なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#32 初心に還って『ザ・グレンリベット12年(旧ボトル)』を飲む。

8月の投稿記事・・・10個。。。

マジか・・・

ほんと何もかもやる気が起きない一か月だった。。。

 

 

何事も初心に還ることは大事なので第32回はこちらを飲みます。

 

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ザ・グレンリベット12年(旧ボトル)

THE GLENLIVET  12 YEARS OF AGE

蒸留所名:グレンリベット蒸留所(スペイサイド)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:3,500円くらい

 

 

 

 

ひとつ前の旧ボトルです。

現行品、ザ・グレンリベットブランドについてはこちら。

asgsn.hatenablog.com

 

度々話題に出す「ウイスキーを好きにさせてくれたボトル」がまさにこれです。

当時はグレンリベット12年グレンモーレンジ10年の美味しさでウイスキーに戻ってきて、ジャックダニエルとかを好んで飲んでた気がするんですが当のジャックダニエルは今となってはやや苦手な部類になってしまいました。

 

やや自分の中で神格化しすぎな感じがしたので初心に還ることも兼ねて今回こちらの旧ボトルを開栓します。

ちなみに今回のは今年の3月あたりに近所のスーパーで1本だけ残っていたのを運よく買ったものです。

 

ネット通販でも探せばまだ売っているところはあるっぽいです。

1.5倍くらいの価格はしますが…

 

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グレンリベットと言えばこんな感じで紙包装されたボトルが箱の中に入っています。

初めて買った当時はその高級感に驚いたような気がします。

 

現行品もそうなんでしょうか?

現行のはグラスセットでしか買っていないので単体ではまだ買ってない…

 

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やはり緑のボトルにクリーム色のラベルが落ち着きがあって、いい。

 

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とにかく緑のボトルが美しいのだ。

 

 

・・

・・・???

 

 

はしゃぎすぎてコルクの写真を撮り忘れてしまった。

おそらく現行品と同じものです。

開けるときに一緒やんけ!って思った記憶があります。

 

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親切にも瓶詰日?が記載されています。

結構長い間スーパーに鎮座してたみたいで現行品の緑のカートンに隠れて灰色の旧ボトルのカートンがホコリ被ってました。

 

 

・公式評(日本語版公式サイト)

色  :あざやかで明るい金色 

香り :フルーティ 

味わい:ザ・グレンリベット特有のバニラ、 はちみつの甘さを伴う芳醇でソフトな風味 

余韻 :柔らかく滑らかな余韻

 

このウイスキーは、これまで数多くの表現で呼ばれてきました。スムース、フルーティ、複雑な、洗練された、楽しませてくれる、古典的、などなどです。ウイスキーの年鑑 ”The Original Malt Whisky Almanac”では「最高級のモルト。世界で最も人気のあるモルトの一つ。それだけの価値がある。」と評価しています。

ザ・グレンリベットの特徴的なスタイルを代表する、このクラシック・モルトは、主としてアメリカン・オークの空き樽で熟成されます。. それらにより、バニラの口当たりと独特のスムースさが与えられます。ジョージーの湧水から出る、ミネラル分の豊富な水が、マッシングと発酵の過程でフレーバーを形成し、同時に銅製の蒸留器の特別な高さと幅が、デリケートかつ複雑な特徴を付加します。

https://www.theglenlivet.jp/our-whisky/cc-12.html

 

ザっと探してみたものの旧ボトルの公式評を書き留めているページも無く…

現行品の公式評です。

 

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :鮮やかなゴールド

香り:まず最初に濃厚なはちみつ感。

   次いで爽やかな緑の果実を連想させる香り。

   アルコールアタックも全く気にならない。

味 :舌にのせた瞬間から感じる甘酸っぱさ。かすかなレーズン感。

   余韻にほのかな樽の香りが感じられ、ビターさで〆る。

   好きなバランス。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:華やかな香りはやや閉じた。樽香を伴ったはちみつ系の甘い香り。

味 :やはり樽感が増す。

   甘みも健在だが酸味はやや後退するので深みは無くなる気がする。

   余韻はビターさが占めそれが結構長く続く。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:樽感が色濃く出る。

  が、爽やかさがなくなったわけではなくむしろ中盤に掛けての主張に回る。

  12年にしてこのドッシリ感は老練さを感じさせてくれる。

 

 

・総評

華やか、爽やかさに突き抜けた現行品に対しこちらは熟成感で勝負している。

現行が12年というなら旧版は15年くらいなんじゃあないか?というくらいの熟成の開きからくる香味の差を感じた。

 

こうやって比較してみると現行になりガラリと変わったというか・・・原酒の内情をひしひしと感じざるを得ない。

陳腐な言葉だが現行には現行の、こちらにはこちらの良さがあるので一概にどちらが良いとは言えない結果となった。

 

