なもなきアクアリウム

なもなきアクアリウム

すきなこととかたのしいことを…

今年も見てくださりありがとうございました。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

気づけばもう大晦日になってしまいました。

個人的には2023年はかなり環境が変わった年なので思い出深くも感じています。

 

この語り口でうすうす勘付いている方もいらっしゃるかと思いますが雑談です。

いろいろ書きます(予定)

興味のある項だけ読んでくださいませね。

 

 

 

 

・A.O.W.A.2023 開催中止のお知らせ

晦日と言えばA.O.W.A.(Asage Of Whisky Award)なのですが今年は開催中止というか…ねぇ?

本数自体が少ないのでやりようがないというか…

 

別にそればっかり好んで飲んでいるわけではないのですが、嗜好がピーテッド寄りになっているのでやっぱりそればっかりが印象に残ってしまいますね。

 

今年飲んで印象深かったのはやはりシングルカスク余市10年」

asgsn.hatenablog.com

 

こちらは北海道は余市蒸溜所まで行かないと飲むことができませんが、香りも味もパワフルでありながら繊細で賑やかな…という凝縮されたウイスキー要素を感じました。

ウイスキー好きでなくても北海道に行く機会があった場合は余市蒸溜所へ行ってみることをぜひおすすめします。ぜひ。要予約。

 

 

宅飲みで言うとやはり「クラシック オブ アイラ」でしょうね。

 

asgsn.hatenablog.com

 

ラガヴーリンボトラーカスクストレングス。

基本いろんなボトルを開けて三角食べのごとく消費していっているのでボトルを1本カラにするまで結構時間がかかるのですが、これは3か月くらいで空きました。

ハイボールにしても濃いままラガヴーリンの書斎じみたピート感が味わえるのでかなりカジュアルな感じに消費してしまいます。

 

で、先日オフィシャルのラガヴーリン16年を改めて飲んだのですが、やっぱりオフィシャルは別格でした。

さすがにこの世のウイスキーで一番好きです。

 

 

他にも小樽の「ニッカバー リタ」で飲んだ「竹鶴17年」も狂ったように美味しかったです。

 

asgsn.hatenablog.com

 

というかあのお店の雰囲気が最高でした。

余市に行く前泊は小樽で、その夜はニッカバー リタさんがぜひおすすめです。ぜひ。

 

 

あぁあんまり書くと長くなりすぎる…

個人的に残念だったのはいろいろと楽しみにしていたアーリータイムズ ゴールドラベル」が予想の3段階くらい下だったことです。

ブランドとしてはホワイト、ゴールドで2回コケている(※個人の感想です)のでイメージの棄損も大きいです(※個人の感想です)

しかしこれ以上の品質のものを求めたらバッファロートレースでよくない?って価格帯になってしまうので難しいところではありますわよね…

 

 

・来年の展望について

「なもなきアクアリウム」というよりかは朝倉あさげ自体の展望です。

 

・もっとブログ更新する

・もっとSkebやる

・FANBOXやる

 

この3本柱でやっていけたらなぁと思っています。

今年とあんまり変わらない気がするね。。。

 

ひとつ、ブログについては、余市蒸溜所で飲んだものですらまだ全部記事に起こせていないので来年当分は2023年の蔵出し写真の記事が続くと思います。

前の記事でも言及しましたが、山梨県は白州蒸溜所にも行ってきて膨大な量のウイスキーを飲んできたのでそちらも記事起こしリストに無事参入しました

 

ふたつ、Skebについては今年は3件しかやってなかったです。

本当は8月にもやる予定だったのですが、入院して死んでいる間に手数料無料キャンペーンが終わってしまったので先延ばしにしてしまいました。

個人的にはファイアーエムブレムのリクエストをいただけることが増えてきてなんだかうれしい気分です。

それしか描きたいわけではなく、たとえばもっとVTuberさんとかも描いてみたいです

そういうのをTwitter(旧X)ではあんまり言及しないのは一部のフォロワーに配慮してのことです。…さぁ?なんででしょうね…??

 

 

さいご、FANBOXについて。

これだけは新しく始めたいと思っていることなのですが、Skebとはまた違った感じで絵を描く口実が欲しいと思ったからです。

見ての通り本当に気まぐれで描いたり描かなかったりで期間にムラが滅茶苦茶あるのですが、初めてペンタブを買って来年で10年になります。なるらしいです。ちなみに板タブを未だに使っています。

一昨年?くらいに有償依頼を始めてみて、非常にありがたいことにすぐにご依頼をいただくことができ調子に乗ってSkebとかも始め今に至ります。

自分の描いたイラストがお金を出すに値すると自己判断できるまで8年かかったということです。(※自己評価は人それぞれです)

 

実際、自分の描いたイラストがお金になるってすごいことだと思います。ありがたいです。

Skebでもいまだに受けられていないクライアントさんもいらっしゃるので、朝倉あさげに描いてほしい!っていう方がいらっしゃる限りはずっとやっていこうと思っています。

話が脱線しましたが、FANBOXはそういったご依頼とは別に「毎月しっかりとした絵を1枚は描こうの会」の一環で運用したいです。

気付けばらくがきばっかりになってるから…

興味のある方は開設したら見に来ていただけたら嬉しいです。

 

 

・今年なにが変わったの?

