なもなきアクアリウム

なもなきアクアリウム

すきなこととかたのしいことを…

【朝倉】のSAKURA CASK BLENDED & UMESHUが発売されているのです。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

きてますね。

え?何がって…ここはリキュール「朝倉」のファンサイトですよ…?

 

 

朝倉 SAKURA CASK BLENDED

http://www.shinozaki-shochu.co.jp/item/0514.html

 

「朝倉 SAKURA CASK BLENDED」が発売されました。

 

そもそも朝倉とはなんぞや?という方へ簡単な解説をすると、

 

ウイスキーは糖化の工程で麦芽を使用するのに対して、麹(こうじ)を使用するのが麦焼酎

麦焼酎ウイスキーさながら樽熟成したのが「朝倉」。

・日本の酒税法ではウイスキー、焼酎どちらも名乗れないため「リキュール」として販売している。

・海外ではふつうに「ライスウイスキー」と呼ばれている。。。

 

・・・という風にほとんどウイスキーで焼酎なリキュール「朝倉」です。

 

 

去年、「朝倉 SAKURA CASK FINISH」が通販にて100本限定で発売されました。

そのときの記事がこちら。

asgsn.hatenablog.com

 

今年のは名前の通り「ブレンデッド」です。

ブレンデッドと言ってもグレーンと混ぜているわけではなく、桜樽でフィニッシュした原酒とその他の複数の原酒とブレンドしているそうです。

 

やはり全量サクラカスクフィニッシュでは独特の個性が出すぎ…という判断なのかもしれません。

実際飲んでみてそう感じたのもあります。

桜樽は個性が色濃く出がちなので…

 

去年の100本限定とは違い、特に限定本数などの記載はないのでそこそこの本数が用意されているのかな…?

とりあえず2022年4月22日現在はまだ在庫アリなようです。

 

 

朝倉 UMESHU

http://www.shinozaki-shochu.co.jp/category/ASAKURA/0515.html

 

また、「朝倉 UMESHU」なるものも発売されています。

 

「朝倉」の空き樽に梅酒を詰めて熟成したものとのこと。

というわけでこちらはふつうに梅酒です。

 

梅酒を作ったということは逆に「朝倉」の梅酒樽熟成もできるようになるということで…次回以降のリリースにも期待が膨らみますね…

 

こちらも限定販売の記載はありますが、2022年4月22日現在はまだ在庫アリです。

 

 

 

個人的にはそろそろミズナラ樽、来そうだなぁ」などと思っているのですが実際どうなんでしょう?…

海外でもミズナラカスクフィニッシュのウイスキーが一種の流行のようにチラホラとリリースされていますが、そもそものミズナラ樽熟成の良さというのは使い古されたミズナラ樽というところにあって「新樽で」「フィニッシュ」というのはちょっとミズナラ樽熟成の趣旨とは離れているんじゃないかなぁなどと常々考えていたりいなかったり…(早口)

 

 

とりあえず通販で両方買ってみました。

そう、ここは「朝倉」のファンサイトなので。

 

 

 

・余談です(自分語りなのでドリームランド行き)

 

この記事から丸1年経っていました。

asgsn.hatenablog.com

 

このころはまだ「あさげ」だの「あさげさん」と名乗っていたので、「過去に朝倉と名乗っていた~」などと記事に書いています。

 

現在は再び「朝倉あさげ」と名乗っているので完全に「朝倉」に寄っている形になりますね。

2009年頃くらいから「朝倉」と名乗っているのでHN歴としては10年以上使用しているということに…いやもうそんなに経ってたのかぁ…

コロコロ変わってはいるものの一貫しています。「あさげ」も元々は朝倉をもじったものです。

 

それゆえ名前の被る「朝倉」というリキュールにはなんだか他人のような気がしないという気持ちがあり、定期的に購入させていただいています。

だとすると山崎さん「山崎」にやはりシンパシーを感じるのだろうか…

 

 

 

「朝倉」自体は実店舗で見かけることはあまりないかもしれませんが、通販でなら気軽に購入できるのでウイスキー好きの方は是非一度は飲んでみてはどうでしょうか?…

 

飲んでみるとわかりますがほぼウイスキーです。

最近のは最低8年熟成を謳っています。よきなのです。

 

 

 

【レビュー】#85 『ラフロイグ10年』は”飲む”草、”飲む”泥。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

「アイラモルトを飲もう」コーナーの時間です。

よくよく考えたらメジャーどころを黙々と記事にしているだけなのであまり需要が無いのではないかと少し不安になっているのですが、朝倉あさげの見聞を広めるという意味でもここはひとつ!お付き合いいただければと思います。

 

というわけで「アイラモルトを飲もう」第4回はこちら。

 

ラフロイグ 10年

LAPHROAIG  AGED 10 YEARS

蒸留所名:ラフロイグ蒸留所(アイラ)

内容量:100ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:900円くらい(量り売り)

 

 

 

 

「アイラモルトの王」と呼ばれるスコッチ。

 