リベット「らしさ」を体感するなら断然ストレート。

 

 

・所感

ちなみに、この旧ボトルの期間でさえも時期によるロット差があり劣化したんじゃないの???と言及されてるおブログもありましたのよ。

ラベルチェンジで中身が良くなったという現行ボトルはグレンフィディックくらいしか聞いたことが無いのでやはりのっぴきならない事情がどこのメーカーでも渦巻いているのでしょうね・・・

 

直近で言うとタリスカーがラベルチェンジを実施するので中身がどうなるのかは少し気になるところでありますわね・・・

今のうちに確保しとくか?ですわ…

 

前回のリベット紹介記事では言及してないようでホッとしたのですが、政府公認第一号蒸留所はグレンリベットで間違いないのですが、第二号についてはフェッターケアン(フェッターケイアン)とマッカランで情報が錯綜しているような気がしますわね。

実際どっちなのでしょう・・・????

 

もし知ってたら教えてくださいませね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

【レビュー】#31 『ジェムソン スタウトエディション』はコク深さが印象的なスタウトカスクフィニッシュ。

夏のど真ん中に停滞前線だかが居座りじめじめした毎日で気が滅入っていました。

もともとインドア派なんで自粛疲れとかとは無縁な生活ですが低気圧と湿気はさすがに効いてしまう。。。

 

第31回はウイスキーとビールがコラボレーションしたこちら。

 

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ジェムソン スタウトエディション

JAMESON  STOUT EDITION

製造元:アイリッシュディスティラリー社(ペルノ・リカール社傘下)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・アイリッシュウイスキー

購入時価格:2,300円(税込み)

 

 

 

 

「ジェムソン」については過去の記事を参照してください。

asgsn.hatenablog.com

 

「ジェムソン スタウトエディション」Eight D Brewingというクラフトブルワリーとのコラボ商品で、「ジェムソン」を熟成させた樽をスタウトビールの熟成に使い、さらにその樽でジェムソンを後熟させた・・・というもの。

 

スタウトビールとは平たく言うと黒ビールのことで、木樽熟成を伴うこの場合の呼び名は「バレルエイジド・スタウトビール」というらしいです。

ちなみに、国内でもこういう試みが行われていて大阪府のクラフトブルワリーである箕面ビール」があのイチローモルトとコラボした商品が発売されています。

 

これでイチローモルトからビアカスクが出ればジェムソンと同じになります。

 

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話を戻します。

 

かつては「ジェムソン カスクメイツ」という名前で販売されていました。

多少大きめの酒屋で探してみればそちらもまだ意外と残っているかもしれません。

 

ちなみに、「カスクメイツ」のほうは調べてみた限り「Franciscan Well」というクラフトブルワリーとのコラボ商品だったっぽいのでこの「スタウトエディション」とは味わいに違いがあるかもしれません。

 

 

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スクリューキャップ。

JOHN JAMESON & SON」の刻印も「スタンダード」と同じ。

 

 

・公式評(日本版ジェムソン公式)

香り

刈り取られたばかりの干し草のような香りが最初にたち、ライムゼスト、新鮮な果実の香り、青りんごや梨などに続きます。マイルドなポットスチル由来のスパイスが現れ、緑茶からヘーゼルナッツやミルクチョコレートへと深まっていきます。

味 
ポットスチルウイスキーの特徴である甘みと、スタウト樽フィニッシュに由来する微かなホップ、カカオやコーヒーの風味が重なり合います。

余韻

ミルクチョコレートやバタースコッチの甘味が感じられる長い余韻。

https://www.jamesonwhiskey.com/ja-JP/ourwhiskeys/stout-edition

 

個人的にはこうやってローカライズされたサイトがあると海外サイトを探したり翻訳する手間が省けるので非常にありがたいです。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :ややオレンジがかったゴールド。

香り:ジェムソン特有の甘いモルト香。

   その中にはたしかにスタウトビールを思わせる香ばしさを感じる。

味 :苦み走ったコク。優しい甘さ。

   なるほど~!ジェムソンスタンダードの軽快さに深みが加わった感じ。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:ジェムソン特有のベーシックなモルトの甘い香りに戻った。

味 :スタウトビール由来の苦みと樽由来の苦みが協調している。

   モルトの優しい甘さと合わさって絶妙なバランスを生み出している。

   ビターさの余韻が長い。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:やはりスタンダードの軽快さにボディ感が加わって印象深いハイボールになる。

  加水での伸びはややいまいちなような気がする。

  スタウトビールの存在感は確かにある。

 

 

・総評

スタンダードとさほど価格が違う訳でもないのにこの完成度は凄い。

 