文章じゃわかりづらかったと思いますが、

ブログ開設当初~今年の4月までずっと実生活で声を出すことができませんでした。

過度なストレスや精神的なダメージで声が出なくなることがあるそうです。

 

じゃあそんなことがあったのかと言われれば「あった」のですが、ここまで症状が続くとはさすがに思っていませんでした。

あんまり書くと精神異常者みたいに見えてくるので何がどうで自分の中で何が起こっていたのかはここでは伏せますが、無事完治しています。

 

完治と言ったら治したみたいな感じになりますが、ある日突然出るようになりました。

精神科の先生もそのようなことを言っていたし、完治の予兆は人に言いたくないので「あぁなるほどね」となんか納得した自分がいました。

病人が先生に話したがらないのでそのようなことしか言えないということです。

 

 

メンヘラ・ブログになりそうなのでこのへんで書くの辞めますが、完治したおかげでいろんなところに行けるようになりましたし、日常生活も戻りました。

よかった、よかった。よくねぇけどいいことにしときますわよ・・・

 

 

ポケモンやれよ

エメラルドのバトルフロンティア制覇リーフグリーンの水パ縛りのことですかァァ~~~~~ッッッ!!!!!!!????

 

いまだにブログのアクセスでエメラルドをバグらせて任意コード実行する記事が多数閲覧されているので、それ目当てでアクセスした方がウイスキー記事だらけの当ブログを見て混乱している光景が目に浮かびます。

一応バトルフロンティアは全施設銀シンボルまでは行っているのですが、

 

無意味な証拠写真

 

せめてリーフグリーンの水パの旅だけは終わらせてあげないと…

そうなんだ…やつらはずっと2021年を冒険してるままなんだ…

 

 

・さいごに

あんまり書きたいことなかった。

 

上述の病気?の完治のおかげで青春コンプレックスに罹ったかのごとく空白の3年あまりを取り戻そうと自分のことに執心してしまった1年だと反省しています。

もっといろんなことやんなきゃだめです。

ブログ書いたり絵描いたりその年を生きた証をもっと残したいです。

 

というわけで来年はもっと活動的になれたらと思っています!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

絵もたくさん描くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

今年も当ブログや旧X(旧Twitter)を見てくださりありがとうございました!

皆様もよいお年をお迎えくださいませ!!!!!!!!!!!!

 

 

【レビュー】#151『サントリープレミアムハイボール 白州 シェリー樽原酒ブレンド』は華やかスイート鮮烈ビターの飲みやす白州。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

なんか9月くらいから時の流れが急激に速くなったような気がします。

7月あたりまではなんだか今年ゆっくりしてるなぁと思っていたのですけれど…??

 

レビュー記事も初代ポケモンの数と同じになりました。

ミュウポジションの今回はこちら。

 

サントリープレミアムハイボール 白州

シェリー樽原酒ブレンド

SUNTORY PREMIUM HIGHBALL 
HAKUSHU

蒸溜所:白州蒸溜所(サントリー

内容量:350ml

アルコール度数:9%

シングルモルト・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:660円(税込)

 

 

 

 

白州ハイボール缶、まさかの第2弾。

 

2023年12月26日から全国で限定発売されています。

コンビニやらスーパーやらで買うことができますよ(宣伝口調)

 

プレミアムハイボール缶シリーズでいくと第3弾になります。

で、第1弾をなぜか記事にしていません。

 

や、きちんと買っていますよ!!!!!!!!!!!!

 

飲みどきを失っていたのですが、今回シェリー樽原酒ブレンドの白州缶が来たので今しかないと思って引っ張り出してきました。

いまさら香るスモーキーのほうのレビュー記事なんか出しても買うすべがないので誰得感は否めませんが、今回の記事では両者の違いも含めて感想を書けたらなぁと思っています。

 

裏面はこんなかんじ。

過去2弾とは違い、「氷を入れたグラスに~」の文言がありません。

いやまぁ氷を入れたグラスの写真がでかでかとあるので推奨ではあるんでしょうけど…

 

 

 

・公式評(サントリー公式サイトより)

爽やかなスモーキー原酒をベースに、シェリー樽で熟成した原酒をアクセントに加えました。甘く華やかな香味が特長です。グラスに氷を入れておいしくお飲みいただけるようブレンドしました。

https://www.suntory.co.jp/news/article/14486.html

 

ごめんなさい、氷の件書いてましたね。

 

 

・推奨を無視して氷なしのテイスティンググラスで飲んでみる

香り:白州特有のリーフィでウッディな香り立ち。

   全体的に華やかさが添加されている印象。

味 :ビターさが主軸なもののすぐにふわりとしたフルーティさが。

   スイートでいて鮮烈なビターさがありとバランスが取れていて美味しい。

 

 

・推奨を守って氷を入れたグラスに注いで飲んでみる

※色味が分かりづらいので山崎のグラス使ってます

 

味:スモーキーさ、ビターさがかなり薄れて印象が全然違う。

  白州特有のちょっとしたクセもなく単純に甘くて飲みやすい。

  往年のローヤルとかリザーブのエイジものに通じるものを感じる気がする。

 

 

・総評

白州と言えばピーテッド、な印象を覆す。

 

個人的にはビターピートフルーティでオウオウ押せ押せ!!な氷なしが好みですが、カジュアルに楽しむ用途としては氷ありのほうが飲みやすく誰でも楽しめるものになると思いました。

 

で、第1弾の香るスモーキーとの比較で行くとあちらは氷ありのほうがスモーキーさが際立ち「そうそうこれこれ」な白州感が出てくるので明確に印象は違います。

NAや12年の方向性でいくと香るスモーキー18年や25年の方向性でいくとシェリー樽原酒ブレンド、それぞれを踏襲しているのかなぁと思ったりしました。

 

酒カスは氷なしのほうが楽しめると思います。

山崎缶同様に氷の有り無しで飲み比べてみるのがたのしいですよ…!