ラフロイグとしてのはじまりは1815年。

ほか多くの蒸留所と同じく当初はブレンデッド用の原酒を製造していました。


現在はビームサントリーが蒸留所を所有しており、サントリーが正規の代理店として販売しています。

 

また英国王室御用達のウイスキーとしても知られており、チャールズ皇太子が1994年に「王室御用達許可証」を賜った銘柄です。

ラベル上部に描かれているのはプリンス・オブ・ウェールズの羽根」というダチョウの羽根をモチーフにした紋章で、王室にゆかりのあるものだけにあしらうことを許されています。

ちなみに、皇太子御用達のボトルは15年だそうです。現在のオフィシャルラインナップには無い…

 

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルの価格はだいたい5,000円前後。


ピートレベルを示すフェノール値(ppm)は40~45ppm。

別格のオルトモアを除いてアードベッグキルホーマンに次ぐ高さです。

 

ちなみに、ラフロイグには40度の並行品43度の正規品が存在することでも有名です。

今回のは40度なので並行品なんだと思います。

43度のほうは日本むけにローカライズされたものだとか…

 

 

樽構成はバーボン樽一本。

 

あと量り売りなので写真はないですがコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(ラフロイグ海外公式サイトより)

The smoke from the unique Islay peat gives Laphroaig its particular rich flavor. This peated whisky is renowned for its bold, smoky taste, followed by a hint of seaweed and a surprising sweetness. Full-bodied with a long finish, it truly embodies the quintessential Laphroaig character.


COLOUR:Full sparkling gold

NOSE:Huge smoke, seaweedy, "medicinal", with a hint of sweetness.

BODY:Full bodied.

FINISH:Lingering.

PALATE:Surprising sweetness with hints of salt and layers of peatiness.

MATURATION:Ex-bourbon

SERVE SUGGESTION:Neat or with ice

アイラ島特有のピート(泥炭)の煙が、ラフロイグに独特の豊かな味わいを与えています。このピーテッドウイスキーは、大胆でスモーキーな味わいに続いて、海藻のヒントと驚くべき甘さが感じられることで有名です。フルボディで長い余韻は、まさにラフロイグの真髄を体現しています。


色:フル・スパークリング・ゴールド

香り:巨大なスモーク、海藻、メディシナル、ほのかな甘み。

ボディ:フルボディ

味わい:塩味とピート香が幾重にも重なり、驚くほどの甘さ。

フィニッシュ:余韻がある。

お召し上がり方:ストレートで、またはロック。

https://www.laphroaig.com/en/10-year-old

(※海外サイト)

 

せっかくの並行品なので海外公式のテイスティングノートを引っ張ってきました。

サントリー公式にもラフロイグの紹介ページは存在します。

https://www.suntory.co.jp/whisky/laphroaig/products/

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや深めのゴールド

香り:強烈な磯の香り。ヨード香。

   慣れてくるころに湿った木の香り。

   あとは…なんだこれ?硬質なプラスチックの香り。

味 :泥。草。(笑いの意味ではない)

   とにかく個性が突出している。

   若干柔らかい甘さがあるような、無いような。

   香りのほうが優しいくらいに口に含んだ時の芳香が凄まじい…

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ちょっと甘い香りが出てくる…かな…?

   もうなにがなんやらわからなくなってきた。

   でも冷やされることで香りが和らいでくるのはわかる。

味 :味についても冷静に感じ取れるくらいには落ち着く。

   個性は相変わらず強い。余韻に樽感。

 


ハイボールで飲んでみる

味:まだ個性が先行しがちだけれどかなり落ち着く。

  それでも凄まじい。ガツンとくる。ラフロイグだ…ってわかる。

 


・総評

ピート中毒者御用達な感じ。

アイラモルトに慣れてきててもぶっちゃけ臭い。さすが「王」。

 

イメージとしてはボトルさながらとにかく緑色が浮かんでくる。

草、苔、スリップダメージ…みたいな…

 

確かに好きか嫌いかの2極になるよなぁ…とは思う…

アイラモルトっぽさを追求していくとここに落ち着くのかぁ…と感心…

 

おすすめは泥炭そのまま飲んでるようなストレート。

アイラ島の大地を噛みしめよう。

 

ハイボールにすれば飲みやすくなる。

カジュアルに飲むならこっちがいいかな…

 


・所感

ちなみに、禁酒法時代のアメリカで「これは酒ではなく薬品だ」と言い張って合法的に販売していたそうですわよ。

そりゃ薬品でも通るわな…と言わざるを得ない強烈な薬品感ですわね。。。

 

一度飲んだら忘れない。間違いなく。ですわ。

ピートの強烈さはフェノール値では測れないことがよくわかりましたのよ…

 

また、先日書いたWWA2022の入賞銘柄でもこのラフロイグ10年が「アイラシングルモルトの12年以下の部」でカテゴリーウィナー(最優秀賞)を獲っていました。

世界に評価されているボトルというわけですわね。

オフィシャルで言うとボウモア12年、ブナハーブン12年が同カテゴリで銅賞でした。

 

 

さて、「アイラモルトを飲もう」も残すところあと2回を予定しています。

キルホーマン、ブナハーブンはとりあえず置いといて…量り売りの残りはボウモアラガヴーリンです。

 

なんだかブレンデッドに含まれているアイラモルトの良さ、というものがだんだん理解できるようになってきました。

ほんとに最初の頃は異物のような認識だったのですが、なくてはならないもの、という認識に変わってきたのでウイスキーの沼とは恐ろしい…

 

 

あと、ひっでぇタイトルにしてすみませんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

【ムーンウォーター】を作って、飲む。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

皆さんは満月の周期をご存じですか?