たしかにスタンダードの軽快さと優しい甘さは十分に評価できる点であるが内心「ちょっとココが物足りないな~」とか思っているところにこのスタウトビールのカスクフィニッシュがバチッ!!!!!!!とハマって全体的な完成度を高めてくれている。

香りのストレート、味のハイボールと言った感じでどう飲んでも美味しく飲めると思った。

 

 

・所感

ミルクチョコレートかどうかはちょっとわかりませんが甘みと苦みの混ざった感じはまさしくチョコレート然とした味わいであることは確かなウイスキーですわね。

 

カカオ、コーヒーなどが公式テイスティングノートにありますがたしかにそんな香味を感じますのよ。

とにかくスタウトビールを熟成した樽のフィニッシュの恩恵が相当デカいように思える一本ですわね。

 

IPAカスクはたまに見ますがスタウトカスクはこれ以外見たことがないのでそういう真新しさで考えても購入の検討の余地ありですわ!!!!!!!!!!!!!

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

【レビュー】#30 『ザ・フェイマスグラウス ワインカスク』は落ち着きを感じるフルボディな味わい。

今日は仕事が休みですがブログの更新をします。

頭の中では夏休み企画としてポケモンファイアレッドリーフグリーンでも可)をやりたかったのですが当時のものは紛失し中古屋にも行けていないので秋休み企画くらいに飛ばそうかと思います。ちなみにFRLGにも実機で実行できるバグがあるらしいです。

 

というわけで第30回は国内に並行輸入品が入りはじめたこちら。

 

 

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ザ・フェイマスグラウス ワインカスク

THE FAMOUS GROUSE  WINE CASK

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:2,250円(税込み)

 

 

 

 

フェイマスグラウス・カスクシリーズの第三弾。

以前に現行で手に入るフェイマスグラウスシリーズの紹介記事を書いていますのでシリーズに興味がある方はこちらもぜひ。(あれ?デジャブかな・・・)

asgsn.hatenablog.com

 

こちらはスペイン産赤ワインの樽にて後熟させたもの。

国内ではつい最近並行輸入品が入り始めたようでショップにチラホラと並び始めています。(とはいっても第一波はもう完売してるかも・・・)

 

 

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前回のルビーカスク雷鳥と比べてワインカスク雷鳥は飛び立とうとしている瞬間でしょうか。「smooth and fuller bodied」の文言も気になります。

 

ちなみにスペインはシェリの産地です。

シェリー樽熟成にこだわるフェイマスグラウスとの親和性はどれほどのものになるだろうか・・・

 

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いつものスクリューキャップ。

ワインカスクのイメージカラーは

 

 

・公式評(海外公式サイトより)

Appearance:Warm russet
Aroma:Red Berries, nutmeg and soft oak
Taste:Dark chocolate, cherries and a hint of black pepper
Finish:Full bodied

 

外観:温かみのあるラセット色
香り:レッドベリー、ナツメグ、ソフトオーク
味 :ダークチョコレート、チェリー、ほのかなブラックペッパーの香り
余韻:フルボディ   (DeepL)

https://www.thefamousgrouse.com/en/wine-cask

(※海外サイト)

 

ラセット色とはラセットブラウンのことで赤みがかったオレンジがかったダークブラウンの色のこと、らしいです。

うーむよくわからん。。。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :赤茶けたゴールド

香り:レーズン香とともに赤ワインの濃いブドウ感を確かに感じる。

   フェイマスグラウスとは一線を画すような香りにわくわくさせてくれる。

味 :はじめに来るのは舌にまとわりつくタンニン感。

   追って穏やかなレーズン感。

   かなりビター、渋さに振れている。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:レーズンと赤ワインの香りが同調して混ざる。

   なんともいえない不思議な香り。甘い香りがやや強くなる。

味 :ややライトな味わいになり全体的に味が薄まる。

   最初にふわりと甘みが訪れるがすぐ消え、タンニン感がほのかに残る。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:ひとくちでいうと渋甘い感じで意外にもコクがある。

  あとあじサラリと言った感じでかなり飲み進めやすいし、食事にも合うと思う。

  こういう面はワインカスクの本領か。

 

 

・総評

過去にジョニーウォーカーのワインカスク(終売)を飲んだことがあるがあちらより断然飲みやすいと感じた。

 

ストレートでの香りはかなり良く期待度が高まるものであるが、味わいでいうとハイボール一択。

食事の邪魔をしない上質なハイボールと化す。

 

もちろん濃い目に作ってゆったりと飲んでもいいと思う。

フルボディの言葉に偽りなし。

 

 

・所感

フェイマスグラウス激推しブログになりつつありますが、派生シリーズについてはレビューしているブログが少ないので少しでも情報源になればと思いいろいろ開けていこうと思っていますのよ。

 

ただ前回のルビーカスクで言及したようにこういう派生シリーズはあくまでフェイマスグラウスファンに向けたものなのかしら?と言った感じが否めなく、スタンダードモデルであるファイネストの完成度にただただ感心することに回帰しそうですわね!!!!!!!