 

 

・所感

微妙にぼやかしていましたが12月某日に白州蒸溜所見学に行ってきました。

 

そちらで白州の長熟ものを飲ませてもらったので例として挙げましたが、確か12年にもスパニッシュオーク樽原酒は使われていたはずなので案外的外れかもしれないですわね(適当)

ただ、テイスティングラウンジで飲んだ印象では18年、25年はシェリー樽のスイートさが結構効いてるなぁという感想を得たのでそのへんは似ていますわねぇと思いました。

こんな注釈要らないと思いますが方向性の話をしているのであって白州18年が使われている!!とかそういうコトではありませんからね!!!!!!!!

 

で、実際にスパニッシュオーク樽原酒も飲ませてもらったのですが、もうちょっと濃密な黒糖感があったので今回のアクセント程度に含まれているシェリー樽原酒はたいへんに良い仕事をしてますわねぇと、白州の原酒自体のポテンシャルの高さを再認識しました。

総じて単体でも完成度の高い、それでいて初心者でも飲みやすいような工夫が凝らされているハイボールですわね。

 

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

【レビュー/Bar飲み】#150『シングルカスク 余市10年(CASK No.417514)』は余市の構成原酒のすべてが見える気がする。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

メリークリスマスです!!!!

先日、山梨県に行ってきました。

山梨県と言えばあそこなのですが、書かなきゃいけない記事のネタがまだまだあるのでレポートとして記事になるのは来年になるかも…という暗雲が立ち込めています。

 

第150回となる今回はこちら。

 

シングルカスク余市10年

SINGLE CASK ”YOICHI” 10 YEARS OLD

蒸溜所:余市蒸溜所(ニッカウヰスキー株式会社)

内容量:15mlくらい…?

アルコール度数:57%

シングルモルト・ジャパニーズウイスキー

 

 

 

 

樽出しそのままの余市

 

シングルモルトであるところの余市については過去記事で紹介しているので割愛しますが、シングルカスクについては当ブログでも初めて扱うので説明します。。。

 

シングルカスクとは一つの樽のみから払い出された原酒をボトリングしたものです。

加えて、よく聞くカスクストレングス」とは樽から払い出された原酒を加水せずにボトリングしたものです。

 

シングルカスク」と「カスクストレングス」は両立できますが、

必ずしも「シングルカスク」=「カスクストレングス」という訳ではないのです。

※加水するシングルカスクもあるし(あんまりない)、複数樽の原酒をヴァッティングしたカスクストレングスもある(よくある)、ということ…

 

今回のシングルカスク余市10年は、カスクNo.によって度数がバラバラなのでおそらくシングルカスクカスクストレングスです。

なんだかゲシュタルト崩壊してきた…

 

 

今回飲んだボトルのスペックは

CASK No.:417514

蒸溜年月日:2012.04.25

瓶詰年月日:2022.10.20

アルコール度数:57%

となっています。

 

裏ラベルの写真を撮らせてもらおうと思ってお願いしたのですが、非売品なので裏ラベルは貼っていないと言われ「じゃあいいです…」と引き下がってしまいました。

もっと写真撮っておいてくれ・・・・・・・

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :濃い赤褐色

香り:香り関係ないけど粘性がすごい。

   濃厚な黒糖、バニラのような香り。

   黒蜜掛けバニラアイスのよう。

   奥に潮も見える。深みが凄くて底が見えない感じ。

味 :香り通り、期待通りの味。

   ウッディでいて、バニリックであり、スイーティであり、ソルテ

   黒糖だとか、バニラ感だとか、潮だとかがしっかりと全て顔を出す。

   構成原酒の全部盛りのような。

 

 

・総評

蒸溜所まで来た人へのご褒美。

 

度数はもちろん、原酒のキャラクターもパワフルでありながら、飲み口は不思議とシルキー、アルコールの刺激はあるものの口内でぶわっと余市の要素が弾けるのは一飲の価値あり。

いや二飲も三飲もしたくなります。

余韻にはしっかりとしたウッディネス、ほろ苦さや心地よいピート感が続いてくれます。

 

シングルカスクの性質上、こう!とは断定しづらいのですが少なくとも今回飲んだカスクでは構成原酒すべての性質を併せ持つ♡と言った感想です。

ただシングルカスクってことはシェリー樽とバーボン樽は両立しえない…?

よくわかりません。

 

 

・所感

これが1杯1,000円は良い意味でどうかしてません??

 

テイスティングホール含むニッカミュージアムは予約なしで直接行けるので見学なしでも有料試飲して売店行ってレストラン行って…とぶっちゃけかなり楽しめます。

それはそれとして見学は行ったほうがいいですけれどね!!!!!!

 

シングルカスクということで樽ごとに微妙にキャラクターが違ってくるのも再訪の楽しみとなっていい感じです。

どうかシングルカスクだけは有料試飲終了にならないでくださいませね・・・

 

 

ニッカに限った話ではありませんが、ジャパニーズウイスキーの名前でググるとフィッシングだとかを張ってる詐欺サイトが複数引っかかるのどうにかなりませんですの??

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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【レビュー/Bar飲み】#149『竹鶴17年 ピュアモルト』はやわらかく、しっかりと、やさしく、コクのある二律背反な名作。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

X(旧Twitter)の記事投稿時のサムネイルが横倒しになるの何とかなりませんかね。

今回も神店舗「ニッカバー リタ」で飲んだ銘柄のレビューです。

 

竹鶴17年 ピュアモルト

TAKETSURU 17 YEARS OLD PURE MALT

製造元:ニッカウヰスキー株式会社

内容量:15mlくらい…?