至極当たり前な話ですが月…という通りおおよそ1か月です。

 

太陽地球、この位置関係が満月

月が太陽光を反射した光が地球から見てまん丸に見える位置関係です。

 

太陽地球、この位置関係が新月

地球からは月の影の面が主に見える位置関係です。

当然ながらこの月は日中に出ています。

 

古来から月の満ち欠けは生物に影響を及ぼすと考えられていて、特に満月の時は人の精神が昂ぶり攻撃的になったり不眠になったりするなどと言われたり言われなかったりしています。

 

そう、月からは「波動」が出ていたり出ていなかったりするのです。

 

 

 

 

前置きが長くなりました。

今回は月の波動を吸収した水「ムーンウォーター」を作り、挙句の果てには飲んでいきます。

 

※全編において真面目にやっています。

朝倉あさげはオカルトが大好きです。

 

 

・ムーンウォーターとは?

天体である月の「宇宙の波動」を浴びた水のこと。

特に満月のものを「フルムーンウォーター」新月のものを「ニュームーンウォーター」と呼ぶらしいです。

 

作ったムーンウォーターは飲用として用いるのはもちろん、お風呂に入れたり洗顔に使ったり、植物にあげたり、果てには盛り塩みたいに部屋に置くのもいいそうです。

 

で、満月と新月それぞれのムーンウォーターで効果が違うらしく、

 

フルムーンウォーターはバランスの調整作用

ニュームーンウォーターは浄化の作用

 

があるそうです。

 

 

・準備する。

単純に水を月光浴させればいいわけではなく、

 

・ガラス製の青いボトルに

・ミネラルウォーターを入れ

・2時間以上の月光浴

 

をさせることで初めてムーンウォーターとなるそうです。

 

 

 

ガラス製の青いボトル…

 

ありました。

 

当ブログにて評価の高い「ニッカ セッション」のボトルです。

 

これとは別にすでに飲み終わったボトルがあるので

・ラベルを剥がし、

・煮沸消毒

をしていきます。

 

もろもろ剥がしました。

 

 

水を入れてきました。

もうすでに神秘的な雰囲気を纏っていますが中身はまだミネラルウォーターです。

 

 

・仕込む。

2022年4月の満月は「4月17日」です。

 

各こよみで満月の呼称が異なり、4月の満月は「ピンクムーン」というそうです。

ちなみに5月は「フラワームーン」、6月は「ストロベリームーン」と呼ばれています。

当然ながらピンク色にはなりません。

 

肝心の時間なんですが、4月16日の夜と言ったほうがわかりやすいと思います。

4月16日の夜に上がった月が、日付を跨いで4月17日の午前3時55分ごろに月の最大サイズとなるのです。

 

満月です。

4月17日の午前0時30分ごろに撮りました。

 

月なんてカメラで撮ったことがないので多分世界で一番下手な月の写真だと思いますが勘弁してください。

 

 

月が見える位置に先のセッションのボトルを置き、朝まで放置しました。

月の波動どころか太陽の波動まで吸収したかもしれません。

 

引き上げてきたボトルです。

違う…「フルムーンウォーター」です。

 

なんだか神秘的に見えます。

中身もミネラルウォーターから「フルムーンウォーター」になったような気がします。

 

 

・飲む。

できあがったムーンウォーターには注意点があるそうで、

 

・飲む場合はガラスの器で飲まないといけない

・48時間以内に使い切らないといけない

・加熱してはいけない

 

これを遵守して使用していきましょう。

基本的に飲む用途で消費していきます。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :透明。

香り:無臭。

味 :水。でもなんかちょっと雰囲気が違うかもしれない。

   ほのかに酸味があるような気がする。大丈夫なのか?