 

今回のワインカスクは赤ワインの特性がよく出ていて飲んでいて風味を探すのが面白いというところが大きく、まさしくウイスキーを飲む楽しさを再認識させてくれる、そんな素敵なウイスキーであると感じましたわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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asgsn.hatenablog.com

 

【レビュー】#29 『ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク』は加水で若返るフレッシュフルーツ感。

Twitterではそこそこ元気に活動して生存を報告できているのですが、ブログはどうも忙しくてまとまった時間が取れませんでした。

仕事が休みの日はブログも休みにしているのですが罰として今週は休みの日にもブログ更新しようと思います。

 

そういえばフェイマスグラウスのワインカスク、国内でも販売が開始されましたね。ばっちりと確保したので近々レビューしますね!!!

 

というわけで第29回はこちら。

 

 

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ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク

THE FAMOUS GROUSE  RUBY CASK

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:2,250円(税込み)

 

 

 

 

フェイマスグラウス・カスクシリーズの一角。

以前に現行で手に入るフェイマスグラウスシリーズの紹介記事を書いていますのでシリーズに興味がある方はこちらもぜひ。

asgsn.hatenablog.com

 

上記記事での説明はこう。

ポートワインの樽でフィニッシュしたものです。

ポートワインとはなんぞや?というと、ワインの醸造過程でブランデーやアルコールを添加した酒精強化ワインのことです。

スペインのシェリポルトガル北部ポルト港のポートワインポルトガルマデイラ島のマデイラワインが世界三大酒精強化ワインと言われています。

 

このカスクシリーズについてはいまいちよくわからない点があり「ファイネスト」をさらに各種樽で追熟したのか、それとも「ファイネスト」の後熟樽を各種樽に置き換えたものなのか、という点が一番の疑問です。

価格からすると前者の「ファイネスト」+α説がしっくりきそうなものですが…

 

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ちなみにこれはリニューアル後のものであり、旧名は「ポートウッドフィニッシュ」でした。

「ルビー」というのはポートワインの種類である「ルビーポート」からの命名でしょうが確かにキャッチーで手に取ってみたくなりますね。

 

ちなみにポートワイン自体もポルトガルの宝石」と称されています。

 

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おなじみ、雷鳥が描かれたスクリューキャップ。

 

 

・公式評(海外公式サイトより)

Apperance  :A dark copper, golden blend
Aroma   :Soft, toasty vanilla with a hint of spice (cinnamon and cloves)
Taste   :Mellow with fruit cake and soft oak notes.
Finish    :A rich and smooth finish

 

外観 :濃い銅色と黄金色のブレンド
香り :ソフトでトースティなバニラに、ほのかなスパイス(シナモン、クローブ)の香り。
味  :フルーツケーキのようなまろやかさと、ソフトなオークの香り
余韻 :リッチでスムーズなフィニッシュ (DeepL)

https://www.thefamousgrouse.com/en/ruby-cask

(※海外サイト)

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :ややゴールド寄りの琥珀

香り:フェイマスグラウス特有のフレッシュ~中くらいの間のレーズン香。

   さすが。アルコールアタックもほぼない。

味 :赤いベリーやオレンジなどの客演を迎えやや層を増したレーズン感。

   余韻にかすかなビター。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:酸っぱ目な香りがする?柑橘系というかフレッシュなフルーツ香。

味 :やはり酸味を伴う甘いフルーツ感。

   レーズン感は主張控えめでストレートよりも印象が若返った。

   ビターさはあるがかすかなもの。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:多層的なフルーツの香りが華やかで楽しい。

  緑~黄色い果実を連想させるフレッシュさが全開。

 

 

・総評

加水で若返るウイスキー

 

若いというのは熟成度合いの若さではなく、広がる香りから連想されるフルーツの印象。

ストレートではフェイマスグラウスらしさがあったもののロック~ハイボールになると特有のレーズン感から飛び出して様々なフルーツを感じさせ、テイスティングノートの通りまさしくフルーツケーキのような味わいに変貌する

非常に面白い。

 

ラベルには飛翔する雷鳥のイラストが描かれているがまさにピッタリなイラストだと思う。

ストレート~ハイボールの味の変貌具合が面白いので飲み比べてみるのがオススメ。

 

 

・所感

ストレートでは背伸びしてフェイマスグラウスらしく振舞っているもののいざ加水してみれば若々しいフレッシュフルーツが顔を覗かせる。

そんな印象の一本ですわね。

 

フェイマスグラウスのバリエーションではこちらが一番品薄になりやすい印象ですので見かけたら一本お試しで買ってみるのもいいかもしれませんわね。

ただ、ファイネストと比較するとコスパ含めたあちらの完成度に気圧されてしまうのであくまでファン向けのアイテムかもですわよ。

ファン向けといえばファイネスト以外のほかのラインナップも全部ファン向けっぽい感じがしますが・・・

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

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【レビュー】#28 『イチローズモルト&グレーン』は加水でほどけて顔を出す強烈な個性。

読み方が複数あるウイスキーってなんかかっこよくないですか?

