サントリーローヤルの記事とジョニーウォーカースウィングの記事が人気らしいです。見てくださってありがとうございます。
古酒の購入はある意味バクチなんですがそれ以上に自分が生まれる前からこの世に存在しているボトルを手に取るという感動が大きいのでなかなか辞められませんねェ〜(沼)
今回はちょっとハイクラスなこちら。
グレンファークラス17年
GLENFARCLAS AGED 17 YEARS
蒸留所名:グレンファークラス蒸留所(スペイサイド)
内容量:700ml
アルコール度数:43%
購入時価格:5,980円(税込み)
グレンファークラス12年、「グレンファークラス」ブランドについてはこちら。
#14で紹介したグレンファークラスの17年ものです。
グレンファークラス公式ページで初めて知ったのですが、この17年は日本と北米市場限定品らしいです。
そして、現オーナーであるジョン・グラント氏が最もお気に入りのボトルとされています。
注視するとわかるんですがラベルの枠線と「HIGHLAND SINGLE MOLT SCOTCH WHISKY」の文字色はそれぞれのイメージカラー(カートンの色)で分けられているんですね。
12年は青色、15年は深い紫色、17年は朱色、21年は深緑…という具合です
グレンファークラスは15年から上はこのような色付きのボトルになります。
特別感あふれる12年カスクストレングスも例に漏れずきちんと透明ボトルです。
(21年カスクストレングスは色付き)
ただ、免税店向けの18年のみ唯一その法則から外れています。
ぶっちゃけこの色付きボトルを手にとって眺めてみたいと思ったのが購入動機の3割くらいを占めます。ビール瓶みたいでかっこいい。
正規輸入業者は先の12年のレビューでも触れたようにミリオン商事株式会社さん。
このラベルがはがしやすくてすっげぇ助かるんだ。
今回はその剥がしやすさに敬意を表する意味で剥がしていません。
どういうこっちゃ…
コルク栓!!!!!!!!!!!!!!!
ここは12年とそう変わりはありません。
しいて言うなら木の個体差かもしれませんがトップの部分がちょっと色濃いです。
・公式評(グレンファークラス公式)
ふんわりと広がるシェリーの甘美な香り。アタックはソフトで、バランスの取れた滑らかな口当たり。とてもリッチなボディ。長期熟成による複雑で深い味わいの余韻へと続きます。
https://milliontd.co.jp/glenfarclas/
しっかりとしたボディと重厚な味わいに恵まれていますが、グレンファークラスの中ではエレガントな味わいです。
https://milliontd.biz/product.php?id=118
・ストレートで飲んでみる
色 :赤みを帯びたゴールド
香り:落ち着いたドライレーズンの香り。落ち着いてるんです!!
12年と比べるとハッキリとした熟成の違いが分かる。
奥にはうっすらと樽香。アルコールアタックはない。
味 :コクのあるレーズン感。
舌の上で転がすたびに深い香りが広がってくる。
多少アルコールがピリピリするが気になるほどではない。
余韻にほのかにウッディさが顔を出す。
ただビターというほどでもない。木の香り主体。
・ロックで飲んでみる
香り:少し香りが拡がり甘い香りが加わる。
また、ウッディな香りも強まり落着きからは離れ賑やかになる。
味 :やはりやや落ち着きがなくなるか。甘さが広がるがコクは薄まってしまう。
アルコール刺激はなくなるので飲みやすくはなる。
・ハイボールで飲んでみる
味:ロックとは打って変わり意外にも薄まらず伸びは良い。
レーズン感は失われず、しっかりとした熟成感を伴って表面に出てきている。
甘さとビターさのバランスがいいのか、全くクドさを感じない。
・総評
正直、ファークラスの12年は(シェリー樽熟成モルトとしては)華やかだが軽すぎな感じがしてどっちかというと微妙寄りな評価だったが17年で印象がガラリと変わった。
ファークラス入門なら12年ではなく多少(約2倍)お金を出しても17年から入ったほうが余計な悪印象を持たずに済むと思った。
間違ってもお手軽コスパ最強入門!とか言って10年からは入らないほうがいいと思う…
飲みごたえがあるゆえハイボールで雑に消費する、ということもあまり無いと思われるので意外と長持ちする気がする。
深いコクのストレート、そして素晴らしいバランスのハイボールをおすすめしたい。
・所感
訂正が一件、前回の12年の記事で言及した12年と21年のカスクストレングスは日本市場限定商品らしいですわ。
17年といいグレンファークラスの日本市場の扱いは大きいですわね。
おそらくですが12年の爽やか華やかさは意図的なブレンドだと思いますのよ。
17年とは5年の熟成差があるとはいえ12年のあの清涼感がプラス5年でガラッと変わる筈がないので…それも日本、北米市場限定という側面が絡んでいるのかしら・・・?
でしたら12年が意図的なものではなく正常な流れを汲んでいて、限定品の17年のほうが意図した異端ということかもしれませんので今度は15年とか21年に興味が出てきて…うがーーーー!!ですわ!!!!!!!
・次回
・前回