 

 

・総評

結果については昨日の今日なのでまだわかりません。

 

ただここ数日強烈な不眠だったのに昨日はよく眠れたような気がします。

ブログ内やTwitterとかの発言のバランスが良くなっていたら効果ありだと思います。

効果が見えたらぜひおしえてください。

 

ちなみに、月の波動をさらに取り入れやすくするには

 

満月には淡い青のボトル

新月には深い青のボトル

 

が適しているそうです。

今回は満月に深い青のボトルを使用しているので普通に逆行しています。

 

 

淡い青のボトルについてはジンであるボンベイ・サファイアがパっと浮かびました。

 

Amazon.co.jp: ボンベイ・サファイア [ ジン 750ml ] : 食品・飲料・お酒

美しい青のボトルです。

お酒好きなら興味本位で買ってみてもいいんじゃないでしょうか。

 

 

次回の新月5月1日の午前5時28分ごろらしいです。

気が向いたらやります。

 

 

 

 

…ちょっと前に変な企画と言っていたのはこれです。

 

いや、やってることはいたって真面目なので変な企画ではないと思うのですが、やはりオカルトチックな領域ではあるので傍から見るとやはり変な企画に映るのかなぁ…という常識人的な面が出て「変な企画」などと言ってしまいました。(早口)

ムーンウォーターガチ勢の方がもしいらっしゃったら気を悪くしたかもしれません。すみません。真面目な企画です。

 

ボンベイサファイアも飲んでみたいです。

 

 

 

 

【レビュー】#84 『サントリー ローヤル プレミアム12年』(1995年~1997年頃流通)

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

はてなブログには「こよみモード」というものがあって、カレンダー形式でいつどの記事を投稿したのかを確認できる機能があります。

 

それを漁って見ていたらちょうど去年の今日(4月18日)からブログ記事をわりかし高頻度で投稿する起点になっていました。

特にそれがどうって訳ではないのですがあぁ1年経ったんだなぁと実感しましたよって話です…

 

 

今回も古酒です。こちら。

 

サントリー ローヤル プレミアム12年

(1995年~1997年頃流通)

Suntory Whisky ROYAL Premium Aged 12 Years

製造元:サントリー

内容量:720ml

アルコール度数:43%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:6,000円(税込み)くらい

 

 

 

 

オールドボトルです。

 

当ブログはローヤルについての記事が数多く堆積しているのでそちらを参照して頂ければと思います。

asgsn.hatenablog.com

 

今回はいわゆる「プレミアム12年」(青ラベル)の紹介です。

 

時期的には

SR金枠響   :1991年~1995年

プレミアム12年:1995年~1997年 ←ここ

12年黒    :1997年~2002年 ←前回

 

という位置で、1984年~2008年頃までの日本のウイスキー販売不振期であるウイスキー冬の時代」真っ只中に誕生しました。

裏を返せば原酒が潤沢にあった時代とも解釈でき、このプレミアム12年の存在がそれを裏付ける象徴的なボトルと言われています。

 

プレミアム12年自体は上記の通りたった2年で販売を終えたボトルですが、その立ち位置はプレミアム15年に引き継がれ1997年から2007年頃まで販売されています。

 

ローヤルの歴史において年数表記がついた一発目のボトルということもあり、以後の12年クラスと比べても使用原酒や価格がリッチなものになっています。

 

当時の価格は5,000円ほど。直前のSR金枠響が3,750円、直後の黒ラベル12年が3,000円ほどと考えるとやはりかなり強気に打ち出しています。

ちなみに後継であるプレミアム15年も5,000円ほどだったらしい…

 

現在、二次流通の場においては6,000円前後で取引されています。

 

 

コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

写真では普通に見えますが、けっこうグズグズになっています。

ボロボロ度合いも勿論ですが、古酒のコルクを見るときは側面の痩せ具合を注視したいです。

 

これは前回の黒ラベル12年のコルクですが、上のコルクと比較してみると上の痩せ具合がわかるでしょうか。

コルクが痩せれば痩せるほど空気の侵入がしやすくなり、中身の劣化に繋がるのです。(今更な話だと思うけれど…)

 

 

・公式評(裏ラベルより)

シェリー樽熟成原酒の使用を前面に打ち出し、どうみてもどっしり目な紹介文です。

「封切りの一杯は、ぜひストレートで。」という文言も素敵です。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :濃い琥珀

香り:熟した果実香。赤いりんご、あんずのような。

   ほのかな樽感。アルコールアタックは意外とある。

味 :ふくよかな果実の甘み。ダークチョコレートのようなほろ苦さ。

   余韻にキュッとくるタンニン感。上品さがある。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:はちみつ感が出る。

   それと同時に甘酸っぱい果実のような香りも顔を出す。

味 :奥行きのあるビター感が先行。

   余韻にチョコレートのような甘い芳香を残す。

   ロックもいけます。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:時間差で甘さが噴き出るハイボール

  青りんごのような爽やかさ一歩手前の熟成感を伴った果実たっぷりの味わい。

 

 

・総評

気品と深みをひしひしと感じる。

 

終始チョコレートのような甘い香りを感じるボトル。

隠しきれない育ちの良さというか…

 

黒ラベル12年でも述べた気がするけれど、年月を経て緩やかに劣化した現状はフルスペックではないにしろこれだけ飲める、ということは当時の味はどれほど美味しかったのだろう…

 

飲み方についてはあまり選ばないと思う。

加水でも崩れないし、変なニュアンスも出てこない。

ストレートは濃厚で多彩な要素で圧倒されるので、おすすめ。

 

 

・総評

すみません、ぶっちゃけこれが本命でした。何故謝る?

