こんにちは。もう一度、こんにちは。
いろいろと書かなきゃいけない記事が溜まっていたり、描かなきゃいけない案件が溜まっていたりとここ一か月ずっと余裕がない朝倉あさげです。こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。本日はお日柄もよく・・・
というわけで今回から北海道旅行でバカスカ飲んだ銘柄の感想を書いていきます。
今までの記事構成の感じからいくとストレートしか飲んでないのに1記事としてカウントするのはなんだかセコい気がしますが悩んだ結果それぞれ1個ずつナンバリングしちゃおうかな………………と。
今回はこちら。
SINGLE MALT ”YOICHI” 2000's
内容量:15mlくらい…?
アルコール度数:57%
2000年代蒸溜原酒を集めた余市。
すでに原酒不足にあえいでいたニッカが蒸溜所限定の構成原酒シリーズの12年ものを終売せざるを得なくなり、2015年ごろに構成原酒シリーズをNA化した頃と同時期に蒸溜所限定販売でリリースされたボトルらしいです。
中身は2000~2009年に蒸溜された余市原酒をバッティングしたノンエイジ品です。
熟成期間を考えると14年とか15年の熟成年数の原酒も入っている計算になります。
で、この年代シリーズはほかにも1980'sと1990’sが存在したらしいです。
のですがお察しの通り速攻でその原酒も枯渇し売り切れたそうです。
ちょっと前までは余市蒸溜所の有料試飲でも飲めたそうなのですが、先日行った時にはメニューからすら消えていたので蒸溜所の在庫も切れたのかもしれません…
なんでこんなに画像がボヤボヤしてるんだよと自分でも思いますがアルコールが入っていたので突然の手ブレ、どうかお許しいただきたいです。
フルーティーな香り、甘いオークのウッディな香りとピートの調和。
ピートが引き締める少しビターな味わい。
一応書き起こしておきます。
残量はボトルの半分からやや下くらい。
・ストレートで飲んでみる(画像左)
色 :やや深いアンバー(ハーフショットなので色味が測りづらいです、ごめんなさい…)
香り:しっかりと潮気をまとった香り。
それでいてフルーティ、ウッディな重さも感じられる。
モルトの香りも優しく、57%の度数を感じさせない。
味 :ブリニー、ビター、ウッディが強烈に押し寄せる。
味についてはパワフルでアルコール刺激も強い。美味しい。
加水をするとフルーティさが増してきれいな感じになる。
バランス調整に難儀している感。
・総評
飲み方によってあっちこっちに傾くやんちゃな余市。
NAと比較するとあちらも使用原酒は若いもののしっかりとしたバランスを保っているのに対して、こちらはストレート→加水で重心がえらく動く印象を持った。
それが悪いかというとそうでなく、ハイプルーフならではのフルパワーな余市が楽しめるのでNAの延長線上として飲んでみるとまた面白いのかも。
ストレートしか飲んでいないので何がおすすめとか言えませんが、ロックとかにしてもまた別の顔が見られて楽しい気がします。
・所感
ブレンダーさんの手腕がいかに高いものなのかが感じられますわね。
構成原酒シリーズをそれなりに考えて混ぜてみた! →余市2000's
余市2000'sを超考えて混ぜて加水もして整えてみた!→余市NA
みたいなニュアンスがしたので、レギュラーの余市NAはやっぱりよく考えられて作られているのですわねぇとしみじみ感じました。
(わかりづらい文章ですがもちろん2000年代蒸溜原酒のみを使っているのは余市2000'sだけです。)
とにかく余市の特徴はしっかりと出ているので別人感は全くなく、余市くんにもこういう時代があったんですわねぇなどとむしろうれしいような気分になってきます…
アレですわね、ラガヴーリン8年を飲んだ時の感情を思い出しましたわよ。
・次回
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