なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#107 『サントリーウイスキー 角瓶』はやっぱり頼れるハイボール専用機。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

USD/JPY 2022年6月22日の始値136.61円

1998年10月以来(23年8か月)の円安です。

ドル以外でも軒並み日本円の価値が暴落しており自国通貨の毀損です…

 

・・・という話を見て気分が良くなかったのでちょっとお休みしていました。

 

好きなことを語るブログなのでほどほどにして、今回はこちら。

 

サントリーウイスキー 角瓶 

Suntory Whisky ”KAKU”

製造元:サントリー

内容量:180ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:578円(税込み)

 

 

 

 

言わずと知れた、ハイボールの鉄板。

 

「角瓶」ブランドについてはこちらで解説しています。

興味がございましたらぜひ。

asgsn.hatenablog.com

 

・・・と、紹介順がおかしいのはこのブログではよくあることです。

いまさらこの「ド」が付くほどのメジャー銘柄をなぜわざわざレビューするに至ったかというと、

 

以前よりちょくちょく話題になっていた「いつの間にかウイスキーの原産地が全て国内製造になっている」という話を思い出し、せっかくだからという気持ちで手に取りました。

それでも「ジャパニーズウイスキー」の定義には当てはまらない点は、最低3年熟成というラインはこなせていないからなのでは?いう考察を目にします。

 

もっと言うと、「元から国内製造だったけど「ジャパニーズウイスキー」の定義が話題になったので明示するようにした」だけかもしれません。

そっちのほうが個人的には説得力がある気がします…

 

 

角瓶に対してはよくもわるくも「ふつう」くらいなイメージを抱いているのですが、なにぶん復刻版の出来が異常に良かったので改めて真面目にテイスティオングするのは正直楽しみです。

 

 

・公式評(サントリー公式サイトより)

角瓶は、山崎と白州蒸溜所のバーボン樽原酒をバランスよく配合し、甘やかな香りと厚みのあるコク、ドライな後口が特長のウイスキー。そのおいしさは、ハイボールにすることでいっそう引き立ちます。

https://www.suntory.co.jp/whisky/kakubin/product/kaku.html

 

「響」以外のブレンデッドに対しては主力の角瓶であってもかなりドライな解説文です。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや薄めのゴールド

香り:うっすらとした香り。サントリーっぽさを感じる。多分知多。

   香りの要素で言えばバニラっぽさが目立つ。きちんとウイスキー

味 :一応飲める。。。ものの薄い。

   そして余韻にビター感が広がる。それだけ。

 

 

・ロックで飲んでみる

※心底やる気のないロックなのは勘弁してください…

香り:おっ…!? 白州めいた香り。

   これは良い感じに開いてくる。

味 :いろいろと開く。

   ほんのりと爽やかだったり、ほんのりと樽感が見える。

   余韻のビターさは相変わらず。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ははぁ~角ハイ…さすがですなぁ。

  ここにきて青りんごっぽさがようやく乗ってくる。

  それにしても希釈前提のブレンドってどうやってるのかが気になる。

 

 

・総評

さすがのハイボール専用機。

 

この、ほどよくドライな感じは食中酒としてこの上ない。

誰が飲んでも飲みやすい。まさにサントリー味。

 

で、やっぱりローヤルのSR12年に似ている。

asgsn.hatenablog.com

 

方向性としては本当によく似ている。

ローヤルがそれなら、当時の角瓶はどうだったんだろう…

 

おすすめは言うまでもなくハイボール

わざわざそれ以外で飲む意味はあんまりないかな…

 

 

・所感

ぶっちゃけるとやっぱり「ふつう」ですわね。

ただ「ふつう」を長年維持し続けるのはほんとうに大変なことで、ブレンダーの方々にはただただ頭を垂れるのみです。

 

「ふつう」が欲しくなる時もあります。

実際、ちょっと呑みたい気分の時はコンビニで角ハイボール缶を買って飲みながら作業をしていたり…というのはよくやっています。

 

デュワーズ12年のときくらいに言った、「常に期待通りである」ものというのは何物にも代えがたい価値あるものなのです。

 

 

・・・と、ちょっと期間を開けた割にお出しするのが「角瓶」かよって感じかもしれませんが、ストックが切れたとか、病気になったとか、メンヘラになったとか、とくにそういうのは一切ありません。

そう、「角瓶」を記事にしたい気分だっただけです。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

【レビュー】#106 『タリスカー10年(新ボトル)』はすこし優しくなったけど、まだまだきちんとタリスカー。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

月火水ってすぐに過ぎていくと思いませんか?