プレミアム12年についてはあと2本持っているのですが、開栓した結果どちらも死んでいるような気がするので新たに3本目を購入して今回の記事に至りますわよ。

 

中身については「味わいを待たずして圧倒的な気品のオーラで圧倒してくるカリスマ的なボトル」に感じましたわね。

黒ラベル12年と比較してみると同じ12年表記でありながら、熟成感はこちらがやや上…純粋に上位互換とはいかないものの全体的な熟成のグレードアップ感は大きく見て取れます。

 

 

 

前回、今回と飲んできてオールドボトルに関しては「ふたくち目からが本番」な気がしました。

ひとくち目でアルコール刺激をビリビリ感じて「あぁ…これはダメかな…」と感じつつもあきらめずにふたくち目を飲んでみると、味蕾がチューニングされているのか全体的に受け取れる情報が増えるような気がします。

 

実際どうなのかはわかりませんが現行ボトルではそういう感じはあまり経験していないので朝倉あさげの味蕾についてはそうなのかもしれません。。。

 

 

間にちょこちょこ現行ボトルを挟むかもしれないなどと言っていましたが飛び飛びでやるのもなんかもったいぶってる気がして嫌だったので連続投稿にしました。

変に勿体ぶらないのが当ブログなんです。

オールドボトルについては相当もったいぶっていたような気がするけれど…

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

【World Whiskies Awards 2022(WWA2022)】を眺めながらいろいろと。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

前回記事でも少し触れましたがWorld Whiskies Awards 2022が先日開催されました。

その各国予選とも言えるRound 1にて入賞したウイスキーたちを眺めながらブツブツとつぶやいていく自己満コーナーです。

 

Unique spirits from our seaside farm on Vancouver Island | Shelter Point

 

ぶっちゃけると、ハナっから手に入らない限定品には興味が無いのでこのブログで紹介しているような誰でも手が届きそうなものを主に取り上げます。

記事の都合上かなりざっくりとした区分けにしていますが、実際は年数帯やシングルカスク、リミテッドリリース等でもっと細かくカテゴリ分けされています。

 

ちなみに直リン貼っていいのかわかりませんが一覧はこちらです。

https://www.worldwhiskiesawards.com/shares/WWA_Scotland_Category-Winners_2022_V.2.pdf

(スコッチ)

https://www.worldwhiskiesawards.com/shares/WWA-2022-ROW-Round-1.pdf

(その他)

アメリカンはみつかりませんでした。

 

それではいきましょう。

 

 

 

 

・ブレンデッドの部(スコッチ)

・ブラックボトル10年(Category Winner)

 

7種のアイラモルトが使用されていると言われているブレンデッド…の10年版です。

どうやらアイランズモルトレダイグモルト比率の5%入っているそうです。

ちょっと前にリリースされたような気がしますが早速頭角を現してきたって感じですね。

 

 

デュワーズ8年 フレンチスムース(Silver)

デュワーズ8年 ジャパニーズスムース(Silver)

デュワーズ8年 カリビアンスムース(Bronze)

 

上からアップルブランデー樽フィニッシュミズナラ樽フィニッシュラム樽フィニッシュ…だったような。

あれ?イリーガルスムースさん…?

 

 

スコティッシュリーダー スプリーム(Silver)

 

f:id:asgsn:20211203150835j:plain

意外。(失礼)

他にもシェリカスクフィニッシュがSilver、オリジナルシグネチャがBronzeでした。

シェリカスクフィニッシュというのがこれまた公式サイトに記載の無いやつなんですが、おそらくこれもアジア圏限定リリースとかでしょう…たぶん…

 

 

・ホワイト&マッカイ(Silver)

・ホワイト&マッカイ 50年(Silver)

 

・・・いや50年とかあるの!?

 

121901_0.jpg (900×1200)

※あるそうです。

値段はだいたい1800ユーロ…246,000円くらいです。

 

 

ちなみに今年はジョニ黒の影も形もありませんでした。

 

 

・ブレンデッドの部(その他)

・ニッカ フロムザバレル(Gold)

・ニッカ デイズ(Silver)

 

レビューを見る限り酷評されがちなニッカデイズがなんと!受賞しています。

往年の強者フロムザバレルは厚岸にCategory Winnerを譲った形です。

 

 

・ジェムソン ブラックバレル(Silver)

 

ちょっと面白いですわね。

 

ブラックバレルの存在は前から知っていたものの、特に手を出そうと思っていませんでしたがこういう機会に触ってみたくもありますのよ。

 

 

・スリーシップス プレミアムセレクト 5年(Silver)

 

f:id:asgsn:20210601134108j:plain

でたわね。

NASの部門でも3年であるいわゆる「セレクト」が入賞しています。

・・・といっても以前ほど悪印象でもないし選ばれてもおかしくないクオリティのウイスキーだと今は思っていますのよ。

 

 

・ブレンデッドモルトの部

ジョニーウォーカー 15年 グリーンラベル(Category Winner)

 

ジョニ緑も大概毎年Category Winner獲ってるような気がしますわね。

じつはまだ飲んだことが無いので時期を見て購入しようとは思っています…

 

・竹鶴ピュアモルト(Silver)

 

かつての圧倒的強者。

年数ものが終売しているので仕方のないことだと思います。

ジャパニーズのCategory Winner山桜ブレンデッドモルト安積です。

秩父原酒とのブレンデッドモルトでしたっけ…?