ぱっと思いつく限りではクライゲラヒ(クレイゲラキ)とかアイリーク(イーラッハ)とかブルックラディ(ブルイックラディ*1とか・・・

 

あとはポッチゴー( POIT DHUBH みたいな「いや、そうは読まんやろ…」って感じの難読ウイスキーも面白くて好きです。

 

上の文章は本編と全く関係ないです。第28回はこちら。

 

 

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イチローモルト&グレーン

Ichiro’s  Malt & Grain  World Blended Whisky

製造元:株式会社ベンチャーウイスキー秩父蒸留所)

内容量:700ml

アルコール度数:46%

ワールドブレンデッド・ウイスキー 

購入時価格:3,850円(税込み)

 

 

 

 

今や愛好家の中で知らない人は居ないほどの知名度と存在感を誇るイチローモルトの通称ホワイトラベルです。

ウイスキーをよく知らない頃は野球のほうのイチローウイスキーにも出資してるのかと思ってました。わざわざ説明するまでもないでしょうが、秩父蒸留所のオーナーである肥土伊知郎氏の名前から命名されています。

 

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金の文字が白いラベルに映えて美しい。

 

この「イチローモルト&グレーン」はその名の通りブレンデッドウイスキーです。

それに加え、スコッチアイリッシュアメリカンカナディアンそして日本の秩父蒸留所の原酒ブレンドしたワールドブレンデッドウイスキーです。

 

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この試みはサントリーの碧よりも早く、かつあちらより安価で手に入るのが魅力的です。

ちなみに、このジャンルのはしりは1990年代のキリンシーグラム「TEN DISTILLERIES」らしいです。(アイリッシュを除いた4か国の原酒を使用)

 

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(参考画像)

 

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話を戻して、この「イチローモルト&グレーン」にはロットナンバーが存在し、番号によって味わいが微妙に変わってくるらしいです。今回のものは679

ノンチルフィルター、ノンカラーです。

 

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かなりしっかりとした作りのコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

トップには秩父蒸留所のロゴが焼き印されています。

こういう些細なところでもブランドというものを大事にしているのが伝わり好感にもつながるので巧みだなぁと素人ながらに思いました。

 

 

・公式評

なし!

意外や意外、公式サイトがありません。

 

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :透明感を感じるゴールド

香り:花の蜜のようなほのかな甘い香り。

   なんだろう、香りがそれ一点に集約され一体化しているよう。

   複雑さは感じない。思ったよりアルコールアタックは感じない。

味 :グレーン特有の溶剤っぽさを感じるが優しい甘みで覆っていて苦にならない。

   ブレンドの妙。やや人工的な甘さ。バーボン感が強い?

   余韻はパッと消えるドライさがある。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:すこし樽っぽさが出てきた?甘い香りの中にウッディな香りを感じる。

   ここまでくると多層的なものを感じられてくる。

味 :味は激変した

   樽からのビターさが終始支配し傍らに優しい甘さが添えられている。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:ウッディさが主張する面白いハイボール

  甘みも伸びが良いので樽からのビターさに追随してくる、といったイメージ。

  軽やかでいて深みもある。面白い。

 

 

・総評

加水でウッディさがどんどん顔を出してきて豹変する。

一転ストレートではお上品にすべてを隠しているのでその二面性がありえんくらい面白い。

 

秩父蒸留所の原酒は「独特の香木感」とよく形容されているがこの強いウッディさがその独特の香木感だとすると秩父原酒の影響力すげぇ!!!!!!となる。

 

46%というちょっと高めの度数でのボトリングというのもあり割り負けずに広がってくれるのでハイボールがオススメ

ストレートは別物の顔を持っているので飲み比べてみるのも楽しい。

 

 

・所感

と、上では絶賛し、ボトル一本で複数の顔を楽しめるというとそれはとてもいい面と言えますが値段面で見ると「どうかしらね~」といった感じですのよ。

価格帯で見るとシングルモルトも競合してくるレンジですので価格から見た選択肢としてはやや不利な気もしないでもないですわね。

 

ただ、イチローモルトの恒常ラインナップで唯一入手しやすいボトルですのでわたくしのようにイチローモルトとはなんぞやですの?」という方にはとりあえず手に取ってみるボトルとしては十分イチローモルトの個性を感じられるのでオススメできますわよ!