アルコール度数:43%

ブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー

 

 

 

 

かつて存在した竹鶴の17年もの。

 

”竹鶴”の初出は2000年。

2000年:竹鶴12年発売

2001年:竹鶴17年、竹鶴21年発売

2011年:竹鶴12年、17年、21年ラベル変更

2013年:竹鶴NA発売

2014年:竹鶴12年終売

(2015年:ニッカ銘柄大幅終売(ニッカショック))

2020年:竹鶴17年、竹鶴21年終売竹鶴NAリニューアル再発売

間違ってなければこんな感じで推移してきています。

 

世界的に見てもまぁまぁ珍しいブレンデッドモルトの代表銘柄であり、世界の品評会でも受賞の常連でした。

竹鶴への供給へ注力するという名目で2015年にニッカウヰスキー32銘柄が終売となるほどですので当時の竹鶴への熱の入れようがうかがえます。

 

現在はご存じの通り、ノンエイジタイプでジャパニーズウイスキーの定義に合致するもののみが残っています。

それでも超貴重品と化してるんですけれどね…

 

裏はこんな感じ。残量は半分くらい。

例のごとく一応書き起こします。

 

日本人に美味しいウイスキーを飲んでほしい。

果てしない夢に生涯を捧げた、日本のウイスキーの父とよばれるニッカウヰスキー創業者:竹鶴政孝

彼の傍らにはいつも、ひとりのスコットランド女性の姿がありました。

妥協することなく夢を追い続けた竹鶴。

愛をこめて彼を”マッサン”と呼び、共に生きたリタ。

ふたりの想いと情熱は17年以上熟成したこのピュアモルトウイスキーにもしっかりと受け継がれています。

心地よくやわらかな樽熟成香と湧き立つような深みのある華やかな香り、まろやかでありながらしっかりとしたコクと円熟した旨み。

爽やかな余韻とすっきりとした後味が特徴です。

 

 

・ストレートで飲んでみる(画像右)

色 :深みのある赤褐色

香り:黒糖のような、黒蜜のような深みのある甘い香り。

   フルーティーであり、酸味のある鮮やかな香りも。

味 :シルクのような口溶け、しっかりとしたボディ感。

   それでいて優しい、なんだ、これは。

   宮城峡が強い?華やかさが強く、それでもサルファーさが無い。

   優しげな樽香、モルトの良さが十二分に出ている。

 

 

・総評

モルトの渾然一体感、評価されるわけですよ…

 

モルト同士の勢いある個性をこれだけ静かに纏めてあるのは凄い。

口内でほどけるとともにモルトそれぞれが華やぐ、ブレンデッドモルトとはこういうものなのか…と非常に勉強になりますね…

(このへんは17年という年数が大きく作用しているところはあるのでしょうけれど)

 

さすがにストレートだけで飲んでいきたいですね。これは。

 

 

・所感

余市と宮城峡の長熟原酒を飲んだことが無いので言えることが無いですわね。

 

ただ、総じて上品。

モルト同士の個性を調和されてる時点で結構なことなのですが、ばらけずに一体となって「竹鶴」という新たなウイスキーを生み出していることが凄いです。

 

現在、余市蒸溜所の有料試飲でも姿を消してしまった竹鶴17年。

今回のわたくしのようにバーでならまだ味わえます。

残りの人生であと何回出会えるか…終売ウイスキーにもそういう楽しみ方があったりなかったりですわよね…

 

 

・次回

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【レビュー/Bar飲み】#148『ニッカウヰスキー 鶴』は甘く香ばしく多幸感あふれるハイクラスブレンデッド。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

12月に入ったので駆け込み更新です。

というわけではないんですけど記事のネタが溜まりすぎてこれじゃあ年を越せないのでちょっと更新を頑張っています。

 

今回は前回に引き続き小樽の「ニッカバーリタ」で飲んだこちら。

 

ニッカウヰスキー

NIKKA WHISKY TSURU

製造元:ニッカウヰスキー株式会社

内容量:15mlくらい…?

アルコール度数:43%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

 

 

 

 

ニッカのブレンデッドの最高位。

 

初出は1976年

竹鶴政孝が手掛けた最後のウイスキーとして知られています。

発売当初(というより相当長い間)は年数表記なしのノンエイジのものとして販売されていたそうです。

 

次に「鶴」が動くのは2006年、年数表記有りの「鶴17年」が発売されます。

あとは皆様ご存じの通り原酒不足の波に飲まれていくのですが…鶴はそれでも販売を継続しようと2015年8月という比較的最後のほうまで残っていたそうです。

 

で、ノンエイジに戻った現行「鶴」が2015年に蒸溜所限定で販売開始…と今に至ります。

 

前回の蒸溜所見学の記事でも紹介しましたが、じつは恐れ多くも現物を購入することができました。

この「鶴」の文字はニッカ2代目マスターブレンダーである竹鶴威氏の直筆文字をデザインしているそうです。

 

 

書いてる途中で気になったのですが、こちらはジャパニーズウイスキーの定義に合致したものなのでしょうか?

最近そんなことどうでもよくなってきて「いいものは、いい。」と思ってとくにこだわりなくなんでも飲んでいるのですがブログに記載するにあたり表記が気になったという話です。

 

蒸溜所限定品については公式サイトでは記載がなく、「ザ・ニッカ」ですら輸入原酒を使用しているという(ニッカの場合はベン・ネヴィスが絡むのでなおさら難解なところがある…)ので「鶴」に輸入原酒が使用されていてもあまり驚きはしませんけれど…

 

裏ラベルはこんな感じ。一応書き起こします。

 

甘く豊かな樽熟成の香りとフルーティーな香りが調和。

まろやかな口当たりで、なめらかな甘いコクとビターな

味わいが口いっぱいに広がります。甘く華やかな香りと

ほろ苦さ、ほのかなピートの余韻が長く続きます。

 

・ストレートで飲んでみる(画像中央)