 

 

シングルモルトの部(スコッチ)

(ハイランド)

グレンモーレンジ オリジナル(Category Winner)

グレンモーレンジ ジ・アコード(Silver)

グレンモーレンジ ネクタードール(Bronze)

 

モーレンジ強いですわね。

以前よりアコードに興味があるのですけれど、ちょっと高いですわね。

1000mlだし…

 

 

・グレンタレット 10年 ピートスモークド 2021リリース(Bronze)

 

2020年のはMAIDEN RELEASE表記なのでこれは最近のやつですわね。

レビュー記事の通り、新トリプルウッドは飲んだのですけれどちょっと中身に対して値段が高いですわよね…ボトルのデザイン代なのでしょうか…

とはいっても今回10年が受賞しているので新生グレンタレットにも箔が付いて行っていますわね。

 

 

アイランズ

レダイグ 10年(Category Winner)

 

レダイグトバモリーの第二蒸留所、ヘビリーピーテッドタイプらしいです。

ほか、13~20年の部、NASの部でもレダイグCategory Winnerを獲っています。

個人的な感想ですが、ヘビーピートが軒並み高評価なことが多いですわよね…審査員間の流行りなのでしょうか…???

 

 

(アイラ)

ラフロイグ 10年(Category Winner)

 

あと、全体的にブナハーブンが多く入賞していました。

 

 

(スペイサイド)

・グレンアラヒー 12年(Category Winner)

 

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さすがですわね。

ちなみに15年のほうは13~20年の部門でGoldでした。

 

・ザ・グレンリベット 15年(Bronze)

・ザ・グレンリベット 18年(Bronze)

 

リベット12年は入賞せず、その上の年数帯でギリBronzeって感じですわね。

新15年はまだ飲んでいないのですが、旧15年は結構好きですのでもっと評価されてほしい…ですわね…

 

 

キャンベルタウンはグレンスコシア無双。

グレンスコシアしか出展していない?…

 

ローランドはオーヘントッシャン、ブラドノック、キングスバーンズがしのぎを削っている感じでした。

 

 

シングルモルトの部(その他)

マルス 津貫 2022エディション(Silver)

 

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この間飲んだボトル。(量り売り)

スコッチライクな側面もあるので向こうでもウケがよさそうですわよね。

 

 

・ニッカ シングルモルト宮城峡(Bronze)

 

余市はノンピーテッドのほうがSilverを獲っています。

宮城峡のほうは何かと評価が低めに見えるのですが、こうやって健闘しているのです!

 

そういえば宮城峡のレビュー用に撮った写真の撮り貯めがあったような無かったような…

 

 

 

f:id:asgsn:20211118170232j:plain

※ありました。

かなり前なのでもう一度飲みなおします。

 

 

 

・・・という感じで、終了。

見返してみるとそこまでピックアップしていないような気がしますが、マジのガチで限定品が多いので自然と読み流してしまいますのよ。

 

あとはカドが立たないように余計な事には言及せず、お気持ちみたいな発言も控えているのでボリュームに欠けているような気がします…が、とりあえず今後に購入したいボトルもいくつか発見できたので良い機会でした。

 

 

どーしても雑談みたいなものを挟みたかっただけとも言えます。

次回からはまたレビュー企画をアップ出来たらと…思っていますのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

【レビュー】#83 『サントリー ローヤル12年』(1997年~2002年頃流通)

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

ちょっと遅い話題ですがWorld Whiskies Award2022(WWA2022)の結果が出ましたね。

各部門のワールドベストウイスキーはまぁ庶民には縁のない感じのボトルばかりですが、Round1(各国の予選みたいなもの)にて選出された面々は手が出る価格帯のものもチラホラと選ばれているのでこれらに手を出してみるのもいいかもしれませんね~。

WWA-2022-ROW-Round-1」とかで調べてみるとpdfが出てきます。

 

今回は待ちに待ったこちら。

 

f:id:asgsn:20220412024309j:plain

サントリー ローヤル12年

(1997年~2002年頃流通)

Suntory Whisky ROYAL Aged 12 Years

製造元:サントリー

内容量:700ml

アルコール度数:43%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:4,800円(税込み)

 

 

 

 

オールドボトルです。

 

ローヤルについてのあれこれは過去に嫌というほど書き溜めているのでそちらを参照していただければと思います。

asgsn.hatenablog.com

 

今回はいわゆる黒ラベルの紹介です。

 

時期的には

プレミアム12年:1995年~1997年

12年黒    :1997年~2002年 ←ここ

12年シルバー :2002年~2007年

 