 

また、上でも書いた通りロットナンバーによる微妙な差異を探すイチローズ・マニア」*2を楽しんでみるのもいいかもしれませんわね!!!!!!!!!!!

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

*1:ブルックラディに関してはレミーコアントロー・ジャパンのサイトではイの無いブルックラディと表記されているのでこう読めって感じなんでしょうが・・・

*2:なんじゃそりゃ・・・

【レビュー】#27 『オールドパース オリジナル』は力強いコシの100%シェリーブレンデッドモルト。

自分のウイスキーの購入に際して、レビュー記事の存在は大いに影響しています。

メジャーどころ以外だとあんまりレビューがされていない銘柄も多々あります。

ならばということで、「この世にレビューがないのなら、我がレビューになればいい。」などという境地に達するときもたまにあります。

 

第27回はそんなボトル。

  

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オールドパース オリジナル

OLD PERTH  THE ORIGINAL

製造元:モリソン・スコッチ・ウイスキー・ディスティラーズ社(旧モリソン&マッカイ社)

内容量:700ml

アルコール度数:46%

ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:3,600円(税込み)

 

 

 

 

インディペンデント・ボトラーであるモリソン・スコッチ・ウイスキー・ディスティラーズ社がリリースするブレンデッドモルトスコッチ。

 

「インディペンデント・ボトラーとは、単純にボトラーズ」とも呼ばれる独立瓶詰業者のことです。

蒸留所から原酒と樽を買い付け、独自に熟成・瓶詰・ラベリングをして販売しています。

蒸留所からのリリースは「オフィシャル」と呼ばれます。

 

オフィシャルと比べるとやや値は張りますが、ボトラーズからのリリースはオフィシャルにはない特色を持ったウイスキーであることが多く、玄人ウイスキー愛好家はボトラーズに行きつく・・・という勝手なイメージを持っています。

 

オールドパース」の名スコットランドのハイランド地方・ローランド地方の境目くらいに存在するパースの町に由来しています。

かのデュワーズ「フェイマスグラウス」「ベルなどが生まれた町として知られています。

このオールドパース オリジナル」は厳選されたシェリー樽熟成原酒をヴァッティングし、ノンカラー、ノンチルフィルターでボトリングされています。

 

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オールドパースで検索すると絶対オールドパー スーペリア」が一緒に引っ掛かります。

あちらはグレーンを使用したブレンデッドウイスキーなのに対してこっちはモルト原酒のみのブレンデッドモルトウイスキーです。

 

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コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

で、トップには金属製のエンブレムが。かっこいい。

 

 

・公式評

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RICH IN FLAVOUR, REMARKABLE BY NATURE, OLD PEARTH BRINGS TOGETHER THE SMOOTHEST SHERRY-MATURED MALT WHISKIES FROM THE FINEST DISTILLERIES.

SOPHISTICATED SHERRY-SWEET TONES AND SUBTLE SPICE ARE THE HEART OF THIS ORIGINAL MALT, GIVING WAY TO WARM DRIED FRUITS AND HONEYED CLOVES.

豊かな風味と優れた性質を持つオールド・パースは、最高級の蒸留所で生産された最も滑らかなシェリー樽熟成のモルトウイスキーを集めたものです。

洗練されたシェリーの甘い香りとほのかなスパイスがこのモルト原酒の中心となり、温かみのあるドライフルーツや蜂蜜を含んだクローブの香りが広がります。(DeepL)

 

クローブというのはスパイスの名前です。

海外公式サイトを見に行ったら箱に書いてある説明と同じものが載っていたのでこれを公式評とします。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :ややゴールドな琥珀

香り:強烈なシェリーの甘い香り。

   そのレーズン香はドライフルーツというよりはフレッシュさを感じる。

   奥にはモルトの甘い香りが漂う。

   アルコール度数46%だが全くカドが立っていない。

味 :香りの強烈さとは裏腹にややまったりとした口当たりで優しい甘みが広がる。

   余韻には樽由来のビターさが顔を出す。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:シェリー香はやや後退してモルトの香りとのバランスが良くなる。

   メープルシロップのような香りも感じるようになってきた。

味 :冷却されたことによって粘性が増し下に絡みつくフルーティな甘みと苦み。

   ビター感はそこまで変化はないが余韻には長く残る。悪くない。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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香り:注いだ瞬間から判る。割り負けていないと。

味 :シェリー香とビターさのバランスに拍車がかかり絶妙に良くなる。

   変に引き延ばされた感もないので好意的なフレーバーばかりが顔を出し非常に心地いい。

 

 

・総評

方向性はホワイト&マッカイ13年に近いものを感じた。

が、こちらはブレンデッドモルトということもありボディが段違い。

 

さらに甘さ特化みたいなあちらに対してこちらは程よいビターさも備えているので飲みつかれしないのがブレンドの妙だなぁと感じられるポイントだった。

 

飲み方に関してはどう飲んでも期待以上のパフォーマンスを見せてくれるが、やはりハイボールをおすすめしたい

ブレンデッドのハイボールはグレーン原酒が伸びバランスを取ってくれるのに対して、ブレンデッドモルトのこちらはもともと持っている個性全体のバランス感覚でハイボールを飲ませてくるので「フッ・・・そうか、かかってこい!!!!!!!!!!!!!!」という気概で飲めてテンションが上がった。

 

 

・所感

↑ ・・・なに言ってるんですの?

