こんにちは。もう一度、こんにちは。
暇がある限りはブログの更新に時間を当てられるので年内最後の更新はもしかしたら大晦日かもしれません。
まぁなんとも言えません。
というわけで第56回にしてついにこれを取り上げます。
サントリー ローヤル(現行)
Suntory Whisky ROYAL
製造元:サントリー
内容量:660ml
アルコール度数:43%
ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
購入時価格:2,920円(税込み)
※ちなみに左のほうです。
サントリーローヤルについての記事をこれだけ書いてきておきながら現行品のレビューを一切やってこなかったことに気付いたので近所の酒屋でスリムボトルを買ってきました。
いやフルボトルも隣にあるやろがい!!とお思いかもしれませんが、実はコレ2012年頃のローヤルなので「現行タイプ」でも10年くらい前のボトルなんです。
なのでいずれ「現行(2021)vs 現行(2012)」とかいう飲み比べ企画とかできたらいいなぁと思っています。そのためのキープです。
「サントリーローヤル」のはじまりは1960年。
サントリーの前身である寿屋から数えて創業60周年を記念して作られました。
また、創業者である鳥井信治郎氏が手掛けた最後のボトルでもあります。
・・・って話はまぁ今更だと思うので多くは語りません。
このブログの読者の方なら飽きるくらいに聞いた話かとは思いますが、サントリーローヤルは時代によってラベルデザインが数多く変遷してきました。
今回の現行品は2008年からずっとこのデザインが続いています。
ジッ…と見てみるとうっすら「SR」の文字が見えます。
ぶっちゃけて言うといままで気づきませんでした。
サントリーのブレンデッドと言えば「響」が抜きんでて美しいボトルデザインをしていますが、現行ローヤルのスリムボトルもなかなかスタイリッシュで好きです。
ちなみに日本洋酒酒造組合が定める「ジャパニーズウイスキーの定義」のゴタゴタに紛れてオールド、リザーブとともに純国産であることがわかり微妙に評価が上がりつつあるような気がしています。
スリムボトルのほうはスクリューキャップです。結構ズシっとしている…
ちょっと見づらいかもしれませんがトップにはあの響マークが使われています。
そこがローヤル・マニアとしてはうれしいところなのである。
・公式評(サントリー公式より)
サントリーの創業者・初代マスターブレンダー鳥井信治郎の名作。瓶型は漢字の酉(酒の器)、栓は鳥居をかたどったもの。1960年の登場以来、日本の高級ウイスキーの代名詞として、豊かな夜を開いてきました。
甘く華やかな香り。やわらかくなめらかな口あたり。すっきりと心地よい余韻が特長。
https://www.suntory.co.jp/whisky/royal/product.html
オールド、リザーブ、ローヤルのブレンデッド御三家は公式での説明が少なく微妙に扱いが悪いような気がします。
・ストレートで飲んでみる
色 :明るい琥珀色
香り:響JHにも通じる香木感がきちんとある。
かつ、モルト香の中に爽やかなニュアンスも感じ取れる。
アルコール刺激は少しある。
味 :アルコール刺激がややあるものの、はっきりしっかりとした味わい。
山崎系の優しい甘さが主体。
・ロックで飲んでみる
香り:もはやあざといくらいの香木感。
冷えるにつれ徐々に閉じていくが、モルトの柔らかで甘い香りが心地いい。
味 :ストレートほどはっきりとはしなくなるが芯はしっかりと通っている。
アルコール刺激が無くなるのもあってありえんくらいスイスイと飲める。
・ハイボールで飲んでみる
味:意外と特筆すべき点はない。
ロックでも感じたが響JHほど伸びは無く、薄まった印象を受ける。
反面、嫌味も全くないので飲みやすいといえば飲みやすい。
・総評
オールドは山崎シェリー、リザーブは白州、と各々個性を持っている陰で現行のローヤルは何かと酷評されがちなイメージがあるけれど想像以上に熟成感を感じるウイスキー。
個性としては「ジャパニーズウイスキー」としてのわかりやすさを宿したボトルな気がする。
響JHの構成を受け継ぎつつ、響の持つ繊細さと対称的に押しを強くしたようなバランス。
おすすめは少量加水~ロック。
少量加水時の香りの広がりはまさにmade in Japanese。
・所感
なんだか山なしオチなし意味なしな内容になってしまったような気がしますわ。
どうでもいいですが高貴なお姉さま方が嗜む「やおい」の語源は上の「山なしオチなし意味なし」からですのよ。また一つどうでもいい知識が付きましたわね。
現行のものは鳥井信治郎氏が目指したローヤルとは完全に別物ではありますが、ジャパニーズウイスキーとしての模範を現代でも示し続けているという面ではその魂を受け継ぎ続けているといえますわね。
反面、良いお値段ですので同価格帯で競合するスコッチも数多いという事実も否定できませんわね。下手したらシングルモルトの12年物も買える価格帯ですので…
ただジャパニーズウイスキーという面で見れば、このレベルのボトルが常に入手できるほど供給されている、というのはじつはとってもすごいことなのかもしれませんわね。。。
・次回
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