ダラダラしているとすぐ納期に追われる羽目になるっていうのを毎週繰り返しています。

 

 

今回はこちら。

 

タリスカー10年(新)

TALISKER AGED 10 YEARS

蒸留所名:タリスカー蒸留所(アイランズ

内容量:700ml

アルコール度数:45.8%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:4,400円(税込み)

 

 

 

 

言わずと知れた潮風のモルト

 

旧ボトルのほうもちょうど去年の今頃くらいにレビューをアップしていました。

ご興味がございましたらこちらから。

asgsn.hatenablog.com

 

ディアジオ社が掲げる「持続可能な社会に向けての2030年までの行動目標」に基づき、レギュラーラインナップ(10年、ストーム、スカイ、18年…)において外箱及びラベルの変更が行われました。

ぶっちゃけるとラベルはともかく外箱に関しては過剰包装というか通常の外箱の1.4倍くらいのサイズだったので、標準・適正サイズにようやく変わったと言ったほうが正しいかもしれません。

 

それはそれとして、新ボトルになるや否や急に品薄になった印象を受けます。

もちろん旧ボトルに関しても終売なのでかつての1.5倍の価格で販売されていることが多くなりました。

 

デザイン的にはかなり垢抜け、10年はオレンジストームは朱色スカイは黄緑18年は紫とイメージカラー(?)が付きました。

 

ラベル下の形は蒸溜所が位置するスカイ島カーボスト付近の島の形を表していて、白い部分が陸地です。

オレンジ部分およびその下のラベルがない部分が海…となっています。

 

 

ちなみに旧ラベルでは

「THE ONLY DISTILLERY ON THE Isle Of Skye SCOTLAND」

という記述がありましたが現在スカイ島には「トラベイグ蒸留所」が新たに稼働しているのでその文言は取り除かれています。

 

コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ディアジオのコルクにしてはちょっと緩い…?個体差…??

 

 

・公式評(公式サイト「タリスカーオンライン」より)

色  :輝くようなゴールド。

香り :ほのかな海水の塩、生ガキそして柑橘系の甘みを感じさせる、

    力強いピートのスモーキーな香り

ボディ:ミディアムからフルボディー。

味わい:煙るようなスモーキーさと力強いモルトの香味を伴う、

    豊かなドライフルーツの甘み。

    温かく、情熱的。のどの奥にペッパーの香りを感じる。

余韻 :食欲をそそる甘みを伴った、広大な、

    長く温かいペッパーを伴うフィニッシュ。

https://talisker-online.jp/lineup/y10.php

 

文言は旧10年と全く同じです。

また、タリスカー スカイ」は免税店限定のラインナップだそうで公式サイトの説明からは省かれています。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや濃いゴールド

香り:甘く、湿った潮の香り。

   おとなしいというか、マイルドさを感じる。

味 :はじめにクァっとスパイシーさが広がり、すぐに引いていく。

   次いで潮感。かなり潮感が続く。

   味自体は優しいほのかな甘さと主張の強い潮感がちょうどいい。

   余韻にほんのりピーティ。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:湿った感じは無くなり、カラっとした潮の香り。

   ほんの少し干し草っぽいピート感。

味 :舌先で潮感、舌の奥でピート感やら樽感やらを認識して忙しい。

   忙しいけれど独特の個性を感じられて美味しい。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:旧10年と比べるとスパイシーさは薄れたように感じる。

  それでもしっかりタリスカーしている。

  十分ジューシーで美味しい。

 

 

・総評

まだまだ普通においしい。

 

たぶん新旧揃えて比較したら違いが如実に判るんだろうけれど、これはこれ。

タリスカーとして認識できるので別にそれでよくない…????