という位置で、たった2年で終売になったプレミアム12年プレミアム15年へとリニューアルし、空いた12年の枠にこの12年黒ラベルが誕生したといういきさつです。

なのでプレミアム12年の正統な後継ボトルはプレミアム15年であり、12年黒ラベルは急遽新設された、…と考えたほうがいいかもしれません。

 

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等級制度廃止後のボトルとしては12年シルバーラベルと同じく最長の5年間流通しており、二次流通の場においても玉数は多いように見えます。

(逆に12年シルバーラベルは少なめな気がする…)

 

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また、1997年~2002年という20世紀と21世紀を跨いだ流通時期なのもあり限定ラベルがいくつか存在します。

 

このへんも入手したときに単独記事をあげていたような気がするのでそちらを見ていただければと思います。

 

asgsn.hatenablog.com

asgsn.hatenablog.com

 

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コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

コルクの状態もおおむね良好だったので中身も期待できそうです。

 

※結構グジュグジュに見えますが古酒はそんなもんです。

 

 

・公式評(裏ラベルより)

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文言的にはプレミアム12年と似ているような感じです。

どっちかというとどっしりめなブレンドを字面から連想します。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :ほのかに赤みがかったアンバー

香り:落ち着きのあるほのかに甘い香り。

   コーヒーのような香ばしさ、黒糖のようなニュアンスも感じられる。

   尖ったアルコール刺激もない。

味 :香りに反してピリピリとしたアルコール刺激がある。

   青りんごのような爽やかな芳香が抜け、熟した果実感。

   余韻はほろ苦く、そこそこ続く。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:香りに関しては閉じがちになる。

   甘い香りは健在。はちみつ感が出てくる。

味 :ややケミカルになる。知多が強く出てくる?のかな?

   甘さは出てくるものの結構渋みが強くなる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:炭酸水とじんわりと馴染んでいる。

  青りんご感と花の蜜のような甘さがふわりと浮かぶ。

  寝起きのウイスキーを炭酸水でたたき起こしたような感じで美味しい。

 

 

・総評

黒糖、コーヒーのような香ばしさが印象的。

香りはかなりのリッチさを感じさせてくれる。

黒いラベルだからと言って引っ張られてるわけではないと信じたい…

 

現代のウイスキーによく見られる「個性ドン!!」みたいなガツガツさはなく、とにかく奥ゆかしさがある、ような。

かつてのジャパニーズウイスキーが目指した形が見えてくる。

 

さすがに年月が経っているのもあり、これが当時のフルスペックではないと思う。ロックでゆっくり…という飲み方は向かないかも。

飲み方としてはハイボールをおすすめしておこうかな…

ハイボールに関してはかなり親和性が高く、お上品で華やかめのハイボールが出来上がる。

 

 

・総評

ようやくオールドボトルを紹介出来ましたわね…長い道のりでした…

ローヤル・限界オタクになりそうなので極力本文中の文字数は削りましたが、べつに多い分には構わないような気がしてきたので次回以降のローヤルの記事はもうちょっと長めに書くかもしれませんことよ。

 

味に関しては「とにかく奥ゆかしく、飲み進んでいくうちにじんわりと全容が見えてくるスルメのようなボトル」に感じましたわね。

熟成感と若さの交差点な印象を受け、熟した果実がかたわらにありながら青りんごのような爽やかさも感じられる…というブレンドの妙が光りますわね。

 

そもそも、20年ちょいの眠りから覚ましたボトルなのでまだ開ききっていない可能性が大ですわよ。

飲み進めていくうちに何かまた気づきがあれば随時記事に反映させていこうかななどと考えています。

 

 

次回のオールドボトルは予告していた通り、プレミアム12年の予定です。

間にちょこちょこ現行ボトルも挟むとは思いますが…

で、それ以外の未開栓ローヤルもとりあえず開栓してみて、死んでいるようであれば買い増してレビューかな………

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

【レビュー】#82 『キリンウイスキー 陸(新ラベル)』は既存の枠から飛び出した新生ワールドブレンデッド。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

ウイスキーにおけるラベルチェンジは往々にして中身も変わることが多いのですが、メーカーはどういうわけか中身は同じと主張しがちです。

そんな中で直球に「中身もリニューアルしたよ!」と言ってくれる商品は個人的にすごく受け入れやすい…と思います。

 

今回は珍しくフレッシュなネタを扱っています。こちら。

 

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キリンウイスキー 陸(新ラベル)

KIRIN WHISKY  Riku 

製造元:キリンビール株式会社

内容量:500ml

アルコール度数:50%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:1,650円(税込み)くらい

 

 

 

 

現行品です。

 

「キリンウイスキー陸」は2020年5月19日に発売された銘柄です。

で、つい先日である2022年4月5日にラベルと中身を一新して新発売されました。

 

原酒構成は輸入グレーン原酒富士御殿場蒸留所の原酒ブレンドしたグレーン主体にモルト原酒を加えている、とされています。

冷却濾過を行わないノンチルフィルター

 