色 :やや濃いアンバー

香り:優しく甘いモルト、アルコール刺激もほとんどない。

   ふわりと香る幸せな甘い香り。

   熟成香?エステリーさは十分にあると思う。。。

味 :まろやかに続く香ばしさが印象的。

   次いで甘さとほのかなビター感。

   ピート感とビターさがかなりずっしりとした骨格をつくっている。

   余韻にはメープルシロップ、とやはりビター感。

   暖かい感じが非常に美味しい。

 

 

・総評

バランスよくニッカ味を纏めあげハイクラスなものへ昇華させている。

 

モルト・グレーンの濃い甘さ、香ばしさ、そしてビターさ。

ウイスキーを飲んでいるときに感じる幸福感を形にしたようなウイスキー

 

モルトだけではできない角の取れたなめらかさというのもグレーンを含めたブレンデッドとして実現している。

こういうのが飲みたかったんですよ…ってなりますね…

 

たぶんどう飲んでも美味しいタイプかとは思うけれど、やっぱりストレートで味わいたいかな・・・

 

 

・所感

ニッカ味、ってありますわよよね。

なんか余市とか宮城峡とかカフェグレーンのそれぞれの個性を感じつつもきれいに纏めている感じの。

まさしくそれの高級版をここに感じました。

 

ただかつてはこれの17年が存在したのかと考えるとやはり現行のニッカのラインナップは寂しく感じてしまいますわね。

(いや発売したとて買えないに決まっているのですけれどね…)

 

ただ、値段に見合った体験のできる素晴らしいウイスキーだと思いました。

各々の原酒が非常によくまとまっていて、ブレンデッドの良さを再認識できますよ!!!!!!!!!!!!!

 

 

・・・フルボトルがあるのでロックやハイボールでも飲んでみます、いつか。

 

 

・次回

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【レビュー/Bar飲み】#147『シングルモルト余市 2000's』は未完の大器感漂うパワフルな余市。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

いろいろと書かなきゃいけない記事が溜まっていたり描かなきゃいけない案件が溜まっていたりとここ一か月ずっと余裕がない朝倉あさげです。こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。本日はお日柄もよく・・・

 

というわけで今回から北海道旅行でバカスカ飲んだ銘柄の感想を書いていきます。

今までの記事構成の感じからいくとストレートしか飲んでないのに1記事としてカウントするのはなんだかセコい気がしますが悩んだ結果それぞれ1個ずつナンバリングしちゃおうかな………………と。

 

今回はこちら。

 

シングルモルト余市 2000's

SINGLE MALT ”YOICHI” 2000's

蒸溜所:余市蒸溜所(ニッカウヰスキー株式会社)

内容量:15mlくらい…?

アルコール度数:57%

シングルモルト・ジャパニーズウイスキー

 

 

 

 

2000年代蒸溜原酒を集めた余市

 

すでに原酒不足にあえいでいたニッカが蒸溜所限定の構成原酒シリーズの12年ものを終売せざるを得なくなり、2015年ごろに構成原酒シリーズをNA化した頃と同時期に蒸溜所限定販売でリリースされたボトルらしいです。

中身は2000~2009年に蒸溜された余市原酒をバッティングしたノンエイジ品です。

熟成期間を考えると14年とか15年の熟成年数の原酒も入っている計算になります。

 

で、この年代シリーズはほかにも1980'sと1990’sが存在したらしいです。

のですがお察しの通り速攻でその原酒も枯渇し売り切れたそうです。

 

 

ちょっと前までは余市蒸溜所の有料試飲でも飲めたそうなのですが、先日行った時にはメニューからすら消えていたので蒸溜所の在庫も切れたのかもしれません…

 

なんでこんなに画像がボヤボヤしてるんだよと自分でも思いますがアルコールが入っていたので突然の手ブレ、どうかお許しいただきたいです。

 

シングルモルト余市 2000's(2000~2009年)

2000年~2009年の余市モルトを厳選してブレンド

フルーティーな香り、甘いオークのウッディな香りとピートの調和。

ピートが引き締める少しビターな味わい。

一応書き起こしておきます。

 

残量はボトルの半分からやや下くらい。

 

 

・ストレートで飲んでみる(画像左)

色 :やや深いアンバー(ハーフショットなので色味が測りづらいです、ごめんなさい…)

香り:しっかりと潮気をまとった香り。

   それでいてフルーティ、ウッディな重さも感じられる。

   モルトの香りも優しく、57%の度数を感じさせない。

味 :ブリニー、ビター、ウッディが強烈に押し寄せる。

   味についてはパワフルでアルコール刺激も強い。美味しい。

   加水をするとフルーティさが増してきれいな感じになる。

   バランス調整に難儀している感。

 

 

・総評

飲み方によってあっちこっちに傾くやんちゃな余市

 

NAと比較するとあちらも使用原酒は若いもののしっかりとしたバランスを保っているのに対して、こちらはストレート→加水で重心がえらく動く印象を持った。

それが悪いかというとそうでなく、ハイプルーフならではのフルパワーな余市が楽しめるのでNAの延長線上として飲んでみるとまた面白いのかも。

 

ストレートしか飲んでいないので何がおすすめとか言えませんが、ロックとかにしてもまた別の顔が見られて楽しい気がします。

 

 

・所感

ブレンダーさんの手腕がいかに高いものなのかが感じられますわね。

 

構成原酒シリーズをそれなりに考えて混ぜてみた! →余市2000's

余市2000'sを超考えて混ぜて加水もして整えてみた!→余市NA

 

みたいなニュアンスがしたので、レギュラーの余市NAはやっぱりよく考えられて作られているのですわねぇとしみじみ感じました。

(わかりづらい文章ですがもちろん2000年代蒸溜原酒のみを使っているのは余市2000'sだけです。)

 

とにかく余市の特徴はしっかりと出ているので別人感は全くなく、余市くんにもこういう時代があったんですわねぇなどとむしろうれしいような気分になってきます…

アレですわね、ラガヴーリン8年を飲んだ時の感情を思い出しましたわよ。

 

 

・次回

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【実録】ニッカウヰスキー 余市蒸溜所に行ってきました

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

期間が空きましたが前回に引き続き北海道旅行の余市蒸溜所見学をレポートしていきます。

今回申し込んだのは無料のガイドツアー(70分)

他にも有料のツアーが数件あります。

 

無料、有料問わず”事前予約制”なので注意!!です!!

