがかりを言われていますが、ぶっちゃけ本当に言いがかりな気がしてなりません。
ボトルの形からして違うし…
原酒構成は、マルス信州蒸溜所のモルト原酒と海外モルト原酒のヴァッティングです。
つまりワールドブレンデッド”モルト”というワケですね。
マルス特有のラミネートコルクです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コルクほど柔らかさがないので閉めるときちょっと力が入りすぎて毎回「バツン!!!!!!!!!」となります。
・公式評(本坊酒造公式サイトより)
日本アルプス山系、駒ヶ岳の麓から湧き出る清らかな水、豊かな自然の息づく標高798mに、マルス信州蒸溜所は静寂の中たたずんでいます。
「MARS MALTAGE 越百(Cosmo) Malt Selection 」は、マルスウイスキーのブレンド技術により、タイプの異なる複数のモルト原酒をヴァッティングすることで、複雑さと奥行きを表現したモルトウイスキーです。ハチミツやキャラメルを連想させるふくよかな甘い香りの中に、ほのかなスモーキーフレーバーと熟した果実の香りが広がり、口当たりは丸く柔らか、優しい余韻が特徴です。
商品名の「越百(こすも)」は、中央アルプスに連なる山の一つである「越百山(こすもやま)」から名付けました。宇宙を連想させる越百(コスモ)という呼び名から、中央アルプス山麓にあるマルス信州蒸溜所から見上げる夜空をイメージしたラベルデザインとしております。※この商品は、一部輸入原酒を使用しています。
https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/marsmaltage_cosmo/
箱裏、ラベル裏にも同じ文言が記載されています。
また、原材料産地を「英国製造、国内製造(モルトウイスキー)」ときちんと明言しています。
・ストレートで飲んでみる
色 :すこし濃い、赤みを帯びたアンバー
香り:マルス特有(?)のスモーキーな香り。
意外にもシェリーっぽく酸味のある香り。
優しい麦感、トーストの香り。
味 :一瞬の潮感。そして甘い。
かなりまろやかで一体感がある。
スモーキーさは余韻に顔を出してくる。いや~~おいしい。
・ロックで飲んでみる
香り:香りは控えめに。はちみつ。
味 :スモーキー感が前に出てくる。
やはり潮感を舌先で感じる。ロックもおいしい。
表情が変わってくる感じがよくわかる。
・ハイボールで飲んでみる
味 :どっしりと!!!!!それでいてシェリーっぽい華やかさがある。
薄まらずに伸びが良い。
スモーク感は探そうと思えば感じる程度で、それがちょうどいい感じ。
・総評
”岩井トラディション”の延長線上にあるようなブレンデッドモルト。
ブレンデッドモルトならではの力強さがあり、スコッチっぽい潮感だのスモーク感といったニュアンスもあるため複雑!飲んでて飽きない。
また、”岩井トラディション”と同様に加水以降で顔がガラリと変わるので飲み方によって様々に楽しめるのが面白い。
使用されている原酒も未熟感を感じず、ノンエイジながら飲みごたえがある。
海外のモルト原酒にそこそこの年数のものを使っているのかな…?
飲み方についてはどう飲んでも美味しい。
スコッチっぽい要素が見えるのはストレート~ロック。
ハイボールは純粋に美味しい。”岩井”の強化版。
・所感
”響”と誤認させるようなデザインなどというものの、べつに誤認して飲んだとしてもふつうに美味しいウイスキーなのでがっかりすることはまずないと思いますわよ(暴論)
よくわからんところのよくわからんウイスキー、では決して無いので認識を改めるべきですわね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネックと言えば値段の面…
同価格帯に山崎白州余市宮城峡の大手シングルモルト、近所には同ジャンルのニッカセッションがひしめくラインなのでちょっと手が伸ばしづらいかもしれませんわね。
ただ、逆に考えれば大手のニッカでさえ海外原酒入りのセッションを定価4,180円で販売してるので定価4,620円の越百は相当優秀なんじゃないでしょうか…?
というか規模も大きく歴史も深い本坊酒造をクラフト蒸溜所に含めて語られているのを見るとちょっとモヤモヤする…ひいき目で見すぎなのでしょうか…
”岩井”の時も言ったような気がしますが、とっても真面目に作られたとっても真面目なウイスキーです。
こういうウイスキーがいつでも手に入るという環境は幸せなんです!!!!!!!!!!!!!
※あと調べてみたら2013年時点で”岩井トラディション新発売!”という記事を見かけましたので少なくとも”岩井”のほうが”越百”より先輩ですわね。
・次回
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