立ち位置的にはかつて存在した「富士山麓 樽熟原酒50°」というボトルの後継として現れたんじゃないかなァとリリース当初は囁かれていました。

 

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左:新ラベル  右:旧ラベル

 

リリース直後から酷評されがちだったモノクロでシステマチック(オブラート)な旧ラベルのデザインと比べ、新ラベルはゴールドを基調とし華やかでデザインチックになりました。

 

個人的には旧ラベルも無骨で悪くないと思うのですが、ぱっと見「ジャパニーズウイスキーブームに乗じて出てきたどこのメーカーか知れない怪しいウイスキーに見えがちなのも否めません。

 

 

旧ラベルのニュースリリースを見ると、「主要ターゲットは複数のウイスキー銘柄を自宅で楽しむ30~40代男性」とされていたので結構ニッチなターゲッティングをしていたのが伺えます。

 

反面新ラベルはCMを大々的に打ち出したり飲み方の中でも特にハイボールをオススメしたりと時流に乗って幅広い層へとターゲットを向けなおしているのを感じます。

 

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ウイスキーっておいしい」という発見をあなたに。

副題?であるLAND DISCOVERYにも掛かっていいフレーズです。

 

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ちなみにこちらが旧ラベル。

ウイスキーの新大陸へ、ようこそ。」

個人的にはこの文言が大好きなので旧ラベルの説明書きのほうが好きです。

 

 

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スクリューキャップです。

描かれている「F」は富士御殿場蒸留所のマークです。

 

ちなみに「F」には

①FUJI(富士山)

②FREEDOM(ウイスキーは自由だ/ウイスキーの可能性を広げる)

③FINEST(品質の良さ)

の3つの意味が込められているそうです。

 

 

・公式評(キリン公式サイトより)

キリンウイスキー 陸の香味は、’ほのかな甘い香りと澄んだ口当たり’と’何層にも感じる香味豊かなおいしさ’。

ハイボールで愉しむ場合は、陸1:炭酸水5がおすすめです。

 

香り:黄桃、オレンジ、リンゴのほのかな甘い香り。

味わい:済んだ口あたり。何そうにも感じる香味豊かなおいしさ。

余韻:味わい柔らかくスムース。フルーティで深みのある熟成香の余韻が程よく長く続きます。

https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/riku/

 

ちなみにどこを見ても「ブレンデッドウイスキー」の記載が無いのですが、上で述べた通り旧ラベルのリリースノートでモルト原酒が使用されていると説明されているのでグレーン+モルトブレンデッドウイスキーで間違いないです。

間違いないと思います。(予防線)

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :ゴールド寄りのアンバー。

香り:ガッツリバニラな甘い香り。それでもバーボンと違うような…

   思ったよりダイレクトに来るので吸いすぎ注意。

   50度ながらアルコールアタックは感じない。

味 :思ったよりさらっとした飲み口。ライト。

   バーボンによくみられる特有のクセもない。バーボンじゃないから…

   余韻は樽っぽい。しっかりしている。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:香りはあまり変わらない。

   ちょっとだけ甘い香りが強くなったかな…?

味 :味に関しては結構開く。

   穀物っぽい甘さが目立つようになり、全体的に厚みが増す。

   ちょっとだけバーボンっぽい溶剤感も出るけれど気になるほどではない。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:見事にバーボンのクセを取り去って甘く穏やかなハイボール

  度数が高めなのと加水で厚みが増すのもあって気持ちよく伸びる。

  和製バーボンの真髄をここに見たり。

 

 

・総評

旧陸は随所に抜けきらないバーボンっぽさを残していたものの、新陸はそれを踏まえたのかクセを取り除いた軽快で嫌味のないものへ生まれ変わっている…ような気がする。

 

これならライト層を十分に取り込めるポテンシャルはあるし、アルコール度数50%ゆえ飲みごたえもばっちり。

500mlという容量も手に取りやすく販売戦略と合致している…と思う。

(素人が偉そうに語る領域ではない…)

 

おすすめはやはりハイボール。伸びよく飲みごたえもばっちり。

既存のどの枠にもはまらない、自由な新ジャンルと思った。

 

 

・所感

なんだか腕組みしながら企業戦略を知ったような顔でふむふむと語るキモ・オタクが出てきてしまいましたわね。

 

記事の内容はともかく、個人的には新陸のほうが好みと感じましたのでおすすめできるウイスキーだと思いますのよ。

入手性も高いですし…

 

ちなみに「陸」というブランド自体は件の「シングルグレーン富士」とほぼ同期(富士のほうが1か月くらい早い)ですので、せっかくなので近いうちに富士のほうも頂きたいと思っています。

ついでに旧陸も残っていることですし比較テイスティングができたらなァと考えていますわよ。

 

 

…すみません。

連日不眠が続いていて集中力がアレなので、今回文章がおかしかったり気持ち悪かったりタイプミスがあったりしたら勘弁してくださると嬉しいです。

 

 

・次回

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