あとこの記事も滅茶苦茶長いので注意!!です!!!

 

 

 

 

 

余市駅

現在時刻 08:35です

 

余市駅へは小樽始発がほとんどで、本数もそこまで多くありません。

余市蒸溜所のオープンである09:00に間に合うのは08:06→08:30の電車です。

 

前回の記事でも言及しましたが、見学に必要ない大荷物などがある場合は余市駅構内にコインロッカーがあるのでそこで預けていけば身軽です。

 

駅を出てまっすぐ正面どんつきに赤い屋根の建物が見えますがそこがニッカウヰスキー余市蒸溜所です。

途中信号の横断歩道を渡るので徒歩5、6分程度の距離で正直めちゃくちゃ近いです、けど寒いです。

 

交差点までワープするとこんな感じ。寒いです。

 

余市蒸溜所

「予約者用」入場ゲート。

守衛さんが立っていて予約の有無を確認ののち、敷地内に案内されます。

 

ツアーまではまだ時間があったのですが、どうしても「鶴」が欲しかったのでツアー前に売店を見ておきたくて・・・「先に売店を見たいのですけれど……………」とコミュ障丸出しで守衛さんに申し出たら受付で入場証を貰えました。

(そんなことしなくてもグルっと大回りすれば一応無予約でも売店用入り口から侵入できます。)

 

 

売店「NORTH-LAND」

今回ここに何度も行くことになるのですが、とりあえず1回目の訪問です。

「鶴」は・・・無し。

とりあえず欲しいものがあったので「精算だけしてまた来るので保管しておいていただけませんか………………」陰キャ丸出しの以下省略でキープしておいてもらいました。

ありがとうございます…

 

・ツアー

写真左のビジターセンターからスタートします。

そこで蒸溜所の紹介映像を見たのち、敷地内を練り歩く流れです。

 

https://www.nikka.com/distilleries/yoichi/guide/

簡潔な流れは

ビジターセンター→乾燥塔粉砕・糖化棟

発酵棟蒸溜棟混和棟旧事務所

リタハウス旧竹鶴邸1号貯蔵庫テイスティングホール

となっていて、外観のみだったり内部まで見られる施設だったりに分かれますが、正直相当なボリュームです。

 

・乾燥塔

いわゆるキルンと呼ばれるものですが、現在は自社で精麦はしていないので展示のみとなっているそうです。

見学中は写真の樽の上に載っているピートのかたまりを実際に手に持って嗅いだりできます。

 

 

・粉砕・糖化棟

外観のみです。

写真には写っていませんが、ちょうど後ろのほうに大きなパイプが通っており、粉砕・糖化された麦汁が写真右側の発酵棟へと流れていきます。

で、発酵棟から地下のパイプを通って蒸溜棟へ、蒸溜が終わったら混和棟へと送られていく仕組みです。

ここのあたりの一連の流れの施設は上の地図を見ての通り密集していますね。

 

・蒸溜棟

ストレートヘッド型のポットスチルが7基あります。

ラインアームは下向き。

 

初溜釜が手前の4基、その奥に小さい初期型のポットスチル(現在は未使用)、さらにその奥に再溜釜が2基あります。

初溜釜は石炭直火加熱式、再溜釜はスチームによる間接加熱式です。

 

「運が良ければ石炭をくべる様子が見られますョ」と聞いていましたがちょうど見られました。

こちらにも熱気が伝わってくる直火の迫力はぜひとも一度見ておくべきです。

 

ちなみに、蒸溜棟にはこういうブログで記事を書くときにカンニングしやすいように余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のポットスチルの解説が載っています。

宮城峡蒸溜所はまさしく「工場」といった趣でコンピューター管理で蒸溜のオペレーションをしているらしいのですが、余市蒸溜所は創業以来のアナログ体制を真摯に続けているそうです。

 

 

・旧事務所

1980年に余市町指定文化財に登録されています。

また、2021年に文化庁の定める有形文化財重要文化財に指定されています。

(他は「事務所棟」「蒸溜棟」「貯蔵棟」「リキュール工場」「第一乾燥塔」「第ニ乾燥塔」「研究室・居宅」「第一貯蔵庫」「第二貯蔵庫」の9施設が指定

 

見学コースでは時間の都合と内部の広さの都合で外観のみの見学なのですが、

あとから自由見学のときに内部も見ることができます。

 

 

・リタハウス

かつてはブレンディングの研究施設だったのですが、近年はアフタヌーンティーを提供する場として使用されていたそうです。

耐震性の問題で現在は立ち入りができなくなっています。

 

ガイドのお姉さん曰く「正面と側面で印象の変わる建物」だそうで、

 

側面は窓が多く、写真では見づらいですが2階に障子が張られているのが見て取れます。

リタハウスに限った話ではありませんが当時では珍しかった和洋が入り混じった建築が多くみられるのも余市蒸溜所の大きな見どころだと思います。

 

・景色

向こうのほうは見学コースではないのでぶらぶら歩くことはできないのですが、とにかく景色が良いです。

ここがウイスキーを製造する工場とは到底思えないほど自然豊かで、清掃も行き届いています。

 