 

昨今ラベルチェンジの折によく見られるハイボール向けに調整したってワケでもなく、ストレートでも依然として美味しい。

タリスカータリスカーで居てくれているのですよ。。。

 

ストレートでの潮感が抜群に美味しい。タリスカーはこうでないと。

で、ロックも美味しい。下手すると旧10年よりも。

ハイボールももちろんおすすめ。スパイシーさは黒胡椒で後付けするセルフサービスに変わったと思えば違和感なく飲める、と、思う。

 

 

・所感

よくレビューで「潮感」と評すことがありますが、タリスカーはやはり別格。

本当に塩分が入ってるレベルで潮感を感じますわね。

 

ただ、ラギッド(無骨さ、荒々しさ)な感じは確かに薄れたような気がしますのよ。

そのへんはストームのほうに譲って、10年はエントリーモデルに徹するという意思表示でしょうか…?

肝心のストームも甘みが強くなったとか言われていたりする…

 

それでもやっぱり美味しいです。

ちょっと万人向けにシフトしたのかな?くらいの差異だと思います。

どう飲んでも美味しい万能なボトルに生まれ変わった感じでしょうか…?

 

品薄ゆえか価格が5,000円↑なことが多くなっているのでそれが落ち着いたら旧10年同様常飲酒として置いておきたいですわね。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

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【レビュー】#105 『オーバン14年』は潮と果実が香る静寂のモルト。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

今年は抽選運がすこぶる良いのでもしかしたらと思いましたが…

サントリーシングルモルトウイスキー『山崎LIMITED EDITION 2022』抽選販売 落選のご連絡

まぁ響が当たったので贅沢言うなよって話なんですけれどね…

 

 

それはそれとして今回はこちら。

 

オーバン 14年

OBAN 14 YEARS OLD

蒸留所名:オーバン蒸留所(ハイランド)

内容量:100ml

アルコール度数:43%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:1,209円(量り売り)



 

 

ハイランドとアイランズの境界に存在する蒸溜所。

 

「オーバン」のはじまりは1794年。

スコットランド最古と言われている蒸溜所は1775年創業の「グレンタレット蒸溜所」なので、そちらに比肩するくらい古参の蒸溜所です。

 

オーバン自体はハイランド地方西部に位置する港町です。

冒頭で「ハイランドとアイランズの境界に存在する」、と述べたのはその為です。

 

アイランズというのは場所がバラバラな島々をひとくくりに称しているだけなので実際はハイランドからローランドまで南北に伸びています。

実際ハイランドパーク蒸溜所があるオークニー諸島はハイランドより北に位置する…

ですので厳密にはアイランズのひとつであるマル島(蒸溜所はトバモリーレダイグ)に限りなく面している」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルはだいたい6,500円~7,500円前後で販売されています。

 

UD社から続くディアジオ・クラシックモルトシリーズの一柱で、ハイランドだけ唯一西ハイランドの「オーバン」北ハイランドの「ダルウィニーで重複しています。

その意図は、ディアジオ社はキャンベルタウンの蒸溜所を持っていないのでそこに近く性質も近いオーバンが代わりに据えられている」…と言われています。

 

樽構成は不明です。リフィルのバーボン樽かもとか言われているらしいです。

年1リリースのディスティラリーエディション」ではアモンティリャードフィノシェリー樽で後熟しているそうです。

 

あとコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(オーバン海外公式サイトより)

Flavours of orange peel, smoke, sea salt, and honey distinguish this full-bodied highland malt.

PALATE
Dried fig, spice, and a smoked malt dryness.

SCENT
Fresh oranges, lemons, and pears, with a hint of salt and peat.

FINISH
Long, smooth, and oaky sweet with a grain of salt.

BODY
Full

オレンジピール、スモーク、シーソルト、ハチミツのフレーバーが、このフルボディのハイランドモルトを際立たせています。

味わい
ドライイチジク、スパイス、スモークモルトのドライな味わい。

香り
フレッシュなオレンジ、レモン、洋ナシに、塩とピートの香りがほのかに漂う。

フィニッシュ
長く、滑らかで、樽のような甘さと塩の粒。

ボディー
フルボディ

https://www.obanwhisky.com/whiskies/14-years-old

 

ディアジオジャパンの公式サイトもあるのですが、毎度の如くびっくりするほど淡泊なサイトなので海外の公式から引っ張ってきました。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや深みのあるゴールド

香り:熟成感を感じるモルティな香り。やや柑橘。

   それでいて潮。スコッチっぽい。

味 :口に入れる、ひとときの静寂。

   ほどなくして麦、樽、潮、柑橘…と要素が洪水となって襲う。

   余韻は穏やかで長く残る。心地が良い。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:酸味っぽくなる。それとモルティさ。