 

味わいに関してはグレンファークラスに近しいものを感じましたのよ。

オールドパースの他のラインナップではグレンファークラスの原酒が使われていることが明言されているのをどこかで見たことがありますのでこちらにも入っていてもおかしくはなさそうですわね。

 

シェリー系ウイスキーでよくグレンファークラス感という言葉を使いますがこのファークラス感というのはオロロソシェリーの感じなんでしょうか?グレンドロナックは別物の方向性を感じますのでそういうことだと思っておりますわ。

 

情報収集で海外公式を眺めていたら、2021年秋に「オールドパース12年」がニューリリースされるみたいですわね!!!!!!!!!

↓ ソース(海外公式)

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https://www.oldperthwhisky.co.uk/our-whiskies

直リンだとエラーが起きるっぽいので画像を置きました。

 

これで「オールドパー12年」とも検索がややこしくなりますわね…

 

度数は46%、ノンカラー、ノンチルフィルターなので「オリジナル」の正統進化系みたいな感じでくるのかしらね?

他にも恒常ラインナップで58.6%のカスクストレングスも存在しますので興味のあるお方はそちらも試してみるといかがでしょうか?

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

【特集】ザ・フェイマスグラウス 現行編。

今回はブレンデッドスコッチウイスキーであるところの「ザ・フェイマスグラウス」に焦点を当てていきます。

 

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・概要

はじまりは1896年。

マシュー・グローグ&サン社の3代目であるマシュー・グローグ氏が「ザ・グラウスブランド」として世に売り出しました。グラウスというのはスコットランドの国鳥であるライチョウのことです。ラベルに描かれているライチョウのイラストはマシュー氏の娘さんがデザインしたとのこと。

 

名前の成り立ちとして広く知られているのは「あの有名なライチョウウイスキーをくれ!」と注文されているのを知ったマシュー氏が1905年に「ザ・フェイマスグラウス」に名前を変更したという話です。

マシュー・グローグ&サン社は現在はエドリントングループ傘下となりウイスキーを製造しています。

 

キーモルトマッカラン「ハイランドパーク」「タムデュー」グレンロセスなどと言われています。

さらにスコッチで定められている最低熟成期間の2倍以上の熟成(つまり6年以上)をしたモルト原酒しか使わず、ブレンドした原酒はスペインのシェリー酒製造社に10年間無償で貸し出していた樽にて1年の後熟を行い出来上がっています

 

また、最近リニューアルした「グレンタレット」もかつては使われていました。いまはグレンタレット蒸留所がエドリントングループから抜けているため使われていないそうです。(エドリントンから引き続き原酒の供給をお願いされたがシングルモルトの製造1本にしたいので断ったとのこと。)

 

 

・ラインナップ(現行)

以前のレビュー記事でも述べたように、正規の代理店が存在しないので供給が不安定なのもありスタンダード商品であるファイネストでさえしょっちゅう終売の噂が流れています。(、ということもありました。いまは落ち着いているようです)

 

・ザ・フェイマスグラウス ファイネスト

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本場スコットランドで30年以上人気ナンバーワンを誇るブレンデッドスコッチウイスキーのスタンダードボトル。

スタンダードでありながら凄まじい完成度なのでコスパで言えば随一。

 

甘口でバランスの取れた味わいで、加水でも崩れないことからロックやハイボールがオススメです。

レビュー記事を出しているのでもし興味があればこちらも。

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

・ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック

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かつて存在した「ザ・ブラックグラウス」の後継ボトル。

「グレンタレット」の希少なピーテッド原酒が使われているらしいですがエドリントンからグレンタレットが抜けた今はどうなっているんだろうか…

 

ラベルにはクロライチョウが描かれています。ちなみに、クロライチョウのオスだけがこの青みがかった黒の体色をしていてメスが赤褐色の体色をしています。

リッチでスモーキーな味わいが特徴らしいです。

 

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ちなみに、裏ラベルはギザギザにカットされていて正面から見るとラベルの裏に印刷された山脈模様が透けて見えるようになっている芸コマなボトルです。