まぁこのあたりは見学コースの目に触れるところだからと言えばそれはそうなのかもしれませんが、オープンである9時ごろに敷地内を突っ切って売店まで歩いてた時には清掃スタッフの方々が挨拶してくれたりして頂いてうれしかったです。

 

 

・旧竹鶴邸

かつて竹鶴政孝とリタ夫妻が住んでいた住宅・・・

余市蒸溜所内に復元したものです。

 

西洋建築の建物の庭先には石灯篭があるなどとここにも日本文化の意匠があります。

 

内部は玄関ホールのみ見学できます。

有料の「プラチナムVIPツアー」でのみ更に内部も見学できるそうです。

 

こういう茶器も好きなので写真に撮りました。(隙自語)

 

この日はまだ玄関ホールに侵入できたのですが、2023年11月末までは旧竹鶴邸玄関ホールの改修工事を行っているそうなので現在は外観のみの見学となっているそうです。

(およそ1か月間くらいなのであんまり関係ないかな…)

 

・貯蔵庫

見学用?の1号貯蔵庫です。

入り口に注連縄しめなわ紙垂しでが吊るしてあります。

ポットスチルでもそのふたつが飾られていたのですが、竹鶴政孝の実家が酒蔵だったことに由来しているそうです。

ここにも日本特有の文化が取り入れられているので面白いです。

 

中には樽が…

これ中身入ってるんですかね?(よく聞いてなかった)

 

原酒の色付き具合がわかるディスプレイがきれいでした(現実逃避)

 

ここで熟成した原酒を、千葉県の柏工場へ持っていきボトリングしています。

樽ごと持っていくわけではなく、ステンレス製か何かの入れ物に詰め替えて持っていくそうです。(そりゃそうだ)

 

向かい側には5号貯蔵庫が。

入り口は塞がれていますが、ここにも熟成のため眠っている原酒があるかと思うと頑張って寝てえらいね~♡などと思ってしまいます。

 

 

テイスティングホール

ツアーの最後に試飲ができます。

ツアー自体が無料なので、なんと無料です。

 

試飲銘柄はシングルモルト余市「スーパーニッカ」「アップルワイン」の3種。

 

このようにおすすめの飲み方も紹介されていて飲み方には困りません。

テイスティングホール内には氷、冷水、常温水、炭酸水と一通り用意されていて各々自由な配分で飲むことができます。

 

余市」はトワイスアップ「スーパーニッカ」は水割り「アップルワイン」はハイボールでいただきました。

いままでアップルワインは飲んだことなかったのですが、滅茶苦茶美味しいです。

試飲で一番印象に残りました。このあと売店で買いました。

 

 

で、この日はハロウィンイベントを行っていて「X(旧Twitter)のアカウントで余市蒸溜所公式アカウントをフォローしているところを係の方に見せるとくじが引けるよキャンペーン」が開催されていました。

 

余市のミニチュアボトルが当たりました。

 

先ほど売店でミニチュアボトルセットを購入していた手前、陰キャ特有の「お、おう…」みたいな微妙なリアクションをしてしまいましたが普通に大当たりです。

係のお姉さん、すみませんでした。めちゃくちゃ嬉しいです!!!!!!!!

 

何度も言いますが、なんと無料です。

 

ほか、ティスティングホールには絶版になっている超貴重なボトルからオークションでちらほら見るようなボトルまでが整然とディスプレイされています。

かつてはこれが流通してたんだよな…すごいよな…

 

試飲の段階になるともう自由行動なので飲んだトレイをカウンターに返却して敷地内をぶらぶらとしていきます。

 

 

・ニッカミュージアム

・ブレンダーズラボ

入場してすぐが「ブレンダーズラボ」

樽によって原酒にどのような色の変化が起こるのか、樽ごとや年数ごとにボトルのサンプルが立ち並んでいます。

 

・ストーリー・オブ・ニッカウヰスキー

次が「ストーリー・オブ・ニッカウヰスキー」のコーナー。

歴代余市だったり

 

歴代竹鶴が並ぶすげぇ博物館。(語彙力喪失)

他にもブラックニッカやフロム・ザ・バレルの解説もあります。

 

ほか、ボトルの変遷なども見られて興味深いものとなっています。

 

ちなみに、売店を含めここからは予約不要で侵入して見学できます。

ニッカミュージアムから向こう(設備施設側)からはツアー参加証の提示が必要になってきます。

 

 

テイスティング・バー

ニッカミュージアムの奥地に佇んでいるのが有料試飲会場。

なんとポットスチルと背比べできます。

 

今現在のラインナップはこちら。

前回記事でも言及しましたがやはり「余市2000’s」や「竹鶴17年」はラインナップから外されていますね。

また、余市や宮城峡の限定品(モスカテルとかアップルワインとかノンピーテッドとか…)も並んでいません。

そういえば余市10年も…

 

で、今回選んだのが…

 

左から余市 ウッディ&バニリック(55%)」シングルカスク余市10年(57%)」余市 ピーティ&ソルティ(55%)」

このクソつよ御三家です。

 

ひとり3杯までとかいう先入観があって3杯にとどめたのですが、後から考えたらそんな記述無かったような…?