味 :香りの通り、やや柑橘が主張する。

   ストレートほどお上品に佇んでなく、やんちゃ目になる。

   樽感もやや大きく出てくる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:樽からくるビターさが厚みを持たせている、モルティなハイボール

  じゃなくて、ウイスキーソーダ

  まさしくウイスキーの、ソーダって感じ。

 

 

・総評

ザ・ハイランドモルト+ややアイランズという感じ。

 

やや長めの熟成年数だけあってストレートでは落ち着きがある。

シルクのような口当たりの後に口の中で開いていくさまは一飲の価値あり。

 

…かと思えばロック~加水以降では口に含んだ時の一瞬の静寂がなくなりふつうにウイスキーっぽくなる。

こういう現象を「やんちゃになる」と称している…

 

おすすめはストレート。襟を正した紳士のようなハイランドモルト

ほかも崩れず飲めるもののやはりやんちゃっぽくなり非凡さは薄れるのでイメージを崩したくないならストレートがベストかな・・・

 

 

・所感

ピートスモークもほとんど無く、それでいてスコッチの要素をたくさん含んだお上品でエレガントなボトルですわね。

飲みやすいのですが、単純に「飲みやすい」という言葉で表すにはちょっと原稿用紙が足りなくて…なんというかいろんな要素が複合した結果、飲みやすさが生まれているというか…要素が協調しあって「オーバン」として成り立っているのです!!!

 

あと水で酸味が強くなる印象ですわね。

それをマイナスと捉えるかプラスと捉えるかは個々人次第ですが、ストレートからのバランスで行くとちょっとその均衡が崩れてしまっている感は否めませんわね。

 

 

オフィシャルのフラッグシップで14年というとクライヌリッシュくらいしか思い浮かびませんが、やはり14年という年数自体にもこだわりがあるんでしょうね…そのへんはラガヴーリンにも通じるところがありますわ…

 

 

・次回

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【レビュー】#104 『グレンモーレンジィ ラサンタ12年』は2年の後熟でどうしてこうなった…?なグレンモーレンジィ。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

べつに専業としているわけではないのですが、イラストの進みが遅いと個人的に禁酒をして集中することにしているので現在禁酒中です。

月初にSkebを開設したのもあって、その作業に集中したりしなかったり…(自業自得)

 

今回はこちら。

 

グレンモーレンジィ ラサンタ 12年

GLENMORANGIE  THE LASANTA

AGED 12 YEARS

蒸留所名:グレンモーレンジィ蒸留所(ハイランド)

内容量:100ml

アルコール度数:43%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:830円(量り売り)

 

https://www.mhdkk.com/brands/glenmorangie/sp/product/the-lasanta/

画像はこちらから拝借しました。

 

 

 

 

「樽のパイオニア」が贈るシェリカスクフィニッシュ。

 

グレンモーレンジィ」ブランドについてはこちらで解説しています。

ご興味があればぜひ。

asgsn.hatenablog.com

 

今回の「ラサンタ」「オリジナル」の原酒をオロロソとペドロヒメネスの2種類のシェリー樽で2年間後熟したものです。

 

後熟というとだいたい半年~1年くらいのイメージなのですが、「ラサンタ」では2年、「キンタ・ルバン」では4年も行っているのでやはりグレンモーレンジィは独特のノウハウを持ち合わせていると言えます。

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルはだいたい6,000円前後で販売されています。

 

公式サイトを見たらわかりますが、受賞歴がとにかく多い!

直近でも

 

ISC(International Spitits Challenge)2021で金賞

IWSC(International Wine & Spirit Competition)2021で金賞

SWA(Scotch Whisky Association)2021で銀賞

SFWSC(San Francisco World Spirits Competition)2021で銀賞

 

…などと世界的に評価されています。

 

あと毎度の文言ですがコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

・公式評(モエヘネシーディアジオジャパン「グレンモーレンジィ」ページより)

上質のオロロソシェリーとペドロヒメネスの樽で熟成。
ナッツなどの温かみのある香味が際立つ、芳醇で濃厚なシングルモルトです。

 