 

 

・ザ・フェイマスグラウス ウインターリザーブ

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2018年に誕生したブレンダーズエディション第2弾。(第1弾はスモーキーブラック)

シナモンやナツメグなどのスパイスを感じ、冬に飲んでほしいという製作者の気持ちを感じる一本らしいです。

 

ジンジャー的なスパイシーさを感じ、確かに寒い季節に飲むのに適したウイスキーです。

シリーズにしては珍しく、ロックが一番良さが出ると感じた。

asgsn.hatenablog.com

 

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例の如く山脈が透けて見える芸コマ仕様。

 

描かれているのはシロライチョウ・・・ではなく冬毛のライチョウです。ライチョウは年に3回、羽の色が変わり保護色の役割を果たしています。目の上が赤いのはオスの印。

じゃあファイネストのライチョウはなんなんだ、というとあちらはアカライチョウといってイギリスやアイルランドに生息している種類です。だからあちらでは赤いライチョウがスタンダードというわけですね。

 

 

・ザ・フェイマスグラウス バーボンカスク

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カスクシリーズ第1弾。

バーボン樽を含む、アメリカンオークの樽でフィニッシュしたもの。

 

バニラ、キャラメルを思わせる甘さの層を感じるのが特徴とのこと。

 

 

・ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク

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カスクシリーズ第2弾。

ポートワインの樽でフィニッシュしたものです。

 

ポートワインとはなんぞや?というと、ワインの醸造過程でブランデーやアルコールを添加した酒精強化ワインのことです。

スペインのシェリポルトガル北部ポルト港のポートワインポルトガルマデイラ島のマデイラワインが世界三大酒精強化ワインと言われています。

 

加水にてフレッシュなフルーツの層が現れ飲んでいて楽しい一本。

ストレート→加水の変化を楽しむのがオススメ。

asgsn.hatenablog.com

 

体感ではありますが現行のなかではこれが一番品薄です。見つけたら買いが良し。

 

 

・ザ・フェイマスグラウス トーステッドカスク

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カスクシリーズ番外編。

樽の内側をトースト(焼き焦がした)新樽でフィニッシュしたもの。

樽の状況的にはバーボンに近いのかな?

 

軽めのオーク感、そしてバニラ感が特徴とのこと。

 

手にしている人が少ないのか、市場では結構見るものの飲んだ感想がほとんど出回っていない一本。それどころか海外公式でもこれだけハブられているというかわいそうなボトル。

・・・と思っていたんですがカスクシリーズでありながら免税店限定リリースらしく公式に載っていないのは恒常ラインナップではなかったからでした。

 

 

 

・ザ・フェイマスグラウス ワインカスク

 

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※入手できたので画像差し替えました。

恒常ラインナップでは第3弾のカスクシリーズ

日本でも輸入品が出回り始めました。

 

スペイン産の赤ワイン樽でフィニッシュしたもの。

 

フェイマスグラウスのシェリー感に加え、赤ワインを思わせるタンニン感がプラスされまさしくフルボディな味わい。

ハイボールのバランス感が絶妙

asgsn.hatenablog.com

 

・ザ・フェイマスグラウス16年 ダブルマチュアード・スペシャルエディション

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現行で手に入る唯一の年数表記もの。限定品と思われますが・・・

ダブルマチュアードの名前の通り、2段階熟成を施したことが特徴で・・・それ以上の情報がありません。

値段が値段なので開栓して飲んでいる人が少ないんでしょうか。

 

ファーストフィルのシェリー樽とバーボン樽の2段階熟成という情報までは拾えました。というか最近のものと思っていたら2019年にはすでに存在していたらしい。。。

 

 

・ザ・フェイマスグラウス ザ・ネイキッドグラウス

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フェイマスグラウスシリーズから脱退が決まっているボトル。

かつてはブレンデッドウイスキーで、フェイマスグラウスをさらに4年ほど熟成したものだったらしいのですが現在はグレーン原酒を使わないブレンデッドモルトウイスキーになっています。

 

その名の通り表ラベルがなく、ライチョウレリーフが施されているというオシャレなボトル。

 

長らく入手困難なボトルでしたが、今年に入ってやっとこさ市場に戻ってきたタイミングでまた買い占めが起こり再び高騰傾向にあるボトルです。

また、モデルチェンジにて名前からグラウスの名前が消え「ネイキッドモルトとして装い新たに売り出されることが決定しています。

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

・・・というわけで手元に持っている現行で手に入る8本を紹介しました。

ほかにもブレンデッドグレーンウイスキー「ザ・スノーグラウス」とかがあるんですがどういうわけか持っていないので説明を省きました。

 

次回はかつて存在したラインナップを拾えるだけ拾って紹介していこうと思いますのでお楽しみに。

 

・次回

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