 

文字数が膨大になるのでテイスティングについては別記事にて書く予定なのですが、シングルカスクはさすがに美味しかったです。

これだけのために余市蒸溜所へ来るまである。

 

 

・竹鶴イズム

テイスティングバーを出ると竹鶴政孝がどのような経緯でウイスキーを作るに至ったかを展示しているスペースへ出ます。

竹鶴政孝の半生といわず、生涯を追うことができる見ごたえのある展示です。

 

上の写真に写っていますが、「ニッカウヰスキー」を世に出すまで相当な苦難の連続があり、展示物上でも相当なストーリーを読んでの結実になりますので上の写真の文言を見たときはさすがに鳥肌が立ち、こみ上げるものがありました。

 

何度も言いますが、なんと、こちらも無料です。

 

何度も写真でみたことがある第一弾の「ニッカウヰスキー」。

自分が写真に収めようとするとこんなにも下手に写るのか。

 

他にも竹鶴政孝がどれだけリタを愛していたかも丁寧に解説されているので、スーパーニッカに込められた想いも深く勉強することができました。

スーパーニッカを見る目が変わります。

 

あとは不勉強で知らなかったのですが、竹鶴政孝が理想の到達点とした「余市・宮城峡・カフェグレーン」からなる本格ブレンデッドウイスキー「ノースランド」の現物も拝むことができました。

 

どうでもいいけどストレス溜まったときにオーロラの下で泣いてみたい。

 

 

・レストラン(RITA’s KITCHEN)

写真左が入り口です。

 

詳しくは公式ページでメニューとか見ていただきたいのですが、スコットランド料理中心のレストランといったところでしょうか?

どれも美味しそうです。

https://www.nikka.com/distilleries/yoichi/guide/restaurant/

 

で、ここでは裏技があって

 

レストランでなら宮城峡の構成原酒シリーズも飲めます。(¥1,800)

 

こちらのテイスティングも別記事にてアップしようと思います…別記事行き多いな!

 

今回は「北海道産真鱈のフィッシュ&チップス(燻製卵のオリジナルタルタルソース)」(¥1,100)を注文しました。

 

クソデカフィッシュに隠れてチップスどこ…?って感じですがころころ小さいじゃがいもを半球型にカットしたお芋が結構な数あります。

というか普通に量がすさまじいです。

 

あと、じゃがいもが死ぬほど美味しいです。

北海道の人たちは毎日これ食べてるってマジ?

 

 

・ちなみに・・・

はいはい

「鶴」は…無し…

 

アッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!?!??!?!?!?!??!?!?!?!?

 

ありました。

 

 

現在売店で宅配便も受け付けもしているので、売店内にある配送伝票を記入しレジに持ち込むと売店から直接自宅まで送ってもらえます。

実をいうと一度伝票を出していたので「鶴」のために別伝票を立ち上げて送料も倍払うということをしています

けれど・・・手に入って良かったよ・・・・・・・・

 

 

竹鶴政孝

リタハウス~旧竹鶴邸の道中に脇道があり

 

竹鶴政孝翁」の胸像があります。

こちらはふつうに生前に建てられたもので、「翁」の文字を添えるのがじつに本人らしさを現している・・・

 

ニッカウヰスキー公式サイトに掲載されているニッカウヰスキーと私~竹鶴威の回想録~」の第49回「美園の丘」には

「わしが死んでも工場の中ではわしの胸像が、墓からはわしがいつでも睨んでおるから、(ウイスキーづくりで)いい加減なことは出来んぞ!」と冗談めかして言っていた政孝親父の顔が、ふと思い出される

https://www.nikka.com/80th/story/nikka_and_me/page49.html

 

という記述があり、実際に胸像は旧事務所(かつての社長室)から乾燥粉砕糖化発酵蒸溜混和のすべての工程の施設の方角を向いて、常に見守っていらっしゃいます。

ここについてはあまり人が来ている様子がなく、ひとりで胸像と向かい合って深く一礼することができました。

 

と、いうわけで目的も達成できたので蒸溜所をあとにします。

非常にたのしかったです。

 

 

余市駅

現在時刻14:35です。

・・・6時間も滞在してたってマジ…?

 

 

 

・結局買ったもの

ミニチュアボトルセット(3,300円くらい)

 

単品販売については宮城峡、スーパーニッカ、ニッカブランデーV.S.O.Pのみで竹鶴や余市の単品販売はありませんでした。

ワンチャン竹鶴のフルボトルもあるかな…?と思っていたのですがそれ以前の問題でした。

 

余市構成原酒シリーズ3種(各6,800円くらい)

 

ウッディ&バニリックが当初なかったのですが、途中で補充されました。

蒸溜所限定品については「180mlなら2本、500mlなら1本」の購入制限がかかっています。

 

余市蒸溜所限定ブレンデッドウイスキー(3,300円くらい)

ニッカシングルカフェグレーン ウッディ&メロウ(6,800円くらい)

 

シングルアップルブランデー弘前12年とか、ピュアモルトの赤黒は一度もみませんでした。

 

で、「 鶴 」。(13,200円くらい)

 

この神々しさ、蒸溜所に行ってよかった、手に取れてよかったですわ~~!!

 

 

・えらく短い感想

行ったことない人は必ず行くべきですのよ。

 

製造工程を見られるのはもちろん、ジャパニーズウイスキーの開祖を紐解く資料となる非常に重要な「聖地」でした。

北海道まで行くのがまず大変で、余市まで行くのが更に大変という道中ですがきっと忘れられない思い出になるはずです。

というか年一で行きたいですわね。

 

かつてないほどの長い記事になりましたが、それ以上に現地でウイスキーを作っていらっしゃる方々の熱量が大きく、それに当てられて記事を書くぞ!!!という気持ちになっているのかもしれません。

 

今回は無料ガイドツアーを予約しましたが、時間と枠とウイスキー愛があるなら有料のツアーに申し込むことを断然お勧めします。

現在、宮城峡で行っている「マイブレンドセミナー」が余市でも開催されるようになったそうで、こちらが多分一番たのしいと思います。

 

 

とりとめのない文章になりましたが見学工程でちょくちょく感想書いていたので改めて書くことがありません!

シングルカスク余市10年が美味しかった!!おわり!!!