Aroma:チョコレートで覆ったレーズンやキャラメルトフィーのような甘いデザートの香りの後、柑橘系の爽やかさと、クレームブリュレの焦がした砂糖と、ラム・レーズンアイスクリームの濃厚な香りが訪れる。加水すると、ヘーゼルナッツや胡桃のオイルのナッティーさとバランスの取れたみずみずしいデーツやキャラメリゼしたアプリコットの甘さが際立つ。

Taste:シェリー特有の甘くてフルボディ―な味わいに、サルタナ葡萄、オレンジスライス、胡桃、バター・トフィーの風味。チョコレートでコーティングした胡桃、甘いスパイス、川のニュアンスが芳醇な味わいを際立たせる。

Finish:スパイスのかかったオレンジ。チョコレートがけしたヘーゼルナッツの長い余韻。

https://www.mhdkk.com/brands/glenmorangie/sp/product/the-lasanta/

 

例のごとくテイスティングの項はコピペできなかったので手打ちです。

誤字が合ったらすみません!!!!!

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :赤みがかった深めのゴールド

香り:金属系のシェリー香。奥に熟したイチジクのような香り。

   オリジナルの要素は結構マスキングされているような…

味 :ねっとりと張り付くような甘さ。オリジナルとの相違点。

   次いでビターチョコ感。干し草。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ストレートとあまり印象は変わらない。

   金属っぽいシェリー香も相変わらず。

味 :味にも金属感が出てくる。この飲み方はちょっと微妙かも…

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:これならオリジナルでいいかな…くらいの味の変化。

  ほんのりと甘い、けれどやっぱり金属臭が邪魔をする、ような。

 

 

・総評

かなり不器用なグレンモーレンジ

 

とにもかくにも金属臭が付いて回るのでかなり難しい。

「オリジナル」の素直さが仇となったようで、金属臭に支配されてしまっている印象。

 

ハイボールでもちょっと処理に困るレベルなのでストレートが相対的におすすめ。

香りに目を瞑ればストレート時点では甘さが付加された「オリジナル」と言えなくもない…

 

 

・所感

今回のは量り売りのものなので、開ききってしまうとこんな感じになる…という一例なのかもしれないという救いの考えを持たせておきますわね…

開栓直後は別物なのかもしれません!!!!!!!!!!

 

・・・それにしてもシェリー系をいろいろと飲んできて一番反応に困ったのがこのボトルであることは確かですわね…

「オリジナル」は本当に美味しいんですのよ??

 

 

やっぱり自分の味覚が信用ならなくて、インターネットでいろいろレビューを調べてみましたがおおよそ賛否両論と言った感じでした。

そもそも金属臭というのは経験上かなり鼻の中に重く残るものでして、最初に嗅いだ時点で最後までそれが尾を引いている可能性が無きにしも非ずなのです…!!!

ただ、記録を見るとそのあとにブナハーブン12年のテイスティングをしていたので言うほど鼻はバカになっていないと思う…

 

まぁこういう妙な相性があったりするのでウイスキーは面白いと言えますのよ!!!!

でも本当に「ラサンタ」がこういうものだとしたらすでに買ってある同系統の「アコード」にも若干の不安を感じざるを得ませんわね。。。。。。。。。。。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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【レビュー】#103 『ジョニーウォーカーグリーンラベル15年』はスコッチ飲みなら避けては通れない傑作ブレンデッドモルト。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

USD/JPY、現在132.8円。この円安水準は20年ぶりだそうです。

自国通貨が毀損され続けて良いわけないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と言いたいですが輸入品がドンドン高くなるのはやはりいただけないという気持ちが強いです。。。

 

今回はこの間のAmazonタイムセールで買ったこちら。

 

ジョニーウォーカー グリーンラベル15年

JOHNNIE WALKER  GREEN LABEL

AGED 15 YEARS

製造元:ジョン・ウォーカー&サンズ社

内容量:700ml

アルコール度数:43%

ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:3,778円(税込み)

 

 

 

 

レギュラーラインナップで唯一のブレンデッドモルトウイスキー

 

ジョニーウォーカーブランドについてはこちらの記事で解説しています。

ご興味があればぜひ。

asgsn.hatenablog.com

 

初出は1997年、と現在のレギュラーラインナップの中では2番目に若いです。

2012年初出のダブルブラックが1番の新顔です。

 

当初はジョニーウォーカーピュアモルト15年」という名称で、松葉色みたいな色のラベルでした。

2004年に現在のジョニーウォーカーグリーンラベル15年」に改称し世界中で販売されるようになりました。

 

2012年にラインナップ整理(ダブルブラック新設ゴールドラベルリザーブ新設18年プラチナムラベル刷新)の煽りを受け、一度販売中止をしています。

そして、2016年に復活を果たし今に至ります。

 

キーモルト

タリスカーアイランズ

リンクウッド(スペイサイド)

クラガンモア(スペイサイド)

カリラ(アイラ)

・・・と見てるだけでなんとなく中身の味が想像できそうなラインナップ。

 

このクラスからはボトルが厚底になり高級感が漂います。

 

また、世界的コンペでも最高金賞を獲りまくっているボトルです。

ブレンデッドモルト自体ちょっとニッチなジャンルではありますが、それでも世界的に評価されているという事実に違いはありません。

 

コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

厚底に加えコルク栓、モルト原酒のみで4,000円ちょいって…バグってない??

 

 

・公式評(ジョニーウォーカー日本公式サイトより)

それぞれのモルトの個性を残しつつも、複層的でバランスの取れた味わいを追い求めて完成した「グリーンラベル」。


スカイ島唯一の蒸溜所「タリスカー」、スペイサイドの「リンクウッド」、「クラガンモア」、そしてアイラ島の「カリラ」という個性豊かな4種類のキーモルトを丹念にブレンド。草の様な香り、フレッシュフルーツ、樽香、スモーキーさ、コクのあるバニラ、サンダルウッドの香りなど、単一のモルトウイスキーにはない奥行きのある個性をもたらしています。

https://www.johnniewalker.com/ja-jp/our-whisky/johnnie-walker-colours/green-label/

 

毎回思うのですがジョニーウォーカーのサイトは説明が淡泊ですね。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :明るめのアンバー

香り:意外にもおとなしい。モルトの甘い香りが主体。

   タリスカーもカリラも奥底にほのかに感じ取れる程度に鳴りを潜めている。

味 :かなり優しい甘み。

   随所に草っぽいピート感はあるものの本当に気にならないレベルにとどまっている。

   ブレンドの妙。余韻もかなり長く続く。

   フィニッシュで樽感を感じる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:タリスカー、カリラが出てくる。「待ってました」と言わんばかりに。

   いい感じの潮感、ピート感、そして甘い香り。

味 :やはりピート要素が開く。

   なんだ、この、「うまみ」が凄い。

   Japanese taste is called "UMAMI".

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:美味しすぎ。神、なんだ、これは。

  主張しすぎない程度のピートに余韻にようやく出てくるはちみつ感。

 

 

・総評

こりゃコンペで強いワケだわ。と思わざるを得ない…!!!

 

揺らぐ。常備酒はタリスカー10年カリラ12年ジョニ緑だけでよくね?と。

クラガンモア、リンクウッドのお陰という事も忘れない。

 

ピート感はあるものの、この「ほどよさ」。

訴求してる。スコッチ飲みに。

ブレンデッドモルトの王者の貫禄ここに見たり。

 

どう飲んでも美味しい。

ストレートのおとなしくも優しい感じはリンクウッドやクラガンモアのスペイサイド組が大きく出ているのだと思う。

加水以降はタリスカーとカリラのテンションが上がってくるのでその筋が好きな人にはたまらなくなる、感じ。

 

 

・所感

白州の代わりに飲むスコッチとして挙げられているのを目にしますが、まぁまぁ違いますわね。

ただ、草っぽいピート感は白州の森林感に通じるところはありますのでそこらへんの要素を摘まんでみるとなんとな~く白州を挙げてみたくなる気持ちがわかってきましたのよ。

 

あちらが森林感なら、こちらは海岸から草原に掛けての広大な大地感

各々のモルトが調和しているブレンデッドモルトの傑作ですのよ。

 

これが定番品として出せているディアジオ、やっぱり凄い、です、わね。

 

定番品といえば10月からブラックラベル12年が名指しで値上げ宣言されていますわね。

それを受けてか市場でも若干の値上がりを感じつつありますのでわたくしも1本くらいは…と思い200周年記念ラベルのを買いました。

結果、余計開けられない事態になっておりますのよ………………

 

 

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